去る6月25日(水)、近松応援団は浄瑠璃姫伝説の地「岡崎」へ行きました。
岡崎市は、近松応援団結成時から浄瑠璃のルーツを訪ねたいと、何度か候補にあがったことがある近松作品ゆかりの地。
近松応援団創立20周年記念の今年、やっと念願の「門左衛門が往く・岡崎へのバスツアー」が実現しました。
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誓願寺 |

岡崎公園 浄瑠璃坂 |

姫供養塔 |
兵庫県尼崎から愛知県岡崎までは距離にして約240キロ、長旅です。
名神・東名阪・伊勢湾岸・東名と高速を乗り継ぐ車中、まずはお勉強ということで、
近松研究所研究員・井上勝志先生のお話を拝聴しました。
井上先生は、室木弥太郎氏「浄瑠璃姫物語ー語り物史を含めてー」の文を引用して
「浄瑠璃姫物語」各段の解説をなさいました。
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「まる庄館」加藤氏のお話
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楽しいお食事 |
鳳来寺の薬師如来の申し子といわれた絶世の美女浄瑠璃御前と、
東国へ下る途中の御曹司牛若丸との
悲恋を描いた「浄瑠璃姫物語」は当時爆発的な人気を博したそうで、
その語り口調が非常に人々の心を捉えたため、
節廻しそのものを浄瑠璃と呼ぶようになり、その後三味線や操人形と結びついて
人形浄瑠璃に発展したと云う《浄瑠璃史》も
井上勝志先生のご講義で学びました。
岡崎市では今年2月、
近松門左衛門作「源氏十二段」が文楽の方々によって復曲公演され
大きな話題を呼びましたが、
この岡崎の浄瑠璃姫物語がベースになっている語り物なのです。
私たちはこのあとバスの中で、
「源氏十二段」公演の模様を取材したニュース録画(NHKと民放)を、見ました。
おかげで岡崎のことがよく理解でき、午後の見学もいっそう充実したように思います。
このビデオテープを持参くださった籾山綾子さん、ありがとうございました。
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11時30分、岡崎「まる庄館」に到着、早速2階庄の間にて、
岡崎呉服協同組合制作の文楽人形を拝見。
文楽人形「浄瑠璃姫」と「牛若丸」は、立派な衣装をまとい
高貴な美しさに満ちていました。
人形の首(かしら)よりも先に衣装を完成させたと云う
加藤さん達呉服組合の心意気が伝わってくるような
格調高い西陣織衣装が特に印象的でした。
更に床の間には、人間国宝・竹本住大夫師匠から
復刻記念に贈られたと云う「見台」と「十二段床本」も、
飾ってありました。
続いて、同組合理事長・加藤善啓氏によるお話は、
「岡崎に伝わる浄瑠璃姫物語」。
加藤氏の話は「笹谷の新発見」など学者も注目するで
あろう新説を披露されたり、「十二段」復刻に尽力した事や、
尼崎と岡崎の共通点、さえずりの読後感にまで及び、
時間のないのが悔やまれるほど話題満載で、
瞬く間に時間いっぱいとなりました。
昼食は仕出し「東」さんより豪華な3段重ね破籠(わりご)弁当。
お吸い物はもちろん赤だしでした!
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矢作東小学校校庭で

浄瑠璃が淵 句碑の前で
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午後は浄瑠璃姫伝説の名所古蹟の見学です。
呉服組合の皆様には下見の段階からたいへんにお世話になったのですが、
当日はなんと11人の粋な男衆が全員着物姿で現れ、
11台の乗用車を用意して私たちの古蹟巡りに協力してくださったのです。
これには本当に感激しました。
曰く、「岡崎市の道路は狭く、バスでは小回りが利かないでしょうから」。
理事長はじめ皆様のご配慮に心から感謝です。
午後のはじめに訪問した矢作東(やはぎひがし)小学校では、
校長はじめ6年生児童の皆さんによる歓迎セレモニー。
これも理事長の学校教育への熱意が通じた結果だと伺いました。
近松応援団一行は思いがけないちびっ子たちの歓迎に大感激!
互いに挨拶を交わし、交流を深めることができました。
(今秋、近松応援団人形部はこの学校での人形劇公演が決まっています)
この後約2時間かけて市内古蹟巡り、
姫が身を投げたという「菅生川・浄瑠璃が淵」や、「誓願寺・浄瑠璃姫の墓、
牛若と姫の木像」「成就院・姫と冷泉の供養墓」、「岡崎公園・姫供養塔」、
姫形見の麝香匂袋を牛若が埋めたとされる「麝香塚石(じゃこうづかいし)」など。
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カクキュー店で記念撮影
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岡崎の名物は「八丁味噌」です、最後はカクキューさんに寄りました。
バスに乗り込めばいよいよ岡崎ともお別れ。
私たちに手を振って、最後まで見送ってくださった呉服協同組合の皆さんの
優しい笑顔と粋な着物姿が今も忘れられません。
参加した会員さんの感想から。
「今日はいい経験をさせてもらった」
「岡崎では、至れり尽くせりだったね」
「尼崎も岡崎も加藤という人はすごい」。
帰途、会員・上田伸一さんは「味の分かれ目関ヶ原」という話題の提供。
天下分け目の関ヶ原が、味でも分かれ目だというこぼれ話でした。
高速に入って突然運転手が、「刈谷の豪華なトイレ、用を足さへん人も見ときや!」
陽気な池田運転手が云うトイレとは、新名神高速・刈谷サービスエリアにあるトイレのこと。
さっき用を足したばかりの人もそんなら、と全員下車して見学に。
女子トイレに入るとあった!!
中央にホテルロビーかと見まがうばかりの真っ白のソファが4台も。
しかも壁と扉の色が赤と黒で塗り分けられトイレとは思えないモダンな造り。
みんな思わず「うわーっ」「ひゃー!」「ふーん!」
用を足すブース内も広々の洋式トイレ。丸くて大きな洗面台はお湯も出ましたぁ。
運転手さんありがとう、番外編の楽しいトイレウオッチングでした!
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