エクソシスト3
THE EXORCISTV(REGION:THE EXORCISTV)
1990年アメリカ、モーガン・クリーク・プロダクション/テクニカラー、ヴィスタ・サイズ(1×1.85)/ラフ・カット版2時間37分、オリジナル版1時間50分/日本語翻訳 岡枝慎二
ウィリアム・ピーター・ブラッティ
WILLIAM PETER BLATTY
1928年アメリカ、ニューヨーク生まれ。
陸軍除隊後、ハリウッドでシナリオ・ライターとして仕事していた。
特にブレイク・エドワーズと組むのが多く、ピンク・パンサーシリーズ第2作「暗闇でドッキリ」でクルーゾー警部のキャラクターを定着させた。
1970年から構想を練りつづけ2年かかって完成した原作「エクソシスト」がベストセラーを果たしたのを機に映画化する。
ブラッティ自身も監督することを決意し、1979年の「トゥインクル・トゥインクル・キラー・ケイン」がデビュー作となる。
今回の「エクソシスト3」が監督第2作となる。
解説&裏話
1973年全世界を震撼させた「エクソシスト」から17年の歳月を経て本家本元の続編「エクソシスト3」が完成した。
原作はブラッティ自身が書いた続編「レギオン」を基にブラッティ自身も脚色する。
だが、1976年当時の「エクソシスト2」では、ブラッティ氏は依頼を断りつづけていた。
理由はもうテーマは書き尽くしたと思われていたからだ。
従って、「エクソシスト2」はブラッティ作とは関係ない。
1979年、「憑依」に関する昔のリサーチからアイデアを思いついた。「悪魔ではなく、死者の霊による憑依はどんな影響をもたらすだろうか?」それを考え続いて書き上げたのが「レギオン」なのだ。
「レギオン」とは軍団という意味を持っている、前作「エクソシスト」でもこんなセリフがある。「俺は誰でもない。」この意味は分かるだろうか?英語では「I
am no one.」と答えている。
つまり、正しく言い換えると「私は一人じゃない。」となる。
1983年またベストセラーとなり、6年後の1989年、ジョージタウンを舞台にブラッティ自身が監督する。
ウィリアム・フリードキン監督の作風に囚われず、ブラッティ自身の作風で行い、前作でカットされた恨みがここで実現された。
例えば、前作で削除されたシーン「オープニング」、「スパイダー・ウォーク」、「エンディング」を別の形で復活させている。(「エクソシスト2000年版」を見比べればおわかりだと思う)
この作品は血みどろなものや特撮技術を極力控え、観客自身が想像させることで恐怖感が倍増させている。
この作品はまさに「サイコ・ホラー」の先駆けとも言える、なぜなら、1992年の「羊たちの沈黙」や1994年の「セブン」でも同じようなものが見られたからだ。
出演者はどれも曲者揃い。前作でキンダーマン警部補を演じていたリー・J・コッブはすでに故人なので、その代わり「パットン大戦車軍団」のジョージ・C・スコットが演じる。
15年前死刑になった《双子座殺人鬼》役に「チャイルド・プレイ」のブラッド・ダーリフ、故カラス神父の親友であり、キンダーマン警部補の親友でもあるダイアー神父役に「マッカーサー」「死霊伝説」のエド・フランダース、患者X(後にあとでカラス神父だと分かる)役に前作に引続きジェーソン・ミラーがそれぞれ演じる。
物語
リーガン・マクニールの悪魔祓い事件から15年後、ポトマック川で黒人少年の惨殺体が発見される。
それを調査したキンダーマン警部補(ジョージ・C・スコット)は、犯行が15年前の《双子座殺人鬼》の犯行と酷似しているのに気づく。
第2の犯行も同様の手口に頭を痛めるキンダーマン警部補に最大の衝撃が起こる。
第3の犠牲者は親友のダイアー神父(エド・フランダース)だ。
心臓が弱まっていたため,療養先の病院内で寝ている途中で惨殺された。
悲しみにくれるキンダーマン警部補は「必ず犯人を捕まえる!」そう誓った。
しかし、それもすぐ実現した。テンプル医学博士(スコット・ウィルソン)の案内で驚愕の再会を果たす。
その犯人はなんと死んだはずのカラス神父(ジェーソン・ミラー)だ!
