雑木林で作ってみよう!
林利用技術を習得し里山との関わり方を考えます
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マイタケ原木栽培もやってみようと、取り組んでいます!
20年度のキノコ栽培(植菌)はどうしようか、シイタケの他にも何かやってみようかと計画を練る中で、「マイタケをやろう」という提案がなされました。マイタケは原木を殺菌したり、特別な部屋を設けて培養したりしないといけなかったんではなかったかな、との思いでちょっとためらうところもあったのですが、「他でやっている人もいるから(自分達でもできるだろう)」という一見恐いもの知らずのノリで実行してみることにしました。
準備を進めるにつれ、コレって本当にできるか?、やっぱり無理だったか?、と思うこといっぱいあったりするのですが、とにかくも現在進行中の雑木林流マイタケ栽培の様子・顛末をこのページでお知らせしていきたいと思います。
素人パワー(キノコ栽培のページ内参照)と称して一見無謀な挑戦を続けてきた雑木林流キノコ栽培のこれは真骨頂となるのだろうか?今回は、私自身でさえ無理ではないかと現実的に考えてしまったくらいなのですが、結局いつもの様にそれなりに何とかできるだろうと踏み切ったのでした。。
とにかく終わってみて、「それなりに成功したね」と言える様でありたいです。
順調に進めば、今年の10月には「発生したよ〜」と報告したいものです。
とりあえず次の作業は、梅雨が明けた7月末に皆でそれぞれ培養した原木を持ち寄り、本伏せ(林内の土中に埋める、予定)することになりそうです。それまでに(原木42個中)いくつ無事に生育できているでしょうか。
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今回のマイタケ栽培は、以下の情報を元に計画・実行しています。
・「コツのコツシリーズ 家庭でできるキノコつくり −原木栽培で楽しむ−」
著者: 大貫敬二 発行:(社)農山漁村文化協会
・小冊子 「原木を殺菌するキノコ栽培の手引き」
発行:(有)大貫菌蕈
・茨城県かすみがうら市にてマイタケ栽培に取り組まれる飯田さんを訪問、見学させていただき教えていただいたことなど。
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マイタケ植菌作業の主な流れについて左図に、今回の作業に用いた主な物品、資材を右表に挙げておきます。
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マイタケ植菌作業の流れ(一般の手順)
@玉切り(15cm高さに切る)
続く浸水作業の直前(前日)に行なう、とある
↓
A浸水(24時間以上)
原木の乾燥具合によらず、とにかく十分に水につける必要があるらしい。
↓
B殺菌(煮込み殺菌で沸騰状態10時間以上)
高圧釜を使うと4時間程度で済むようですが、これはきっとプロ向き。比較的手軽な煮込み殺菌では沸騰して7〜8時間以上、人によっては10時間以上とアドバイスされます。
↓
C袋詰め、放冷
熱湯から原木を取り出して素早く袋詰めして消毒済み培養室に移し、室温まで放冷させる。 ↓
D植菌
袋の口を開け、オガ菌を適量ふり掛けて袋の口を閉じる。(3回折りしてホチキスで止める)
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作業に使った物
・ドラム缶×2個(煮込み殺菌用)
・一斗缶(追加湯沸かし用)
・マイタケ培養耐熱袋
(大貫菌蕈 小サイズ 100枚入り/\2,453)
・マイタケ オガ菌 3L
(大貫菌蕈 1L入り/\820)
・テント(植菌作業室・消毒室用)
中が区切れる2重タイプのもの
・ビニールシート 大サイズ×2個
(浸水プール用、テントの下敷き用)
・トンネル栽培用ビニール
(テント内の目張り養生用)
・消毒液(エタノール、オスバン液)
・作業テーブル
・コンテナ(原木収納、保管用)
その他 (ガムテープ、霧吹き、家庭用ボール、お玉、脱脂綿、ゴム手袋、カッター、洗濯バサミ、ホチキス、 等)
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平成22年1月1日(金) 今回のマイタケ栽培の反省点(改善点)(今になって記録の整理してましたので今頃ですが) NEW
一通り振り返りまして、こんなことが(もしあるならば)次回の改善点かと思うこと挙げてみます。
・消毒、植菌作業の手順を確認し、必要なものをしっかりと準備する。(例えば、最後の最後で消毒済み原木を普通の手で取り扱ったりしないように)
・培養袋に入れた原木の取り扱いは丁寧に。コンテナなどに入れて扱うべき。(個別に扱うのは傷つく原因になる)
・収穫の時期に注意。育ち過ぎると虫(キノコバエ?)がすぐにつく。(今回、収穫予定をもう少し遅くしていたら全部(食べられて)無くなってたかもしれない、と思う。)
平成21年9月27日(日) マイタケ収穫しました NEW
直径20cmほどに育ったものを5個収穫しました。皆で分けまして、1人当たり結構な取り分になりました。
1週間でずいぶん成長しました。ただちょっと大きくなりすぎたみたいで、芯の部分は見た目も傷んでますし、キノコバエ(?)のウジがずいぶんと湧いてました。それでも周囲のカサの部分はしっかりとしていて確かに市販の菌床栽培ものより見栄えがいいです。
5個なんですよ・・・。先週は7個あったんですが、「本当は駄目だろう原木」を埋めたエリアから出ていた2個がありません。よく見ますとあったはずの位置に小さく干からびたような跡が残ってました。何かに食べられたのか・・・、例ののキノコバエに食べつくされたとか。まさかと思うけど、やはりこの原木は病んでるので後から病気におかされたとか。でも先週の時点では全然遜色なかったし、病菌だというならそもそも出てこないだろうからな。これはちょっと謎です。

