−日記帳(N0.1242)2005年05月05日− −日記帳(N0.1243)2005年05月06日−
清原選手はマスコミの被害者
ウッズ選手の暴力行為に思う


マスコミは清原選手の500号を達成前から大騒ぎし、達成するとここぞとばかり偉大な記録として讃えておりました。立派な記録には違いないのですが、25本程度の並みのホームラン打者がたまたま20年間かけて達成したに過ぎないとの福留キャスターに代表される見方もあり、同選手の最近の言動を見聞きして私もその思いを強めました。それは、達成前に中日の川上投手が新球で全て直球で勝負したことに感動した清原選手が、その後変化球で勝負してきた阪神の投手に直球を投げるように威喝したからです。昨晩、清原選手と同年齢で、500号達成の翌々日、Jリーガーとして初の150得点の大記録を達成したことが新聞の片隅で報道された中山選手が、若いカレン選手の決勝ゴールをお膳立てしたその日、清原選手は腹痛で病院のベッドに在りました。

偉大な記録はそのプロセスにこそ意味が有ると思います。中山選手の150得点がどれだけジュビロ磐田の優勝に貢献したか、王選手の868本がどれだけ巨人の優勝に貢献したか、しかし清原選手の500本がどれだけ西武や巨人の優勝に貢献したかをあれこれ思い出そうとしても思い浮かんでこないのです。走れない、守れない、持病持ちで休みがちとくればチームや後輩のためを思えば、普通の感覚の選手なら引退するかDHのあるパに移籍するかを決断すると思います。

従って、清原選手の年俸はその貢献度の割には高すぎると思います。本来、年俸にはチームへの貢献度が反映されるべきなのに、清原選手の年俸は西武バブルの恩恵を受けて貢献度にお構いなく上がり続けたました。 清原選手がが在籍していた11年間で西武は、リーグ優勝を8回、日本一を6回成し遂げて黄金時代を謳歌し、また親会社の西武も後にその不正な株主操作を告発されましたが当時は西武王国を誇っており、まさに西武バブルの状態にありましたので、優勝によるご祝儀査定により、無冠の清原選手でも年俸は吊上がっていきました。そのために、清原選手はこの程度の成績でも年俸は上がるとのバブル感覚に染まってしまい、マスコミや周囲の過大評価のためにその間違いに気づかないまま今日に至っているようです。

彼の500本を分解してみれば、25本×20年=500本となります。年間25本のホームランはクリーンナップなら当たり前の本数でホームラン打者としては凡庸な数字です。25本は凡庸でも、続けることに意義があるから20年が凄いと人は言いますが、以上のように西武バブルで正常の感覚が麻痺して、自分本位の考え方に基づいた20年には、続けることによる意義を見出すことは出来ません。更に、自分を引き出すために刺青の代わりにピアスを付けたり、阪神の投手が変化球を投げてきたのを威嚇するようなスポーツマンにあるまじき行動を取るに及んで、500号は光を徐々に失っていくように思えてなりません。こうした清原選手に苦言を呈するどころか600号を期待するようなマスコミの過大評価によってわが身が見えなくなった清原選手はマスコミの被害者なのかもしれません。




こどもの日の昨日の5日、ナゴヤドームで行われた中日、ヤクルト6回戦で、中日のタイロン・ウッズ内野手(35)がヤクルト藤井秀悟投手(27)の胸元から頭の近くに投じられたボールに激高して藤井投手に殴りかかり退場処分を受ける騒ぎが有りました。実際にスポーツニュースでその場面を見ましたが、問題の1球は、0:0で迎えた5回裏、2死走者なし、カウント1−1からの140キロのストレートで、画面では審判とウッズ選手のほぼ真ん中付近を通過しており、それほど際どいものでは有りませんでした。

この程度の球はよくあることで、前日の同じ対ヤクルト戦の1回裏、中日の立浪選手はヤクルトの館山投手にあわや頭部に当たりそうなボールを投げられ、倒れこんでよける場面が有りました。立浪選手は館山投手を睨み付けはしましたが、怒りを表すような行動は取りませんでした。結局、0:3のカウントから右翼に逆転2ランを放つことで報復した形になりました。従って、過去の経緯は別にして、この場面だけを見る限り、何故ウッズ選手が激高したのか理解に苦しむような状況でした。

