−日記帳(N0.431)2003年 1月23日− −日記帳(N0.432)2003年 1月24日−
釣りでのリリース行為に思うこと 力士の平均寿命について考える

昨日、琵琶湖のバス釣りのリリース禁止のことを話題にしましたが、海での釣り人の立場で言わせて頂くならば私は基本的にはリリース禁止に賛成ですので、その理由をここでお話ししたいと思います。

私が釣りを楽しむのは、第一にあの例えようもない魚がかかった時の引きの快感を楽しむこと、第二に美味しい新鮮な魚を持ち帰って私自身やchasukeクンは勿論のこと家族や近隣の人たちに喜んで食べてもらえること、そして第三にある時は陽光の下で、ある時は星空の下で海上のオゾンを含んだ美味しい空気を一杯吸いながら体を楽しみながら動かすことができるからです。

従ってリリースと言う行為は食用に適さない稚魚以外行わないのが原則です。と言うよりリリースは禁止行為と言っていいと思います。釣り用語で「バラシ」と言う言葉が有りますが、これは仕掛けにかかった魚を取り込む途中で針から外れたり、糸を切られたりして逃がしてしまうことを言います。

このようにバラシてしまうと途端に食いが鈍って当たりが遠のくことがよく有ります。これは、逃げた魚が仲間達に自分の恐怖体験から「ここはヤバイから逃げろ」と警鐘を打ちならすらしく魚群がそこから遠ざかってしまうのです。ですから、メバル釣りで、何枚か釣り上げると途端に当たりが遠のくので頻繁にポイントを変える必要が有るのはこの理由によるものと私は考えております。

特に、メバルや黒鯛のような臆病で音に敏感な魚にこの傾向が強く、初心者の頃よくバラシをして仲間たちに迷惑をかけたものです。従ってリリースは結果的にこのバラシと同じ行為になりますから釣りマナーに反する行為と言うことになります。昨年、私どもがシーバス(スズキやスズキの幼魚のフッコやマダカのこと)を釣っていた時、近くで若者たちが釣り上げた50センチサイズのシーバスをリリースしているのを目撃したことが有りました。

シーバスの場合はバラシの影響はさほどではなく、その若者にとってはその程度のサイズは小さくてリリースしたかも知れませんので非難されることはないでしょうが、メバル、黒鯛釣りで静かに取り込むことを心がけている釣り人たちの中ではこのようなリリース許されない行為になると思います。

また、釣り上げた魚をリリースしても生き返らない場合が有ります。深場から釣り上げられた魚は水圧の急変で目玉が飛び出したりして仮死状態になったり、針外しの際の傷が化膿して死んでしまうことも有りますので釣った魚は持ち帰って綺麗に食べてあげるのがせめても魚への功徳になると私は信じております。

琵琶湖で釣り人たちは魚を殺すのに忍びないとの慈悲の思いでリリースしているのでしょうか。食事の前に「頂きます」と言う言葉は、命有る動植物の命を頂くと言う意味だそうです。野菜、果物、家畜、魚介類を食するのも神の摂理と心得るならば、魚への慈悲の思いは虚ろにしか思えないのです。

リリースされた魚が勢い付いて繁殖力旺盛になることはないと思いますので、琵琶湖の外来魚は釣り人のリリースに関係なく増え続けるわけですから、もし滋賀県や漁協がリリースするために繁殖が加速されることを理由に禁止すると言うならばそれは筋が通らないと思います。

むしろ、リリースしなかったり、リリースにより死ぬことも有るでしょうから少しは外来魚を減らすのに役だっているはずです。漁師さんたちが網で駆除するのにも限界が有りますから、ここは、条例による禁止と言った高圧的態度ではなく釣り人たちに協力してもらって「持ち帰り推奨運動」にして持ち帰った魚の買い上げ、有効利用の方向を考えてもらいたいものです。

しかし、そんなことをしたらいずれ釣りの対象魚が激減して釣りにならなくなってしまいますから、やはり釣り人たちはそれにも反対するでしょうね。クーラーも持たず、餌箱も持たずに、リリースすることにある種の満足感を持って純粋にスポーツ感覚でルアーを楽しむのが彼らの最大の目的である以上、やはり彼らは琵琶湖から去っていくのではないでしょうか。その結果、マキノ町をはじめ琵琶湖周辺の貸しボート屋さん、釣り具屋さん、コンビニ、ガソリンスタンド、食堂等の客足が落ちて困ることになるかも知れません。

