| −日記帳(N0.962)2004年07月22日− |
| 鰻の毒について考える |
昨日は、鰻と土用について考えてみましたが、今日は鰻の毒について考えてみたいと思います。毒を持っている魚は結構多く、フグなどは内蔵に、メバルやカサゴなどはヒレに、そして鰻やアナゴなどは表層のヌルヌルに、それぞれ毒を持っております。私はメバル釣りが大好きで、その様子はこの日記や釣行記でもご紹介しておりますが、あの尖ったヒレ先が手の皮膚に刺さった時の激痛は相当なものです。特に大物を釣り上げた時は細いイトを使っているだけに、イト切れを心配していち早く片手で掴もうとするのですが大暴れするためヒレ先が皮膚に触れることが多いのです。 この場合は、1時間もすれば痛みは治まりますし、釣ったメバルはそのまま刺身でも、煮ても、焼いても美味しく頂くことが出来ますので、この毒は食用には問題を起こしません。ある時、ある小学校で鰻の掴み取り大会が開かれたことが有りましたが何故か目の痛みを訴える児童が続出して大騒ぎになったことが有りました。実は鰻を掴み取りした際に手に付着したヌルヌルを水で洗い落とす際にヌルヌルが目に入り、結膜炎を引き起こしたものと判りました。幸い大したことはなく全員、数日で全快しましたのでそれほど強い毒ではないようです。 ところが、このヌルヌルの毒が血液中に溶け込んでおりますので、鰻を刺身で食べるとこの毒が体内に入り発症しますので、古来日本にはを刺身では食べる習慣は有りません。発症しても、フグ毒のように中毒死することはないようですが奨められたものではありません。ある板前さんが、決死の覚悟で徹底的に血抜きした鰻の刺身を食べたところ、あまりの不味さに吐き出しそうになったそうです。しかし、鰻は焼いたりして加熱すれば解毒されて美味しく食べることが出来ますので、そこがフグとは大きな違いが有るようです。 同じウナギ科のハモ(鱧)は、刺身でも食べられますが、それでもシャブシャブや蒲焼きにしたほうが美味しいようです。祇園祭りは京都では別名『鱧祭』とも言われるほどに、ハモは京都の人たちに好まれ、祇園祭のハイライトの宵宮の晩はピークに達します。大阪・岸和田のだんじり祭りでは 渡り蟹がよく食べられ、「渡り祭り」とも呼ばれるのと似ております。 魚のヌルヌルには多かれ少なかれ毒が含まれておりますが、これは外敵を寄せ付けないための防衛手段と言われております。私が釣る魚でヌルヌルが有るのはアナゴ、メゴチ、ゼンメ、サバですが、いずれも私にとっては外道のものばかりでアナゴ以外は釣ってもリリースしております。反面、メバル、タイ、マダカ(スズキの子)などの本命にはヌルヌルは有りません。だから、ヌルヌルは嫌いです。 |
| −日記帳(N0.963)2004年07月23日− |
| 猛暑の原因にエルニーニョもどき |
この夏の40度を超す記録的な猛暑や新潟、福井などの集中豪雨を起こした原因は「エルニーニョもどき」と呼ばれる太平洋中央部の水温上昇とみられることが、気象力学の権威として知られる山形俊男東大教授の研究で判明したと報じられました。「エルニーニョ現象」は猛暑とは逆に冷夏をもたらす現象として知られており、特に今世紀最大といわれた1982/83年のエルニーニョの時には太平洋だけでなく北米や日本付近にも異常気象が現れ、全世界での被害額は130億ドルにのぼるといわれています。 エルニーニョ(スペイン語で神の子の意味)の影響は遠く離れた日本ではいつもはっきりと現れるとは限りませんが,夏は長梅雨,冷夏,冬なら暖冬になりやすい傾向がありますまた、1973年のエルニーニョの時は日本でのカタクチイワシの漁獲量が激減して、大豆用の飼料が不足し、 その結果アメリカ産大豆の相場が高騰したため、日本の豆腐が突然3〜4倍値上 がりするという「西風が吹けば桶屋が儲かる」のような現象が起きたことをよく覚えております。 南、西太平洋からペルー沖の太平洋にかけて吹いている貿易風の東風が日射によって暖められた海水を西に押しやるため水の少なくなったペルー沖では深いところから冷たい水が湧昇して海水温が低くなります。ところが、この貿易風が何らかの原因で弱くなりますと、暖い海水の西への移動が弱まる結果、ペルー沖の海水温が上昇します。反対に貿易風が普段より強まると、ペルー沖での冷たい水の湧昇が強まって海水温が下がりますので、これを状態をラニーニャ(スペイン語で女の子の意味)と呼んでいます。 ラニーニャ現象により南、西太平洋の海水温が普段より高くなりますと夏の太平洋高気圧の勢力が強くなり猛暑になり、また台風も発生しやすくなる反面、エルニーニョ現象により南、西太平洋の海水温が普段より低くなりますと、夏の太平洋高気圧の勢力が弱くなり、また台風のエネルギー源である海水温が低くなることから台風も発生しにくくなります。 現在の日本の異常高温は、ラニーニャ現象によるものと思われがちですが、南米ペルー沖の海水温は正常で、エルニーニョでも、ラニーニャでもないとのことから、山形教授はエルニーニョもどき現象と名付けたのでした。教授によれば、太平洋中央部の赤道域では深さ100メートル付近に暖水塊が居座り、海面温度も平年より1度から1.5度高くなっていることがブイなどでの観測で判明したとのことです。この結果、高水温で活発化した大気の対流がベルトコンベヤーのように連なって、日本に暑い夏をもたらす太平洋高気圧を強め、猛暑は、8月中旬まで続くとのことです。 |
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