−日記帳(N0.960)2004年07月20日−
関東地方の猛暑、40度を越える

今日は、たまたま昼下がりの名古屋駅界隈を歩いていましたが、あまりの暑さに耐えかねて最寄りのとある喫茶店に飛び込みんで、「レイコー」と叫びましました。「レイコー」とは名古屋から大阪方面特有の言い方で「冷やしコーヒー」のことを「冷コー」と略して呼ぶのです。てっきり、全国区的言い方と思って、東京で使ってみたのですが通用しませんでした。数年前、パリの街でパリジェンヌたちがハンドバッグにペットボトルをしのばせている姿を多く見掛けて不思議に思ったことが有りました。

日本の女性なら日傘をさすところですが、パリジェンヌたちはペットボトル入りのミネラルウオーターを携帯して、喉が乾く前に水分補給しているとのことでした。1年を通じて30度を越える夏日が滅多になく、車や家には殆どクーラーが取り付けられていないパリでは陽光や暑さは大歓迎のようでしたが、逆に言えば急激な暑さには体がついていけないのかも知れません。日本人は歩きながら飲食することを悪しき習慣とみなす国民性が有り、ペットボトルを町中で携帯する人たちはまだ少ないようです。外国では殆ど見掛けられない自販機や喫茶店が日本の町中ならあちらこちらに有ることも影響しているようです。

こんなことを考えながら、携帯でニュースをチェックしたら、高気圧に覆われて関東甲信地方を中心に猛暑となり、最高気温は甲府で39.9度、東京で39.5度を観測、それぞれ統計開始以来の記録を塗り替え、地域気象観測システム(アメダス)では千葉県市原市牛久で40.2度を観測したことを知り、驚きました。何年か前までは名古屋が日本で一番暑いところで通っておりましたが、最近は東京と言うことになりそうです。現に、東京の桜の開花が日本で一番早くなりつつあることからも、このことが裏付けられているようです。

その原因は、地球温暖化の要因となる一酸化炭素が都会で多いことに加え、大都会に特有のヒートアイランド現象と、西日本に中心を持つ高気圧と北に偏在した強い太平洋高気圧によって北西風が秩父山系を越えて関東平野に吹き降りてフェーン現象が起こったためと言われております。気温としての日本最高記録は、1933年7月25日午後3時頃、山形測候所で記録した40.8度ですが、山形市の南側に連なる飯豊連峰を越えた南西の強風が飯豊山の斜面を吹き下るときに起こるフェーン現象が原因と言われておりますので、四方を海に囲まれ中央に背骨のように山脈を抱える日本列島特有の現象のようです。

しかしこの暑さは日本だけでなく、今晩中国・重慶で行われたサッカー・アジアカップ1次リーグD組初戦、日本対オマーン戦は暑さとの戦いでもあったようです。オマーンの出足と予想以上の攻撃的姿勢にも苦しみながらも、前半34分、中村(レジーナ)が相手ペナルティーエリア左でこぼれ球を拾ってDFをかわし、左足外側で巧みなシュートをゴール右隅に決め、後半も守勢に回ったが、相手のシュートミスにも救われて、1:0で辛勝しました。この試合、30度を越える蒸し暑さのため、日本選手はタイムの時間を利用して盛んにペットボトルから水を補給していましたが、相手の暑い国から来たオマーン選手は平気な顔をしていました。



−日記帳(N0.961)2004年07月21日−
今日、土用の丑の意味を考える

今日は、土用も丑(ウシ)の日で、全国的に鰻を食べる日とされております。「ウシに日なのにどうして牛肉を食べないで鰻を食べるのですか?」と言う子供の素朴な質問に正しく答えられる大人がどれだけいるのでしょうか。この私も答えることは出来ません。そこで、昨年に続いて、この問題をおさらいしてみようと思います。昨年の7月21日の日記で、「土用」について次のように説明しております。

中国には、世の中の全てが木火土金水の五つの組み合わせで成り立つという「五行」が有り、日本もこの考え方を導入して、四季の「春、夏、秋、冬」にそれぞれ「火、水、木、金」を当てはめてみたのですが「土」が余ってしまいました。まさか四季を五季にするわけにいきませんので、「土の性質は全ての季節に均等に存在する」と無理矢理こじつけて、各季節の最後の18〜19日間を「土用」としたのです。

18〜19日間になるのは、1年365日を五季とすると一季あたりの日数は 365/5=73(日)となりますので、この余分の「土」の四季への割り振り分は 73/4=18.25(日)となるからです。つまり、下表に示すように、一季節 91.25日の内訳が四季本来の73日と土用の分18.25日となっているわけです。

 春 (火)=  73日 + 18.25日 =  91.25日
 夏(水)=  73日 + 18.25日 =  91.25日
 秋(木)=  73日 + 18.25日 =  91.25日
 冬(金)=  73日 + 18.25日 =  91.25日

  計  = 292日 + 73.00日 = 365.00日
       (四季の分)(土用の分)  (1年分)

従って、土用は1年で四季毎に4回有り、今年は次の通り。

冬の土用=01/18〜02/03
春の土用=04/17〜05/04
夏の土用=07/19〜08/06
秋の土用=10/20〜11/06

つまり、07/19が土用の入りで、そうなる理由は判らないのですが、07/19が十二支の(「子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)」の 亥に当たるのだそうです。すると、そこから亥(7/19)、子(7/20)、丑(7/21)となって7/21が丑(うし)の日になるわけです。また8/2も土用の期間中ですのでやはり、丑(うし)の日になりますので、これを「二の丑」と言っており、「一の丑」の日に鰻を食べ損なった人はこの日に食べるといいとも言われております。

このように、1年4回ある土用のうち、夏だけが採り上げられるようになったのは、江戸時代に平賀源内が、宣伝用に看板に『土用の丑の日』と書いてから流行したといわれていますが、既に1000年も前、万葉集に次の歌が有ります。

「石麻呂に 吾物申す 夏痩せに よしと云ふ物ぞ うなぎ取り召せ」

                                  大伴家持


前 頁 へ 目 次 へ 次 頁 へ