漁業関係者や、周辺業者の生活権の確保も大切ですが、一部の釣り人にとってはルアーフィッシングは生き甲斐でしょうからこれを奪ってしまうのも忍びないことです。ここは三者公平にギブアンドテークの方策は無いものかもう少し話し合っても良かったのではないでしょうか。

初場所はモンゴル出身力士朝青龍の横綱昇格を決める二連覇で幕を閉じました。貴乃花の引退とこれからの相撲勢力図を塗り替える外国出身力士の活躍、軽量ながらもスピード感ある投げ技で優勝した朝青龍タイプの力士の出現と、日本人としては寂しい感じもしますが大相撲が曲がり角に来ながらも何か新しい息吹も同時に感じられるような気がします。

そこで、力士の平均寿命について考察を試みようと思いつき、苦労してデータを引っぱり出して統計解析してみました。難しい解析結果はまたの機会に触れるとして単純に平均値を算出してみました。 昭和55年から平成14年の間に死去された100人の幕内を経験された力士の平均寿命、正確には死亡時の年齢の単純平均値は63.6才で、最短は22才、最長は91才でした。この値は昨年度(2002年)の日本人男子の平均寿命の78.07才より15才近く短命と言うことになります。

それでも以前、日本人の平均寿命より力士の平均寿命の方が長い時がありました。例えば、明治時代は男子の平均寿命43才に対して力士は56才で長生きでした。明治時代の力士は身長170cm、体重100kg程度で、引退した舞の海関クラスが平均的だったのに対して、現在の力士会所属力士の平均は184センチ、159キロ ですから明らかに身長の伸びに対して体重が過大になっております。これを肥満度(BMI)で比較すると、明治時代の34.6に対して47.0で明らかに差が認められます。

従って、力士の寿命が日本人の平均寿命より短くなった最大の理由は過大な体重によるものと考えても良さそうに思えます。入門時に80kgそこそこの新弟子が数年後には倍の体重になるわけですから、急激に体重を増やすためにカロリー過多の食生活により、コレステロール値400、尿酸値10になることも珍しくないと言われ、その結果当然の成り行きとして痛風になりで関節を痛める力士が後を絶ちません。

大型力士の多い現代相撲では確かに100kgでは勝負にはなりませんので、体重を増やすのもある程度は止むを得ないと思いますが、初場所で二連覇した朝青龍は、身長184cm、体重124kg、肥満度36.6 で軽量力士であることを考えると、むやみやたらに増やすのではなくコレステロール、尿酸値、血糖値とのバランスを考えてあるターゲット以内に体重をコントロールすることが大切ではないかと思います。

このところ、大関まではいくものの怪我などで休場が多く伸び悩んでいる力士の身長、体重、肥満度を調べてみると、貴ノ浪(197cm 173kg、44.6)、 武双山(184cm、178kg 、52.6)、 出島(181cm、164kg、50.1)、千代大海(182cm、162kg、48.9)、栃東(181cm、150kg 、45.8)、雅山(188cm、179kg 、50.6)といずれも肥満度は悠に44を越え超肥満傾向が目立ちます。

体重過多による内臓疾患に悩んだ貴乃花(187cm、159kg、45.5)の事例を考えると肥満度で45ぐらいが限界のように思えます。肥満は万病の源ですから病的に肥満にすることで有利になるスポーツは健全な肉体を育むというスポーツ本来の理想から逸脱するものであり、もし部屋の親方が未成年のうちから病気と引き替えに肥満を加速させるような食生活を強いるとするならばいろいろと問題が出てくるように思います。

朝青龍の活躍はこうした行き過ぎた力士の大型化競争に歯止めをかけ、相撲本来の「柔よく剛を制す」の醍醐味をファンにアピールするきっかけになるような気がしてなりません。朝青龍の今後の更なる活躍が沈滞している日本人力士たちの再生に繋がることを期待します。

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