向山型分析批評の最高峰

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「やまなし」(光村六・下)の授業
     第一部〜第二部
第一部 「宮沢賢治」の環境について



宮沢賢治について知っていることはありますか。

→「雨ニモ負ケズ」を知っている。
 「どんぐりと山猫」
 「銀河鉄道の夜」
 「風の又三郎」
 「注文の多い料理店」
 「オツベルと象」
 「水仙月の四日」
 「よだかの星」
 「税務署長の冒険」
 「グスコーブドリの伝記」・・・


「雨ニモ負ケズ」は、どこまで知っていますか。

→雨にも負けず 風にも負けず 雪にも 夏の暑さにも負けぬ
 丈夫な体を持ち 欲はなく 決して怒らず いつも静かに
 笑っている・・・・・・


「グスコーブドリの伝記」の登場人物を言えますか。

→ブドリ
 ネリ


「伝記」と言っていますが、グスコーブドリは実在の人物なのですか。

→違う。賢治自身ではないか。


では、ネリは誰のことだと思いますか。

→賢治の妹のことではないか。


賢治には弟と妹がいました。弟は清六、妹はトシと言います。
ネリはおそらくトシのことではないかと言われています。


ところで、「グスコーブドリ」って、変な名前ですよね。
賢治は自分でものに名前をつけるのが得意だったようで、
よくカタカナの名前を作っては自分の作品に登場させました。


例えば「イーハトーヴ」って何だと思いますか。これは地名です。

→分からない。



ローマ字に直してごらん。
「IHATOVU」になりますね。
賢治の出身はどこだか知っていますか。

→岩手県



岩手は昔はひらがなで「いはて=IHATE」と書きました。そこから
ひねって、自分の生まれた岩手県を「IHATOVE=イーハトーヴ」
と呼んだのです。
これから勉強する「やまなし」にも、ちょっと考えなくては
意味の分からない「作った言葉」、造語がいろいろとでてきます。



第二部 賢治の詩を学ぶ


これから「永訣の朝」という詩を黒板に書きます。
皆さんはノートに視写してください。

「永訣の朝」の板書、視写       原文はこちらへ


意味の分からない言葉はありましたか。

→「あめゆじゅ とてちて けんじゃ」
 が、分からない。


「あめゆじゅ」は「雨雪」、雪のことです。
「とてちて」は「取って来て」、
「けんじゃ」は「賢治さん」という呼びかけです。

→「ora ora de shitori egumo」
 が、分からない。



岩手県の方言ですね。
「オラ」は「私」のこと。「しとり」は「一人」です。
「私はこれから自分1人で行く」ということです。

→( )がいくつもある意味が分からない。

賢治の詩の特徴です。同時に2つのことが頭に浮かんだり見えたり
したときには、1つを()に入れて、同時進行をしていたと読めば
いいのです。
このように賢治は独特な詩を書きました。心に浮かんだことを
スケッチブックに書くように言葉にしたので、自分で「心象スケッチ」
と名付けました。


《その後、言葉の意味を幾つか説明》


この「永訣の朝」は、どんな状況で書かれたと思いますか。

→「永訣」は「死に別れ」のことだから、「わたくしの妹」が
 死にそうな時に書いた。



妹のトシは、胸を患い、若くして死にました。賢治は最愛の妹を
亡くそうとするその場面で、枕元でこの詩を考えました。
外にはきれいな雪が降っていて、トシはその雪を最後に食べたい、
と、賢治兄さんに「取って来て」と頼んだのだそうです。


「永訣の朝」のコピー配布》     原文はこちらへ



                     
第三部は、こちらから。