
クルマいじりは、ドライバーを手にすることなしにはできません。まず、ネジを回してパーツを順番に外すことから始まり、そして外したパーツを順番に組み付けることで完結します。
ドライバーは、ご承知のようにネジあるいは、ボルトをゆるめる・しめる工具で、ネジの頭の形状によって数種類作られています。一般的なものはマイナスとプラスでしょうか。どちらも、クルマのパーツに多く使われているネジですが、実は、厳密には、使い分けがされています。
一見ネジとしては同じようですが、締め付けトルクの点では、マイナスに比べてプラスのほうが、より強い力で締め付けることを目的としています。マイナスは、直線に切られた筋(スリット)の2面ですがプラスはそれに加えて2面多い4面で締め付ける力が加えられるからです。さらに締め付ける力を増したネジが、6角形のヘックスや、星形のトルクスになるわけです。
先端の種類。普通のプラスはフィリップドライブ
自分のクルマで、どんなネジが、どこに使われているか確かめてみましょう。キャブまわりはマイナス、内装などはプラスが多く使われているはずです。つまり、ユーザー・オーナーが調節する(できる)個所はマイナス、あるていど固定しておく個所はプラスになっています。ただし、古いクルマでは、マイナスネジが使われている個所が多いのですが、それは、部品コストのこともあります。そして、新しいクルマは組立時間短縮のために電動工具が使いやすいプラスが多くなっている、という一面もあります。
さらに、ドライバーによってかかる力が強いということは、一方で「なめ」やすいことにもなります。ですから、万一ドライバーによってミゾをなめてしまった場合、プラスとマイナスで比較すると、マイナスのほうがミゾのダメージは小さく、なんらかの方法で緩められる可能性は高くなります。そんな点も、ネジの使い分けには関係しています。
さて、あなたは現在どんなドライバーを使っていますか? ドライバーは昇華性の工具ですから、いつのまにか姿が消え、そしていつのまにか本数が多くなっているのではないでしょうか? これから揃える、あるいはアップグレードするための、少し購入ガイドをしてみましょう。
銘柄は特にこだわりませんが、まずグリップは四角や六角形のものをお勧めします。そして、その一面にはっきりとメーカー名が記入されているものを選びましょう。キャブなど微調整が必要なときに、何度回したかが把握しやすいからです。
先端は、プラスは#2というサイズが、クルマのネジでは標準的なサイズになります。プラスネジは国際規格で作られていますから、名前の通ったメーカーであれば大丈夫。マイナスに関しては、先端幅6.5mm前後が標準になります。できるだけテーパー部が長い(緩やか)なモノを選びましょう。ネジのスリットは垂直に切られていて、そこへ台形のドライバー先端を押し込むのですから、テーパーが緩やかなほうが、ネジに与えるダメージが少なくなりますので。それぞれ、標準サイズの前後サイズを徐々に増やしていけばいいでしょう。
グリップの太さやデザインは自分の手にフィットしている好みのモノをチョイスすればよいのです。
ただし、グリップはやや細目、シャフトはやや長めのドライバーほど力を加減して回すことができることを覚えておいて下さい