ク ス リ の お 話
                               



 薬 物 療 法 
UCの決定的な治療薬は開発されていませんが、発病すると炎症を静める薬が使われます。
まず、サラゾピリン。主に大腸の結合組織を強くして炎症を治す作用があります。オレンジ色の大きな丸い錠剤で、とても飲みにくく、オレンジのオシッコが出ます。

サラゾピリンには不要な成分が含まれているため、副作用が起きやすかったのですが、それを取り除く技術が開発されて出来たのが、ペンタサです。白くて縦長の錠剤で、サラゾピリンよりかは幾分マシですが、やはり飲みにくいです。日本人では1日12錠が限界だそうです。

サラゾピリンやペンタサだけでは炎症が治まらない場合、ステロイドが処方されます。内服薬としてはプレドニンがよく使われます。1錠が5mgの小さな錠剤です。内服の他に、注射、座薬、浣腸などがあり、病気の範囲、重傷度によって使い分けます。ステロイドはよく効きますが、長期間服用すると重篤な副作用が現れる事が多く、とても怖い薬です。

ステロイドやペンタサなどが効きにくい人には、免疫抑制剤抗アレルギー剤白血球除去療法中心静脈栄養漢方薬などがあります。が、これらの薬で炎症が治まっても、完全に治ったわけではなく、突然に再燃する可能性は高いので、日頃から節制して注意する必要があります。

ク ス リ の 副 作 用
上に挙げたどの薬も、個人差があり、人によって症状も異なりますが、長期間使用すると副作用が現れやすくなります。私がずっと肩こりや寝不足のせいだと思ってた事や、調子がよくなった証拠だと思っていた事も、副作用のせいだったようです。(そうとは知らず、先生に聞かれても、いつも「特に何もありません」と答えていました。)

サラゾピリンを服用中は、吐き気頭痛倦怠感を感じていました。人と話していてもぼんやりしてしまい、周囲の人達からは、「無表情」「つまらなそうにしている」と思われていたかもしれません。
長期に渡って服用すると、発疹血液障害肝機能障害発熱頭痛消化器症状(悪心・嘔吐・食欲不振)特殊な血液障害(溶血性貧血・再生不良性貧血・白血球減少症)などを起こす可能性があります。(私も原因不明の発疹が出た事がありましたが、1日で消えたので気にもとめていませんでした。ちょうど仕事も忙しく、精神的に疲れていた時だったので、薬に対するアレルギーとして現れていたようです。)

ペンタサはサラゾピリンより副作用が少ないと言われていますが、完全になくなったわけではありません。発疹発熱下痢肝機能障害間質性肺炎血液障害(白血球や血小板減少)などが挙げられるので、やはり注意が必要です。
私は今、ペンタサを飲んでいて、前ほどではありませんが、時々吐き気頭痛倦怠感を感じています。友達と遊んでる時や旅行中にそれが起きるとどうしてもノリについていけず、周囲の人に気を使わせてしまい、迷惑をかける事が多いです。

ステロイドは効果が大きい反面、副作用が非常に多く、とても難しい薬です。
抵抗力が低下し、他の病気を悪化させる場合があります。また、痛みに対する感覚が鈍くなるので、胃潰瘍十二指腸潰瘍を起こしていても、相当ひどくならないと気付かない事もあります。
また、精神神経症状を起こす事もあります。 神経が異常に高ぶり、イライラや不眠と同時に、ハイな状態になり、後でどっと疲れが出て調子を崩してしまうのです。私は副作用に負けたくなかったので、なんとか自分の気分をコントロールしようと努めていましたが、なかなか思うようにはいかず、家族や周囲の人達に不快な思いをさせてるんじゃないかと悩んでいました。

それ以上に悩みのタネだったのは、ムーンフェイスです。 ステロイドを服用した経験のある人のほとんどは、これに悩まされているかもしれません。顔が満月のように真ん丸に膨らむので、人と接したり、大勢の人と会うのがイヤになります。また体重も増加するので、まだ調子が悪いのに、人からは「太った」「元気そう」と言われ、傷つく事がよくありました。何よりも、本当にしんどいのに、そうは見えないために誤解を招いてしまう事が辛かったです。

辛いと言えば、生理不順もそうです。ホルモンの関係で月のものが遅れたり、止まったりしました。そのせいで頭痛や生理痛もひどく、真夏でもお腹にカイロを貼って耐えていました。ムーンフェイスもそうですが、ステロイドとサヨナラしてからも、かなり長い間元に戻らなかったです。

また、骨が脆くなる事があります。私も心配だったので、骨粗しょう症の検査を受けに行きました。何でもない事で骨にヒビが入る事もあるので、服用中、激しい運動は避けた方がいいようです。その他に、肝臓障害膀炎などを起こす可能性があります。またこれ以外にも、人によって様々な症状が現れたりします。このように、ステロイドを使用中は、十分に注意して副作用と付き合っていかなければならないのです。