毎年秋に大学の同級会を1泊旅行で行うことになっておりますが、今年は日本海の寒ぶりを賞味して、前田家ゆかりの史跡を訪ねると言う幹事のの粋な計らいで寒ぶりの旬の時期に合わせて今日と明日にかけて富山県・氷見市(右図の白の矢印)で行うことになりました。
会員36名中20名が西は岡山、東は首都圏から参加し、北陸線・高岡駅前に午後4時に合流し宿の送迎バスに乗り込むことになりました。高岡には名古屋からは米原経由の北陸線で直行、高山線・富山経由で行く二つのコースが有りますが、高山線の車窓からの雪景色を楽しもうと考え、高山線経由を選び帰りは北陸線経由にすることにした。しかし迂闊にも片道乗車券を購入してしまいました。名古屋→富山→高岡→米原→名古屋と通し(右図の白線)で購入すれば、往復の4940円×2=9880円に対して、通しですと1160円と10%以上も安くなるのです。
数日前まで飛騨の山間部では大雪でしたので美濃地方から雪景色が楽しめると思っていたら、予想はずれで積雪は岐阜まではゼロ、美濃太田まではチラホラ、さすがに下呂まで来ると屋根にうっすらと言った程度の雪景色が見られました。満員だった指定席は下呂で降りた温泉客でガラガラとなり高山で90%以上の乗客は降りてしまいました。
車内放送で車窓を過ぎっていく飛騨川の風景の案内する傍ら、下呂温泉を日本三大名湯の一つと強調しておりましたが、歓楽街もさしたることはなく、料理に特徴がなく、湯治の雰囲気が薄く全ての点に於いて中途半端で到底三大名湯には値しないと私は思っております。
この高山線と国道41号線は飛騨の山なみの割れ目を縫うように流れる川に沿って、一番高い場所、つまり分水嶺から太平洋側に益田川、飛騨川、木曽川と、日本海側には宮川、神通川とそれぞれなを変えて伊勢湾、富山湾に注いでおります。その分水嶺が飛騨の宮峠(写真左)、でこの付近を流れる宮川は高低差が少ないため、周囲の山々を鏡のようにその川面に映しております。
高岡の名産は銅器で、加賀藩2代目当主前田利長公が高岡城を建設する際、7人の鋳物職人を城下町に呼び寄せて様々な特権を与えて保護したことに始まり、当初の鍋、釜、農機具などから仏具や花瓶等美術工芸品的な要素も取りいれ、全国の90%のシェアを占めるまでになっております。大型の銅像や仏像、梵鐘など日本国内のみならず海外にも多くの製品が届けられ、それぞれの地の公園や美術館などで人々に愛されています。その影響を受けて高岡市内の至る所に写真左に示すように銅像が多く建てられております。また高岡は、大伴家持が越中の国守として5年間赴任した地としても有名で、赴任期間に多くの「越中万葉」を詠んでおります。午後4時の高岡は雲間の多いこともあって薄暗く、ここから富山湾の海岸に沿って国道415号線を氷見までマイクロバスは走り、30分後に氷見市内の宿に着きました。 |