−日記帳(N0.441)2003年 2月04日− −日記帳(N0.442)2003年 2月05日−
日本のインターネット利用状況(1) 日本のインターネット利用状況(2)


上のグラフは主要国のインターネット利用率を示しております。日本はこの中では最下位の16位で、アジア地域でも香港、シンガポール、台湾、韓国より低くく、先日のADSLに次いでここでもインターネットの後進性が認められます。小泉内閣は発足時にIT立国、インターネット大国を掲げましたがこのままではまさにインターネット後進国になってしまう心配さえしてしまいます。

私がインターネットを始めた5、6年前も香港、シンガポールの方が日本より進んでいることはその国のメルトモとのメール交換で判っておりましたが、その原因は接続料金の高さと思っていました。当時、私が契約出来るプロバイダーはダイアルアップ方式しかなかったため接続料金以外に1時間200円の電話料金を払っていましたので1日に5時間接続するとして月に2、3万円の接続・電話料金になり、世界一高いと言われておりました。

ところが現在では、高速のブロードバンドを繋ぎっぱなしにしても3000円台と言う世界でも有数の安さになっておりますのでもう理由になりません。にも関わらずその後も台湾、韓国に遅れをとった理由について、私なりに以下考えてみたいと思います。次の4項目がその理由と考えておりますので、以下に順に説明したいと思います。

1.携帯によるインターネット利用の増大
2.中年層の低い利用率
3.メール偏重の利用用途
4.インターネット基盤の未整備

1.携帯によるインターネット利用の増大

上の円グラフはインターネットを利用する端末機の種類を示しております。 図中で、P=パソコン、携=携帯、ゲ=ゲーム機 を意味し、例えば 「P」 はパソコンだけを端末機として使用していることを、「P、携」はパソコン、携帯をケースバイケースで使用していることを、「P、携、ゲ」はパソコン、携帯、ゲーム機をケースバイケースで使用していることを意味しております。 これによると、各端末機だけでの利用率は、
パソコンのみ =52.8%
携帯のみ   =30.0%
ゲーム機のみ = 0.5%

重複を含めると、 パソコン =87.5%
携帯   =44.8%
ゲーム機 = 3.8%

となり、携帯を端末機として使用するのが44.8%にも達している点が注目されます。 諸外国の状況は不明ですが、日本ほどではないように思われます。携帯でのインターネットの利用は送受信できる容量がPCに較べて遙かに少ないので高速で大容量の画像、音楽などをやりとりすることは出来ず、インターネットの利用はメール中心となり、サイトを開設して本格的にインターネットを活用するのにはいろいろと問題が多いように思われます。パソコンを主体にして、携帯をその特徴を生かして補助的に使うことでインターネットを利用するのが望ましいように思います。


2.中年層の低い利用率
上の棒グラフは、日本の年代別インターネット利用率を示しております。左側の水色の棒グラフは平成12年度、右側の赤褐色の棒グラフは平成13年度のそれぞれ利用率を示しております。平成13年度で見ますと、最も利用率の高いのが10台で、あとは順次20台、30台と年代が高くなるほどに低下しております。

10台はその殆どは学生ですからインターネットを業務に利用することはまずあり得ません。業務以外のインターネット利用も、業務用のインターネット利用もここでは同等にカウントされておりますが、業務用の場合はLANなどのシステム構築、業務効率向上のためのシステム開発等でその広がりや深さは比べものになりません。

その業務用の利用が最も多い年代の40台前後の中年層の低い利用率に日本のインターネット後進性の一端が窺われるように思います。幸い、10台、20台の利用率が平成12年度から平成13年度にかけて低下しているのに対して30台以降が増加しておりますので高年齢層の利用率が徐々に高まっていくものと思われます。


3.メール偏重の利用用途
上の棒グラフはインターネット利用の用途を示しておりますが、メール関連が1、2位を占め圧倒的に他用途を圧倒しております。単にメルトモ同志のメール交換はそれだけで終わり後に付加価値を生むことはまず無いと考えられます。

しかし、ネットショッピング、予約、情報収集等は後に売買等の行動を生み付加価値が高まりインターネットの利用効果が拡大します。尚、ここでも左側の水色の棒グラフは平成12年度、右側の赤褐色の棒グラフは平成13年度のそれぞれ利用率を示しております。

この傾向も、携帯の利用率の高いこと、若年層の利用率の高いことに関連していると思われますので、今後はメール関連以外の利用率が高まっていくものと思われます。

4.インターネット基盤の未整備
先日、郵便局である預金をしたら本人確定のために住民票が必要と言うので何百円か払って住民票の写しを入手して再び郵便局の窓口に提出しました。もしここで住民基本台帳ネットのシステムが確立していたら、自宅からIDとパスワードを使って本人確認してもらい、郵便局に行かなくても手続きが出来るかも知れません。少なくとも、住民票の取り寄せは不要になります。それなのに、個人情報の漏洩などと騒いで反対することが進歩的と見られるような国です。

その他、いろいろな法律上の制約などもインターネットの活用を妨げており、日本のインターネット基盤の未整備は目に余るものが有るように思います。その最大のガンはインターネットの普及によりその存在基盤が失われることを恐れるメディアのインターネットについての偏向報道にあるように思います。 もし、北朝鮮やイラクの国民に1%でもインターネットが普及していたら現在のような情勢にはならなかったと思います。インターネットには国境が無いからです。


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