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戦艦大和の護衛駆逐艦物語(1) 問題だらけの中日、なのに


今年は、戦艦大和の沈没60周年とあって、大和に纏わるイベントがいろいろと開催されております。また東映映画「男たちの大和」が現在、25億円の巨費を投じて撮影の真っ最中のようです。この日記でも大和の命日に当たる4月7日にその時の様子について記述しております。当時、万里の長城、ピラミッドとともに世界の三大無用の長物として揶揄されていた戦艦大和には、何か惹かれるものを感ずるのは私だけではないと思います。そうした思いが「宇宙戦艦ヤマト」のアニメ、谷村新司さんの名曲「群青」、戦争映画の最高傑作「連合艦隊」そして、今回の「男たちの大和」に繋がっているのだと思います。

この戦艦大和の最後へ思いとは別に、この大和を護衛した8隻の駆逐艦のうち4隻の沈没、沈没を免れて佐世保に帰投した4隻のその後のことが気になり、いろいろと調べてみましたところ、意外な事実が判りましたのでここで纏めてみたいと思います。

後世に、「坊ノ岬沖海戦」と呼ばれる、日米最後の海戦に参加した艦船は、日本側が戦艦大和以下、巡洋艦矢矧、駆逐艦磯風以下8隻の計10隻に対して、これを仰撃しうる沖縄周辺の海域に配備されていた米国・太平洋艦隊は、空母ヨークタウン、エンタープライズ、ホーネットなど空母11隻、戦艦ミズーリ、ニュー・ジャーシー、インディアナ以下6隻、巡洋艦マイアミ、グアム、パサデナ以下10隻、駆逐艦マンスフィールド、アーベン、ルメイ以下50隻の計87隻と言う史上稀に見る大機動艦隊でした。これでは戦う前から勝負にならず、大和艦隊の運命は出撃した時点で決まっていたようなものでした。

日本から出撃した時点では、大和艦隊には駆逐艦朝霜も加わり計11隻でしたが、途中朝霜は機関に故障が発生して離脱した後攻撃を受けて沈没(戦死326(全員戦死))したため上記の計10隻が海戦に参画しました。参画した駆逐艦は浜風、霞、磯風、涼風、冬月、雪風、初霜、涼月の8隻でした。まず、巡洋艦矢矧が被弾して航行不能になりその1時間後に沈没(戦死446、戦傷133)、更に浜風が被弾して沈没(戦死100、戦傷45)、涼風も被弾して沈没、霞も沈没、磯風も被弾して航行不能になったたため僚艦の砲撃により沈没(戦死17、戦傷47)し、更に大和も沈没(戦死2740、生存276(うち戦傷117))した結果、残りの艦船は駆逐艦冬月、雪風、初霜、涼月の4隻だけになったのでした。

そこで、この駆逐艦4隻が沈没寸前の大和から海中に飛び込んでいた漂流者の救助に当たったのですが、この救助活動の様子が、戦後の戦争文学の最高傑作とも言われた「戦艦大和の最後」に生々しく描かれております。著者の吉田満氏は昭和18年東大法学部に在学中、学徒出陣により海軍に入り、昭和20年少尉任官と同時に副電測士として戦艦大和に乗り組み、大和ととも果てる覚悟をしていたところ、上官から飛び込んで生きながらえるよう命令されて飛び込み、漂流の末、味方の駆逐艦に救助された、戦艦大和の数少ない生き残りの一人でした。

「昭和十九年末ヨリワレ少尉、副電測士 シテ「大和」ニ勤務」で始まる「戦艦大和の最後」の文章は、小林秀雄氏に言わせれば、格調の高い水晶のような硬質の文語体で戦艦大和の最後が生々しく綴られており、特に駆逐艦による救助作業の描写には読むに耐えない部分が有り、後に批判を受けることになります。私には批判する資格は有りませんが、これが事実でないことを祈るばかりです。問題のその個所を平仮名に直して以下に抜粋してみました。

「初霜」救助艇に拾われたる砲術士、洩らして言う───救助艇忽ちに漂流者を満載、なおも追加する一方にて、危険状態に陥る 更に収拾せば転覆裂け難く、全員空しく海の藻屑とならん。しかも船べりにかかる手はいよいよ多く、その力激しく、艇の傾斜、放置を許さざる状況に至る、ここに艇指揮および乗組下士官、用意の日本刀の鞘を払い、犇(ひしめ)く腕を、手首よりばっさ、ばっさと斬り捨て、または足蹴にかけて突き落とす せめて、既に救助艇にある者を救わんとの苦肉の策なるも、斬らるるや敢えなくのけぞって堕ちゆく、その顔、その眼光、瞼より終生消え難からん  剣を揮う身も、顔面蒼白、脂汗滴り、喘ぎつつ船べりを走り廻る 今生の地獄絵なり───


  セ・リーグも開幕3週間近く経過して対戦カードが一巡しうましたが、ここで寸評してみたいと思います。

1.個人成績は最悪に近いのに何故か首位の中日:
2.安定した中継ぎ陣と打線好調の阪神:
3.本塁打は多いのにそれ以上に点取られる巨人:
4.本塁打減っても防御率1位でAクラス確保の横浜:
5.ベテラン復活で打線好調なのにBクラスの広島:
6.バランスは採れているのに得点力不足のヤクルト:

ここでは中日を取り上げてみたいと思います。このチームはおかしなチームです。打率3位、防御率3位、本塁打数4位、得点5位というチーム成績からすれば、3、4位が妥当なところなのに、何故か現在首位にいるのです。その原因は、初戦、第二戦とともにサヨナラ勝ちし、1、2点差の試合で勝利している場合が多いからです。

個人成績でまともなのは、谷繁、アレックス、井上、森野ぐらいで、荒木、井端、福留、ウッズ、立浪は絶不調で、クリーンアップの合計打点(本塁打以外)が先日までゼロという稀に見る酷さに加え、エースの川上が2回目の当番でKOされて登録抹消、野口もドミンゴも二軍で調整中、朝倉も相変わらず立ち上がりが不安定で信頼おけず、岡本も球威不足でリリーフ失敗が目立ち、岩瀬も故障上がりときましたので、自慢の投手陣も火の車に近い状態です。

投手陣で救いは、石井、鈴木、金剛、中田、川井などのドラフト入団の新人たちの頑張りと、日本シリーズで好投した山井に先発のメドがついたことことぐらいです。打撃陣では、1,2番の出塁率が悪い上、クリーンアプが絶不調ですから去年のような戦い方が全く出来ておりません。これまでのところは、運の良さと代打陣の神がかり的な活躍で何とか首位におりますが、このままではBクラス転落は間違いのないところだと思います。

中日優勝のカギは、1,2番がコンビ復活すること、福留が首位打者、ウッズが本塁打王を狙えるほどに復調すること、川上、岩瀬のからの復帰の3点に尽きると思われます。


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