| −日記帳(N0.1000)2004年08月30日− |
| 室伏選手よ胸張って金メダルを |
昨年の暮れ、上海から成田経由で名古屋空港に帰国途上の満席の機中で、私の通路よりの隣の席に大きな男性が座りました。背はさほどでもなかったのですが首周りが太く、如何にもがっしりとした体格の30歳前後のスポーツマンタイプの方でしたが、着ているミズノ製のスポーティーな衣服からして、ただ者でない雰囲気を漂わせていました。改めて横顔を覗き見ると、鼻筋の通った目の澄んだエキゾチックな風貌の美男子でした。 すると、窓側に座っていた妻が、耳元で囁くように小声で「隣の人、室伏選手じゃないの?」と言うので納得しました。彼がミズノから内地留学で母校の中京大学の大学院に在学している関係で、数日前の地元紙で室伏選手が米国でのトレーニングから帰国するとの記事を思い出したからです。彼はアジアの鉄人とうたわれ、ハンマー投げでアジア大会5連覇の偉業を成し遂げた偉大な父、室伏重信コーチとルーマニアの女子槍投げ選手だったセラフィナさん、双方の投擲競技に適したDNAを持ち合わせて今や、ハンマー投げで世界の第一人者になりつつある上、美人だった母の血筋を受けて映画俳優にしてもいいようなハンサムな顔立ちをしておりますので、妻が興奮するのも判るような気がしました。 彼は、やがて鞄から1冊の本を取りだして読み始めました。その本は英語で書かれており、どうもゴルフに関するもののようでした。彼は英語に堪能で、国際大会でもよく外国の選手たちと談笑しているのを見掛けたことがありますので、こうした英語の本を読むのも全く不自然には感じられませんでした。彼は、現在、中京大学の大学院博士課程在学中ですので、いずれ彼の肩書きに博士号が付くことになると思います。 滅多にないチャンスでしたので、少し話しかけてみようと思ったのですが、熱心に本を読みふけっているのを邪魔するのも申し訳ないと思い自重しました。飲み物サービスにきたフラトアテンダントが、彼に軽く会釈して「何時もご利用頂いて有り難うございます」と話しかけると、彼も微笑して会釈を返しました。有名人と知ってのフラトアテンダントのよくある対応でしたので、彼が室伏選手であることを確認し「室伏選手ですね。アメリカからのお帰りですか」と尋ねると、「はい、そうです」と答えてくれました。もうそれで充分でした。 こんなことが有ってから、我々夫婦は室伏選手の大のファンになってしまいました。それだけに、今回のアテネでの金メダル獲得は、我がことのように嬉しく思いました。2001年末には米国の陸上誌の世界の年間最優秀選手に、日本人ただひとりトップ10にランキングされ、2002年GPファイナル6投目で劇的逆転で日本人初の種目別優勝、2002年釜山・アジア大会で大会新78.72で優勝して2連覇達成して、今回のアテネでの金メダル獲得、今やハンマー投げの世界の王者です。胸を張って金メダルを受け取って下さい。 |
| −日記帳(N0.999)2004年08月29日− |
| 三面鏡張りトイレでの謎の排尿 |
ドーピング(doping)を辞書で調べると、「興奮剤を飲ませる」とあります。その語源が、アフリカ東南部の原住民カフィール族が祭礼や戦いの際に自身を鼓舞するために飲む強いお酒(dop)にあり、これが後に「興奮性飲料」の意味に転化したと言われております。そして、64年の東京オリンピック開催時に、世界スポーツ科学会議が開かれ、ドーピングの定義について次のように定められました。 「ドーピングは、試合における競技能力を、不公正な目的で高めようとして、生体には生理的に存在しない物質を用いたり、また、生理的に存在する物質であっても異常な量を用いたり、それを異常な方法で使用することである」 オリンピックに参加する選手は全てドーピング検査を受ける義務を課せられておりますが、全員が受けると大変な手間と費用がかかりますので、最終競技での上位4人と無作為に抽出された選手に競技終了後に尿の提出を求めることにしております。求められた選手はA、B2個の容器を持って3面鏡張りのトイレに入って検査員監視のもとで排尿してA容器に75ml以上、B容器に25ml以上を入れて検査員に提出することになります。各容器は本人、検査員立会いのもとで封印します。 検査は、A容器から始められ、もし陽性反応が出た場合は、B容器を本人立会いのもとで開封して再検査して陽性反応が出たらクロとなりますが、陰性反応が出た場合は再度尿の提出を求めて再検査することになっているようです。アヌシュ選手の場合は、このようにして本人から採取された尿の検査結果は陰性でシロと判定されましたが、室伏選手からの情報をもとにJOCがアヌシュ選手が尿をすり替えた可能性が有るとして調査をIOCに要請しました。 IOCはこの要請を受けて、他の情報も参考にして再検査することを決定して、アヌシュ選手に再検査に応ずるよう要請しましたが、同選手はこれを拒否して応じなかったため規定によりクロと見なし金メダルを剥奪することになりました。IOCが競技終了後の検査でシロだったのに、日本側の調査要請に応じたのは異例のことで、IOC側にすり替えた可能性を否定できなかったものと思われます。 それでは、3面鏡と検査員の目で前後左右を見張られた状態で、どのような方法ですり替えをしたのか、密室ならぬ開室での謎に迫りその方法を推理してみたいと思います。方法は、カテーテル法、アナル法の2種類が考えられますが、後者が有力と私は思います。 このサイトの「闘病記」にも書いておりますように、全身麻酔手術を行う際には、手術中の失禁を防ぐためにカテーテルのような細い管を尿道から膀胱に通して排尿はベッド下の容器で受けるようにして、手術後数日でこれを抜いて除去します。抜かれる際に痛いのではと心配したのですが全く痛くないのです。選手は最終競技終了後、トイレで排尿してから予め用意しておいた他人の健全な尿をカテーテル等で膀胱に送り込んでおけば何の疑いも持たれずにすり替えた尿を検査員に渡すことが出来ます。 アナル法は、すり替えた尿の入ったポリ袋を肛門(アナル)から直腸内に入れておくだけで後はカテーテル法と同じです。このポリ袋の大きさは100mlの尿が入る大きさですから、直径3.5センチ、長さ12センチ程度で、それほど苦痛を伴わずに肛門から挿入することが出来ます。アナルセックスに馴れている人ならいともたやすいことでしょう。 前者の欠点は本人の尿が若干混入することと尿意が高まることにあり、後者は肛門から外れる危険が有ることととで監視下で排尿しているように演技することが必要になることです。緊張下で短時間に膀胱に尿を逆流させることは相当の技術を必要としますので無理と私は考えます。IOCは、アヌシュ選手が尿をすり替えたことの証拠を持っていると言っておりますので、アヌシュ選手がIOCを提訴すれば、裁判の過程でこうしたことが明白になっていくものと思われます。アヌシュ選手が提出した問題の尿の一部は保存されているはずですので、DN鑑定すれば問題の尿がアヌシュ選手のものかどうかは簡単に検定出来ますので、本当に潔白なら提訴するでしょうし、そうでないなら提訴することはないでしょう。つまり、提訴するか否かでシロかクロかに分かれるものと思います。 |
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