順調に生育した原木群から発生したマイタケ。大きいので直径20cmくらいまで成長しました。ただ、色が灰色から白くなってるものまで、ちょっと変色してます。白いのは明らかに傷んでいる感じです。 |

こちらの一帯からは全部で5個が先週より一回り大きく成長しました。が、ちょっと収穫期を過ぎたのかな?
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雑菌に負けてしまったらしい原木を埋めた側から出ていたマイタケ。先週あった場所には、小さな白色の芯だけ残ってました。こちらの方が幾分生育が早かったのでしょうか?時期を逃して全部虫に食べられたのか?
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とにかく今年はこれで終了。来年以降、この場所で発生が続きますように。それから、来年もまた植菌するかな、どうしましょう。
平成21年9月19日(土) マイタケ出てきました NEW

ここには3個あります。一番大きいのが直径10cmくらい。もっと大きくさせて来週くらいに収穫かな。 |
期待と不安が入り混じっていたマイタケ栽培。いや、本当に出てきましたよ!
そのつもりで準備してきてたんですけどね、でも、「本当に出たよ、びっくりだ」って変な驚き方した感じです。
直径10cmくらいのものが7個出てます。もっと大きくなるのでしょうから、1週間おいて採ることにしました。どういうタイミングで採ればいいのか初めてのことでわからないんですけどね、きっとそれで大丈夫だろう。
全部で7個出てるんですが、そのうちの2個は「雑菌に負けて失敗した」と思いつつ一応伏せこんでみた方からの発生でした。こちらからも出たかと、これも驚きです。
それから、発生位置が興味深いです。四角い範囲に原木を並べてまして、てっきり真ん中あたりから出てくるかと思ったのですが、発生した全てが辺の部分からで6個は角からでした。たまたまかな。
収穫は来週ですが、せっかくですので端のひとかけらだけもらってちょっと味見してみます。とにかく来週が楽しみです。

こちらは菌が順調に生育した方の原木を埋めた所。左に3つ、右に2つ出てます。大きいので直径10cmくらい。 |

こちらは雑菌に侵されたと判断した一群を埋めた所。捨てるのももったいないから試しに…、という具合だったのですが本当に出ましたね。右と左に1個ずつ出ているんですが右の方は白くなってます。周りを小さな虫が飛びまわっていて様子が変ではあるんですが、他と同様このまま来週まで置いておきます。 |

