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サッカーのマナー違反に思う ナツメヤシの思い出

高校時代のある日の出来事でした。 当時の母校、藤枝東高は毎年のように静岡県の代表として高校サッカー選手権に出場して何度か全国優勝してサッカー名門校だったこともあって、たまたまその年の実業団の全国大会がこの高校のグランドで行われておりました。そしてその大会の試合で悲惨な風景に出くわしたのです。

ゴール前の攻防である選手が倒れて身動き出来ない状態になったのですが、ゲームはそのまま何もなかったかのように継続され、数分後に漸くボールがゴールラインの外に出た時を見計らって救護係員が倒れた選手を担架で運び出して試合はそのまま続行されました。

その選手がその後どうなったかは定かではありませんが死亡したとの噂なども飛び交って、選手が怪我をして倒れてもそのまま放置して委細構わず試合を続行すると言う、サッカーの非情なルールについて友人たちとその是非を巡って話し合った思い出があります。

サッカーでは、試合中にボールを取り合って怪我をして倒れるのは日常茶飯事で、相手側の反則行為で倒れた場合は審判が笛を鳴らしてゲームを止め状況によってはインジュアリタイムを取ってけが人を外に搬出してからゲームを再開しますので問題ありません。ところが、反則行為でなく倒れた場合はルール上、試合を止めることは出来ませんので、倒れた選手をそのままにして試合を続行するしかありません。

その後、こうしたケースで倒れた選手の怪我の手当が遅れたために治療が手遅れになり選手生命が危うくなる事例が起こり、結局ルールを改正することは出来ないので選手同志の判断で意識的に外に蹴り出して試合を止めて倒れた選手を救護するすることが慣例となりました。

この場合、選手が倒れた後、その選手のチームがボールを支配する場合はそのチームの選手の意志で外に蹴り出すことが出来るので問題有りませんが、相手チームがボールを支配する場合は相手選手に外に蹴り出してもらうしか方法がありません。もし相手選手が外に蹴り出してくれた場合、自軍のスローインでゲームが再開し、蹴り出してくれた相手チームに不利になりますのでスローインでは意識的に相手側選手にボールを返すのがマナーとされております。

今日、開幕したサッカー・ナビスコ杯の京都―大分戦で、実はこのケースが再現され大変なトラブルに発展してしまいました。1―1の後半17分、大分の高松選手がピッチ上で倒れたため京都・松井がボールを外に蹴り出してからプレーが再開し、大分の若松選手がスローインでマナーとして直接相手選手にボールを返せばよかったのですが自軍の寺川選手に渡し、寺川選手が相手の京都DFに返すべくパスを出したところ、何を思ったのか自軍の大分のロドリゴ選手がそのボールをカットしてそのまま独走して2―1となる勝ち越し点を決めてしまいました。

当然、マナー違反を犯した大分に京都は猛抗議し、これを受けた形で大分の小林監督(42)の指示で同点ゴールが演出されて再び2:2の振り出しに戻り、結局この試合は後半35分 黒部のPKゴールで京都が3:2で勝利しましたが、この日スタートした対象5試合10チームの得点を的中させる方式の「totoGOAL」にこの京都―大分戦が指定されていたことから問題になりました。

もし京都が2点なら1,121,588口が的中、3点なら的中口数は235,237口と5分の1に減り、大分の得点も1点なら1,683,430が的中、2点なら538,175口で結果として当籤金は約3倍の高額(677万円)になりましたが、この本来なら有り得ない1得点づつのために外してしまった人たちは怒っていることと思います。問題を起こしたロドリゴ選手は元鹿島に在籍したブラジル名門クラブ出身で、充分マナーは知っているはずで、もしこれをブラジルで犯したら袋叩きになるとこと必定と思います。サッカーでも日本は外人選手になめられているのでしょうか。

昨年、エジプトに旅した時、あちらこちらに上の写真の、椰子に似た木が有るので、ガイドさんに聞いたところ、これがナツメヤシの木でその実が大変美味しいとのことでした。そこで早速同行のツアー仲間の男性が、店先で売られているのを見つけて買いました。長手方向が2センチ程度のラグビーボールのような形をした果物で皮を剥いて食べるとのことでした。彼は同行のツアー客全員に一人1個づつ分けてくれたのですが誰も食べようとしません。

それには訳が有ったのです。エジプト旅行でか数々の禁止行為が有るのですが、その一つに生の野菜、果物類は絶対に食べてはいけないと言うのが有ります。ナイル川沿いに拓けているカイロ、ルクソール、アスワンと言った諸都市の飲料水はナイル川から引いておりますが、実はこの水がくせ者で何故か日本人の体質に合わないのです。

ですから、五つ星のホテルでも歯磨きはミネラルウオーターで行い、中にはバスに入るのも怖がってシャワーで済ます方もおられましたし、せっかくのプールにも誰も入らないほどでした。従って私もエジプトでは一切果物、生野菜は口にしませんでした。そんなわけで、せっかく頂いたナツメヤシはその場では食べずに、後でミネラルウオーターで洗ってから食べると言うことで衆議一決しました。

塩素殺菌された水を飲む習慣に慣れきっている日本人観光客の体には、雑菌の多い生水はどうしても合わず、特にこのナイルの水は合わないようです。同行したツアー客20人のうち3人の方が相当気を付けたのに下痢を起こしてホテルで待機する羽目になりました。日本から持参した下痢止めは全く効かず添乗員さんが用意してくれた薬がとてもよく効きました。症状が酷い場合は猛烈な下痢と腹痛が三日三晩続いて観光どころではなかったとのことでした。

以前、タイに旅行した時にも同じような経験をしましたが、現地の水をガブ飲みしても平気なタイ人が日本に旅行してホテルの水を飲んだら即、下痢をして、日本の水は不味い上に不衛生だと憤慨したと言う話は有名ですが、タイ人は雑菌には強くて塩素のような化学物質には弱いようです。

そんなことで、我々にせっかく頂いたナツメヤシでしたが食べられることなくホテルのクズかごに捨てられる羽目になってしまいました。そこで、どんなものか賞味してみたくなり、お菓子として加工されたナツメヤシを買って食べてみましたらとても美味しいのです。少しジャリジャリ感が有りましたが上品な甘みの干しぶどうのような感じのお菓子でした。

ところで、私はお好み焼きが大好きですが、これに使われる「オタフクソース」のあのほんのりととした甘さの隠し味がこのナツメヤシと言うことを最近知りました。ナツメヤシは中東でよく獲れますが中でもイラク産がこのオタフクソースに向いているとのことで、このメーカーは湾岸戦争でナツメヤシの輸入がストップして苦い経験をした教訓を生かして現在大量に在庫生産中とのことですのでまず品切れになる心配は無さそうです。イラク問題がこんなところにも波及していると言うひとつの好事例でした。


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