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鰹の一本釣りが消える?
同窓会誌から名簿が消える?


鰹の一本釣り風景

子供の頃、鰹船の乗組員だった父は航海を終えると鰹を1本手土産にして帰宅したものでした。当時は現在のようなブラインによる急速冷凍技術が無かったこと、巻き網漁法がまだ普及していなかったことから、鰹は近海で一本釣りされた後に船内冷蔵された生鰹ですから、最近よく口にする遠洋で巻き網で獲られた後に急速冷凍された冷凍鰹とは比べものにならないくらい美味しかったことを今でもよく覚えております。

父は、静岡県で最初にできた水産学校の第一回卒業生で、鰹の一本釣りの実習を受けたこともあって鰹船に乗り込んだのですが、この一本釣りは難しくて最初は思うようにいかず苦労したとのことでした。釣り上げた鰹を手で受けずにそのまま後方の斜め板に鰹が当たるように 竿のバネを利用して竿を振り下ろすことにあります。その時、鰹を板に激突させて即死させると同時に鰹を針から外して再び竿を海中に投入して次の釣りにかかるのが一本釣りの極意なんだそうです。

即死させて直ちに冷蔵することで鮮度を保ち、自動的に針外しすることで効率を高めるという一石二鳥の釣法ですが、最近ではこれが出来る漁師さんは少ないらしく、釣り上げた鰹を片腋に抱えてから手で針を外してコンベアベルト上に落としているようです。針は擬餌付きのスレ針で返しが付いておりませんので外れやすくはなっておりますが、これを反動を利用して自動的に外すのは確かに難しい技能だと思います。

一本釣りは鰹の群れを見付けるとその群れの中に船を止め、生きたカタクチイワシを散布するとともの霧状に散水して鰹を海面近くまで寄せてから釣竿で引っ掛けて釣り上げるのですが、最近二つの問題のために巻き網漁法に対抗できなくなり、やがて消えていくのではないかと危惧されております。

一番目の問題は、餌のカタクチイワシが入手難になっていることと、南方でも生きているようにするためには温度調節の付いた魚槽が必要で、それだけで十億円もの投資が必要になることです。二番目は、巻き網漁法でも最近は状態のいい鰹を急速冷凍する技術が発達して、従来の缶詰、鰹節、生節などの加工品から、一本釣りの独壇場だった刺身やたたきの分野にも巻き網漁法で獲られた鰹が進出してきたことです。

そこで、一本釣り業界でも、カタクチイワシに代わる安価な餌の導入、自動一本釣り装置の開発などで巻き返しを図っているようですが、なかなか難しいようです。最近、鰹の刺身の味が落ちてきた背景にはこうした事情が絡んでいるようです。何とか、一本釣り、消えないで、頑張って下さい。


最近、いろいろな業者から売り込みの電話がかかってくるので大変、迷惑しております。電話帳に私の氏名、住所、電話番号が記載されておりますので、私の名前を知った上で電話してくることは充分有り得ること不思議ではないのですが、先方が私の経歴をある程度知っているように思われるフシが有るので、何か有るのではと思っておりました。

そこで、高校や大学の同輩たちとこの話をしたところ、同じ業者の名前が浮かび上がってきました。どうやら業者は高校や大学の同窓会名簿を入手して同窓生に電話をかけまくっていたことが判ってきました。このような被害が、最近全国レベルで広がり、今年の4月1日から適用される個人情報保護法に基づいて同窓会誌から名簿を削除する動きがでてきたようです。

個人情報保護法は、「個人情報を合計5千人分を超えて保有し、事業に使用している事業者」に課せられますので、数十人単位の同窓会を開催するにあたって案内状送付のために住所や電話番号などの情報を名簿化することはこの法規制の対象から外れるとは考えられます。しかし、同窓会などに全く出席の意思のない人にとって自分の所属、名前、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報が名簿化されますと、第三者の目に触れる恐れが生じますので不安に思われることと思います。

従って、第三者の目に触れやすい同窓会誌に名簿を記載することは避ける傾向にあるようです。先日、母校から数千人分の同窓会名簿のCDが送られてきましたが、もしこれが第三者の手に渡って悪用されるようなことが有ったら大変です。その後、改訂版が送られてきませんので、多分、個人情報保護法の適用に絡んで廃止したのではないかと思います。

よく住民基本台帳が個人情報保護法に抵触するなどと言う人がおりますが、あの程度の情報は、たいした情報でもなく、請求すれば誰でも閲覧できますので全く問題にもならないと思いますが、学校の同窓会名簿、病院のカルテ、株主名簿、ユーザー名簿などの方が問題が大きいと思います。ここまで、問題視されるなら、電話帳も断り、表札もつけずにいるしかないとさえ思います。 私は、個人情報が漏れて迷惑な電話やメールがくる迷惑よりも、個人情報が公開されないことの不便さの方が大きいとの考えを持っておりますので、ある程度、個人情報が漏れるのは止むを得ないと思っております。


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