ひとかけらもらって帰ります。
肉厚で質感がしっかりとあります。これが原木マイタケなのか! |
平成21年7月25日(水) マイタケ本伏せ作業 NEW
3月末の植菌作業の後、マイタケ培養有志の各家庭において培養していた原木を再び雑木林に集めて林内の土中に伏せこみました。培養期間が4カ月に達したこと、原木の様子を見てどうやら良さそうなこと、そして梅雨がどうやら終わったような頃を見計らっての実行です。
 各自培養していた原木を持ち寄る。
こちら側から見えるのはどうも失敗してしまったらしい分です。 |
 こちら側はうまくいった分。見たところ真っ白です。 |
 うまくいったのを開けてみる。断面はこんな感じ。 |
植菌した原木は全部で42個、それをもう一度並べてみますと、全体に白色から褐色に色付いた良好なもの21個、一部または全体が黒色から緑色になり明らかに別の菌に冒されていると思われるものが21個。ちょうど半々、成功率50%です。一応目標達成かな。
失敗したものをよく見ますと、やはり原因はあるようです。袋に穴があいていたり、それどころか袋の口の封が不完全で開いてしまっていたものもありました。植菌作業の時に、スケジュールがおしてしまい植菌作業は日没後暗くなってから大慌てでやったものでした。始めての作業なのにシミュレーションも不十分なまま実行することになり、口封じ作業もはうまくできなかったことも多かったです。袋の穴についても、原木の運搬のためにコンテナがあればいいなと現場で思ったものですが、その数が足りず原木の多くはバラのまま手押し車に載せて運んだりしましたが、その時に傷ついてしまったかもしれません。
穴があいたりしていると失敗するというのは本当にてきめんです。私の手元にあった5個のうち1個が雑菌に支配されましたが、これは穴があいてしまっていたことを初めから認識してましたからね。穴って言っても直径1mmもないくらいの何かで突いてできてしまったようなものだったんですけど、それのためか培養の初期からカビか何か入ってましたからね。
穴があいたら駄目なんて当たり前なんでしょうけどね、でなければ殺菌消毒して培養袋に入れる必要がないんでしょうから。でもそういう明らかに問題があったと思えるものを除くと成功率は結構良かったんではないかと思います。あとは消毒後にゴム手袋で扱うとかまだ見直すところいっぱいありそうです。次回以降、大いに改善できるだろうと、そう受け止めておきます。
さて、本伏せは地面に50cm×100cm程度、深さ20cm程度に穴を掘り、ここに原木21個を並べて置き埋め戻しました。原木の間にも土を満たし、上側に3cmくらい土がかぶるようにしました。普通はここまでなんでしょうけれど、失敗したとした21個も破棄するのはもったいないかなと思いまして、別の場所にまた穴を掘りまして同様に埋めてみました。多少はマイタケ菌が回ってますので、こちらからも何らか出てくればいいかと思ってます。

側面はこんな感じ。これは大丈夫なのかとちょっと心配になる出来具合。後日ある人からアドバイスをいただいたことによると、菌は呼吸するのに空気が必要なので木の表面と袋が密着していたりすると表面には繁殖せずに内部に侵入していくのだというらしい。表面全体をクリームで覆って保護してしまうためには袋をゆったりとさせる必要がある中菜。 |

これは雑菌がまわってしまったもの。
よく見れば袋に穴があいてます。失敗したもののほとんど全部穴があいていたか袋の口が十分に閉じていなかったかしてました。次回への改善点がはっきりしていて、まあ良かったです。 |

うまくいった分を並べたところ。この後、これらを土中に埋めました。 |
平成21年7月11日(土) マイタケ培養 途中経過(6) NEW
袋の中の水は分解水
マイタケの近況です。
白いクリーム状菌糸膜は厚みを増してきたようで、所々に現れる褐色部分もその範囲を広げてきました。
袋の中に残った水が褐色を帯びてきました、と前回書いたのですがこれはどうやら分解水というものだそうです。キノコ、マイタケ情報を調べたところ、キノコ菌が原木から養分を取り生育する過程で分解水と呼ばれる水が生成し、これが培養袋内にしみ出してくるそうです(ネット上の複数サイトより)。この水が十分に出てくることは菌がうまく成長していることの証であるともいえます。どうやら順調に生育しているようです。