この場面でも、投げられた当初は、ウッズ選手は怒りの表情で藤井投手を睨みつけ指差して大声を上げましたが、殴りかかるような行動にはでておりませんでした。ところが、藤井投手が両手を広げて「なぜだ?  」のポーズをとったのを見たウッズ選手は挑発と受け止めて脱兎のごとく藤井投手のもとに走り寄って暴行に及んだのでした。従って、藤井投手が帽子を取らないまでも、無視して何のポーズも取らなければ、多分このような問題は起こらなかったものと思われます。

藤井投手は試合終了後「殴ってくるとは思わなかった。あそこに投げないと抑えられない」と淡々と語っておりましたので、あのブラッシュボールは故意に投じたもので、通常許される範囲内のボールと考えていただけに、まさか殴りかかってくるとは本人も、近くにいた審判も自軍選手も思っていなかったため、ウッズ選手の暴行を事前に阻止できなかったものと思います。これまでのところでは、藤井投手のポーズも問題かもしれませんが、あの程度の球で暴行に及んだウッズ選手に非が有ることは歴然としております。

問題は、この後の中日側の対応に有ると思います。まず一番目の問題は、試合終了後の落合監督の次の談話です。「アイツらはあそこに来たら怒る。ぶつかるぶつからないという問題じゃない。謝っていれば、何でもなかったけど、挑発したみたいになったから・・・現場としては一切、処分はない。乱闘や暴力行為があるのも野球なんじゃないか」と、藤井のポーズに原因があったと指摘した上でウッズ選手を咎めなかったことです。確かに藤井投手のポーズも問題かもしれませんが、それよりウッズ選手の暴力行為の方がはるかに大きな問題であり、藤井投手、ヤクルト球団、そして折りしもこどもの日、観戦していたこどもたちに対して指揮官としてまずは謝罪するのが筋ではなかったでしょうか。

次に問題は、中日の西川球団社長は「暴力はいけない。球団としても何らかの処分を科す」と話しましたが、中日落合監督の姿勢を擁護し、球団としてウッズ選手にペナルティーを科すことに言及しなかったことです。そして、もっと問題なのは、当人のウッズ選手が、試合終了後「インサイドはいい。ただ投球が頭にきたから…。オレもいい人間でいたい。試合前、ヤクルトナインに頭に投げるな、と言ってある。オレも人生を賭けて戦っているんだ!」と語って何ら反省の意思を表していないことです。もし、藤井投手の怪我が選手生命を奪われるほどに重大だったとしても、ウッズ選手はこう言って憚らないのだろうか。もし、そうなら人間失格と言われても仕方無いと私は思います。

実は、ウッズ選手の暴力行為には伏線が有りました。4月6日、ヤクルトの五十嵐亮投手から右手小指に死球を受けて第1関節を亀裂骨折(全治6週間)し、前日の4日の8回にはヤクルト山部投手にも胸元を突かれた「今度きたら…」と警告を発しておりましたので、相当鬱憤が溜まっていたことと思われます。しかし、これは大打者の証で、王、張本、門田等の歴代のホームランバッター、そして最近では清原選手なども同じような経験をしながらも、大記録を打ち立てております。この程度のことでカリカリしていたら、若松監督のいうように、日本でプレーする資格はないと私も思います。ここは、ウッズ選手が藤井選手のところに出向いて直接謝罪するのが最もいい解決策だと思います。

尚、今日、セ・リーグは、ウッズ選手に対して、10試合の出場停止と罰金50万円の処分を発表しましたが、処分発表後に藤井投手が病院で「頚椎ねん挫」の診断を受けておりますので、病状によっては処分が更に厳しいものになる可能性も有ります。このような診断がなされるほどに怪我が酷かったら、7分間の中断の時にドクターの診察を受けて藤井投手は交代すべきだったのではとも思われます。無理にその後も続投したために病状が悪化したならヤクルト側にも問題が有ります。その後、藤井投手は続投してアンラッキーなプレーで1点を失い負け投手にはなりましたが、頚椎ねん挫したとは思えない好投をしておりました。そして、中日は今日から始まった交流試合のオリックス戦で、エース川上が先発しながらも4番ウッズの不在が響いて6:0でシャットアウト負けしました。


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