−日記帳(N0.966)2004年07月26日−
理解に苦しむ中日の首位

私は、今シ−ズンの中日は最下位と予想しておりました。理由は簡単です。補強ゼロだったからです。(巨人を退団した川相選手をテスト生から採用しておりますが、戦力の補強とは言えません。)それと、ギャラードに次いで大塚が抜け本格的なストッパーがいなくなったことも理由に挙げられます。岩瀬、落合はセットアッパーで、ストッパーとしては未知数で、岩瀬は開幕直前に足を痛めたことも気になっていました。

ところが、その最下位のはずの中日が、史上最強打線を擁する巨人を4.5ゲームも離して首位を突っ走っているのですから不思議でなりません。開幕前に、落合監督が優勝の条件として挙げていた、「昨年より10%レベルアップ」が実現されているなら納得できますが、下表に示すように、中日は打率でこそ、昨年の.268から1.5%アップしたものの防御率は逆に昨年の3.80から4.18に10%ダウン、本塁打数も昨年の137本から114本(ゲーム数で換算)と23%もダウンしており、全く優勝の条件は満たされていないのです。

チーム  打率  本塁打  防御率  得点   失点 
中  日 .272(6) 66(6)  4.18(2)  366(5)   346(1)
巨  人 .279(4) 179(1)  4.80(4)  497(1)   438(6)
阪  神 .273(5)  92(5)  4.01(1)  380(4)   363(2)
ヤクルト .285(1) 97(4)  4.98(6)  359(6)   418(4)
広  島 .281(3) 120(3)  4.82(5)   416(2)   431(5)
横  浜 .282(2) 129(2)  4.69(3)  407(3)   409(3)

それなのに、何故現在首位なのか。防御率が阪神に次いで2位なのに、失点が阪神より少ないところに秘密が有るようです。中日の場合、投手の自責点と失点の差が殆ど無いのです。つまり失策が少ないことを物語っております。ある時期からナゴヤドームでは飛ばないボールを使っていることもあって被本塁打数が少ないことが原因して防御率の割には失点が少なくなっているようです。更に、外野に英智(蔵本を改名)、アレックス、福留と言う強肩トリオ、二遊間が守備範囲が広く確実に併殺を取れる井端、荒木のコンビが揃っているのも影響しているようです。

そして、盗塁数がリーグ最高で、荒木、井端、福留、アレックス、英智等の俊足ランナーが先発できるのも強みで、より失点を少なく、より得点を多くとの方針が徹底していること、更に思い切った選手起用が当たったいるのもベンチ内にいいムードを醸し出しているように思えます。中継ぎの岡本、三拍子揃った英智の急成長、谷繁の代役を見事にかなしている柳沢の台頭、左右の代打の切り札井上、大西の定着、守り堅めの川相、渡辺の起用等、落合監督の考えが今のところ、ものの見事に的中しております。今後の問題は、アテネ五輪で、岩瀬、福留がいなくなる期間を如何にもちこたえるかだと思います。

参考までに、打率、防御率、本塁打の三つの戦力からチームの順位を予想する、CHASUKE流の式を使って順位を予想しましたところ、下表のようになりました。中日の最下位は予想通りですが、現在、最下位の横浜が首位になるのには驚きでした。つまり、横浜にはそれだけの潜在能力が有ると言うことであだのれない存在になるように思います。

順位  チーム      打率   防御率  本塁打  評価点
 1  横  浜     1.5×1.4 + 1.4×1.2 + 1.5×1.0 = 5.28
 2  巨  人     1.3×1.4 + 1.3×1.2 + 1.6×1.0 = 4.98
 3  ヤクルト     1.6×1.4 + 1.1×1.2 + 1.3×1.0 = 4.86
 4  阪  神     1.2×1.4 + 1.6×1.2 + 1.2×1.0 = 4.80
 4  広  島     1.4×1.4 + 1.2×1.2 + 1.4×1.0 = 4.80
 6  中  日     1.1×1.4 + 1.5×1.2 + 1.1×1.0 = 3.86


−日記帳(N0.967)2004年07月27日−
清少納言とかき氷


日本で最高気温(山形市)が記録された1933年7月25日を記念して、一昨日の7月25日は「かき氷の日」 何だそうです。今日、スーパーで買い物をしていたら、店先でかき氷を売っているのを見付けました。最近は、殆ど口にしてない、このかき氷が無性に食べたくなり、女房に頼んで買ってきてもらいました。別に、記念日だからとか、暑さ凌ぎのためとかではなくて、子供の頃味わったあの食感を味わってみたくなっただけのことです。

古びた鋳物のかき氷機でかいたきめの細かい氷を、店番のおばーさんが山盛りに盛って、お好みのシロップを小さな柄杓に入れてから勢いよく掛けると、掛けられたところが窪んで氷の山が少し崩れます。手にとってスプーンを差し込むと「キュッ」と雪を踏みしめたような音がして、口に入れるとスッと溶けて喉を滑り落ち、やがて頭の奥にツーンと爽快な痛みが走る・・・・・ そんな子供の頃のことを思いだしながら、早速、わざとエアコンを入れずに蒸し風呂状態しておいた車の中でイチゴシロップのかかったかき氷を食べました。

かき氷の良さは、汗だくの状態で食べてこそ美味しく、爽快な気分になれるのであって、クーラーの効いた車の中やレストランでは食べる気になれません。私は数有るシロップの中でもイチゴが何故か大好きで、何時もイチゴを注文していたように思います。白地に赤い日の丸を連想していたのかも知れません。

「あてなるもの。…削り氷にあまずら入れて、あたらしきかなまりに入れたる。」

これは、『枕草子』(四十二段) からの引用で、清少納言もかき氷を食べた証拠として知られている一節として有名です。 口語訳は、「雅やかで上品なもの。それは、削り氷にあまずらを入れて、新しい金属製のお茶碗に盛るとお茶碗の表面が冷気で白くなって露を結んで冷たさが増すように感じられる様子のことです」

(注)あまずら:ツタの樹液を煮詰めて作られた平安時代の甘味料
(注)かなまり:金椀とも書き、金属製の茶碗のこと

都人の優雅な生活の一端を垣間見る思いがします。現代の感覚からすれば、涼感を求めてかき氷を食べたのですから、その食感が涼感の主題になるところですが、彼女はその涼感を、鏡面状に磨き上げられた金属製の茶碗の表面に氷からの冷気が露を結ぶ様子で描写しているところ彼女の並々ならぬ文才と涼感に対する考え方の相異が認められます。

この茶碗が鉄製か銅製か錫製かは判りませんが、錫製と見なして早速自宅で再現実験してみました。数年前にマレーシアに旅行した時に土産物として買ってきた錫製の茶碗に冷凍室から取り出した氷のブロックを砕いて入れ、更に麦茶を入れてみました。錫は熱伝導率が高いので、内側の氷の冷気がまたたく間に外側に伝わり、清少納言の言うとおり、小鉢の表面に水滴が付着するのが確認されましたが、それを見て涼感を感ずるには至りませんでした。


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