−日記帳(N0.1663)2006年07月06日−
北欧の旅から帰って
−日記帳(N0.1664)2006年07月07日−
七夕に思うこと


ラールダールのホテルから望むゾグネフィヨルド

北欧3ケ国・8日間の旅を終えた私たちを乗せたムーミン・ロゴマーク塗装のフィンエア機は梅雨空の雲間を縫って無事、中部国際空港に着陸しました。タラップに出た途端、蒸し暑さが一気に体に覆ってきました。10時間前までは爽やかな北欧の天候に馴染んでいただけにその違いに体がなかなか馴染めないようでした。

帰宅して、溜まっていた8日分の新聞に目を通して意外に思ったことが有りました。それは、橋本元総理の死去です。海外でも大きく報道されたとの記事を見かけましたが、北欧滞在中にホテルのテレビでBBCやCNNの国際放送を観ていた限りでは橋本元総理の死去のニュースは画面下のテロップには流れませんでした。反面、ウインブルドンで杉山愛がヒンギスえを破ったとか、小泉首相がブッシュ大統領と懇談したなどのニュースは流れておりました。また北朝鮮のミサイル発射に関するニュースも流れませんでした。必ず流れてくるのは日経平均と円の為替相場だけでした。

残念ながらNHKの国際放送は東南アジアのごく一部でしか放映されず、欧米ではCNN、BBCが圧倒的です。世界第二位の経済大国では有りますが、日本の政治、経済、文化への注目度は低いようです。反面、「オタク文化」と呼ばれることもある日本の漫画やアニメ、コスプレなどのはフランスを中心に欧州で人気があり、また寿司についても北欧諸国でも「SUSHI BAR」として営業していましたし、カラオケも東南アジアでは広く知られておりました。

ところで、今回の北欧旅行の動機は、極寒の地に在りながら、国民1人当たりのGDPで世界最高のノルウエーをはじめ日・米・独・英・仏等の先進国より高度の生活・福祉水準を誇っている北欧諸国の実態をこの目で確かめたいとの念願がかねてから有ったからでした。

確かに、別荘、ヨット、キャンピングカーで2ヶ月にも及ぶ夏季休暇を満喫している庶民、3時から4時には退社して仕事外の時間を大切にしているサラリーマン、綺麗な庭付きの広い間取りの家々を見ていると、日本より遥かに恵まれた生活を日々楽しんでいる実態がよく判り、その点では念願叶ったのですが、どうして かってのバイキングの国々がどうしてこんなに豊かになったかは判りませんでした。

空港待合室など、張り巡らされた無線LANで場所を選ぶことなくPCを利用しているビジネスマンの姿を見て、数日間の里帰りで夏季休暇をとり、携帯メールで業務連絡している日本人、IT、福祉、環境の面で遅れつつある日本が対比されカルチャ−ショックを受けたように思いました。

旅行中はW杯決勝Tの真っ最中で、ドイツ、イタリア戦はベルリンまで車で数時間のコペンハーゲンで、チボリ公園で夕食を終えてホテルに戻って午後9時からテレビ観戦しましたが、辺りはまだ昼間の明るさが残っており試合が終った午後11時過ぎは漸く薄暗くなっておりました。日本では早朝の時間帯ですので就眠前に観戦出来たのはサッカー好きの私としては幸運でした。 ノルウエーには北極海に沿うようにスカンジナビア山脈が連なりその山頂にはいまだに数多くの氷河が広がっておりそこから流れ落ちる滝が、氷河時代に山裾を削り取ってフィヨルドを形成した名残りを留めているように思われました。添付画像は、そうしたフィヨルドのな中で世界最大のゾグネフィヨルドの一端を宿泊したホテルの庭から撮影したものです。波静かな海面に遠く氷河を抱くスカンジナビア山脈が映っている風景は感動的でした。いずれ、この旅の様子は幣サイトにアップする予定ですのでそこでご覧頂ければ幸いです。


天の川を挟んで位置する織姫星と彦星

天の川のことを英語で「Milky Way」と書きます。伝令神ヘルメスが女神ヘラの夫の全能の神ゼウスに頼まれ、ゆりかごから赤ん坊のヘラクレスを連れ出して女神ヘラの寝室に入り込み、寝ている女神ヘラ胸元にヘラクレスを置きました。暫くしてヘラクレスは女神ヘラの乳を吸ったのですが、あまりに強く吸ったため女神ヘラは痛みで目が覚め、怒りとともにヘラクレスを突き飛ばしました。この時女神ヘラから乳が激しく吹き出し広い天に注がれました。これが天の川(ミルキーウエイMilky Way)になったとギリシャ神話がその語源です。

この天の川は、よく知られておりますように我々が住む太陽系が属する銀河系の星の集団です。この広大な銀河系の中にある地球から見るとあのように無数の星が重なり合って見えるため白く濁った川のように見えるわけです。この天の川は1年中どこでも見ることができるのですが、七夕の日に天の川を隔てて輝いている織姫の織女星と牽牛の彦星1年に1回だけデートするという中国の伝説を聞いた私は七夕の夜に限って、織女星と彦星の星そのものが動いてお互いに接近し、天の川も七夕の夜しか見えないものとばかり思っていました。

私のように、星が勝手に動くなどと考えるこどもたちはいないとは思いますが、案外、天の川が七夕の夜しか見られないと思っている人は多いのではないでしょうか。そう思っている子供たちは、七夕の日が雨や曇りで天の川が見られないとその年はもう天の川を見ようとしなくなってしまうのではないかと思うのです。 七夕の日に、織姫と牽牛の中国の伝説を思い浮かべながら、天の川を隔てて輝いている織姫の織女星と牽牛の彦星の位置を確かめながら夏の夜の星座を見るのは素晴らしい習慣と思うのです。

子供たちに、天文の興味を持たせることは教育の面からも大切なことと思います。七夕の夜、子供たちと天の川や織姫星と彦星を観ながら、天の川が実は太陽のような大きな恒星が数千億もある星たちの集団である銀河系で、星が重なり合うため白く帯状に見え、そしてその大きさが直径約10万光年、厚さ3万光年もあること、織姫星と彦星も太陽の何倍もある大きな星であることなどを教えてあげたら子供たちは目を輝かすことと思います。七夕に星空を眺めることは絶好の教育の場でもあるわけです。

ですから、七夕の日は星が観られるように晴れていないと教育の場にならないので、私は以前から七夕の行事だけは旧暦で行うべきと考えております。本来、七夕は旧暦の7月7日に行われておりましたので新暦では梅雨明け後の8月上旬になります。統計的にみると、晴れる確率は旧暦で約47%、新暦で約30%ですので晴れる旧暦で行えば確率は1.5倍になります。尚、七夕に降る雨を「洒涙雨(さいるいう)」といい、織姫と彦星が流す涙だと伝えられております。

地方によっては、七夕を旧暦で行ったり、月遅れの七夕と言って旧暦の7月7日に近い8月7日に行うところも有ります。当地方で最も盛大に行われる「安城の七夕祭り」は毎年8月の第1金曜日から3日間行われます。 他にも旧暦で行う行事は残っております。例えば「中秋の名月」がそうです。旧暦の8月15日に相当する新暦の日に行われますので、今年は10月6日がその日になります。旧暦では毎月の15日が満月になりますので、旧暦で行なわないと意味がなくなるとの事情は有りますが、七夕にも同じように意味を持たせてもいいのではないでしょうか。


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