穴あくかもしれないけど、
もう一度持ちあげてみました |

下から拡大
このたまったのが分解水?
確かに初めからあったにしては多すぎるしね |

今の保管状態 |
平成21年7月1日(水) マイタケ培養 途中経過(5)
前回の経過報告後に気温の高い日が続きまして、原木周りの最高温度がついに30℃を超えてしまいました。2日続けて30℃を超過し、最高は31℃でした。さすがにこれはまずいかな、という気がしています。ここまで順調にきていたのに、あと少しのところでふと気が付いたら真っ黒になっていたり、何かが沸いてきてしまったり、そんな不安がよぎります。
対策として、コンテナ内に保冷材を入れて毎日交換することにしました。原木に直接乗せないようにしながらもその上方に置けるように工夫して置きます。
試してみますと、その日の最高温度は27℃におさまりました。もっとも、その日はやや暑さが引いていたのですがね。酷暑の日ではどれだけ効果があるだろうか。
以来、この2、3日は涼しい日が続いています。
平成21年6月21日(日) マイタケ培養 途中経過(4)
袋に穴が開いた
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↑上面や側面の所々に茶褐色になった部分が現れ広がってきた。 |
原木側面のところどころが橙色に色づいてきました。一般的に、培養完了時(本伏せ直前)には部分的に褐色になる様ですので、生育は順調のようです。
写真はコンテナ内の原木の様子。置いたまま撮影しました。
と言いますのも、実は袋の一部に穴が開いてしまったことに気がつきまして、記録写真を撮ろうと何度か取り出したりしたのも原因かもしれませんので、もうあまり動かさないようにしようと思っています。
穴といっても単に開いてしまったというものではなく、中で生育中の菌糸膜(という呼び方があるのか?とにかくべったり成長した膜の部分)が突出したようになって突き破ったという感じです。明らかに棒状に突き出てますので、おそらくいじらなくても勝手に穴が開いたんではないかと思いますが、ただこれをあらためて動かしまわすと穴が大きく開いてしまいそうですので触りたくないんです。今のままなら突き出た部分がちょうどフタになっていて、中に残った液体も漏れてこないくらいですから。よく見てみると、こんな穴が確認できるものが2個あります。今後これがどう影響するか、ちょっと心配です。
目標50%、結構厳しいかな
4人でそれぞれ培養中の原木生育状況を確認しますと、今のところ20個+αが順調のようです。αは未確認分、判断しかねる部分で最大で3です。元は42個あって、目標50%としています。このまま逃げ切ってしまいたいです。
ずいぶん違う話もあるらしい
久しぶりにネットでマイタケの記事を検索して見ました。自分達でも培養しようと思い立った頃にいろいろ調べてみて以来です。あらためて見回してみると、自分達が「こうするんだ」と理解していたことと違った部分がいくつかあると気付きました。いくつか取り上げて、コメントしてみます。
@原木の煮込み殺菌は沸騰状態で3時間〜5時間程度で済ます。
→今回、見つけたレポート(複数)は全てそんな内容でして、ちょっとびっくりして慌てました。私たちが今回参照したマニュアルでは沸騰させて7〜8時間は必要とあり、それはいくらなんでも大げさでもう少し短縮できるのではないかと期待しながら、実際に県内かすみがうら市でマイタケ栽培に取り組まれている方にお聞きしたところ「10時間煮込みます。6時間くらいでやったら上手くいかなかった。」(3/21の記録参照)というお話を受けて、「やっぱり必要なんだ、しかも10時間も〜!」ということで実際にそういう作業をしたわけなんですよね。他に県内美浦村でマイタケ栽培をされている方のお話を人づてに聞いたところでもやはり10時間沸騰殺菌だというお話でしたので、もう間違いないと判断したのですがね。
実際のところどんな具合なんだろう。3時間とか4時間の殺菌で十分なのかな。
A本伏せの際は、原木の周りに赤玉土や鹿沼土を入れる。
→あえてどういう状態に伏せるかを書いてあったものはほとんど全てが赤玉土や鹿沼土を使うとありました。3/21の見学記録の中で、県の指導が鹿沼土に伏せるとあったのでびっくりしたのだというコメントを書いたのですが、またまたびっくりです。これも手元にあるマニュアルでは鹿沼土、赤玉土、砂はできるだけ使わないようにとありますので全く反対です。
赤玉土などを使わないように、との意味することはマイタケ菌が有機物を好むという理由によるのだそうです。原木を伏せこんだ所から、マイタケ菌が周囲にある有機物をも取り込み大きな菌床を作るといったイメージでしょうか。周りの有機物を使えずに原木の栄養だけで育てる場合には、発生するキノコの大きさが小さくなったり寿命も短くなるなどするようです。
そういう説明をされて理にはかなっているなと思いますし、納得しています。だからいずれ雑木林で伏せ込みする時には、普通に残根とか枝葉といった有機物を適度に(多すぎるのは駄目だとも書いてはある)含む土そのままに使ってやればいいのだと考えています。
とにかくそうやった結果がどうなるか見てみませんとね。続きはそれからです。
B培養温度は30℃を超えないこと。
→ちょっとヒヤヒヤものです。だんだん暑くなってきて、日中の室内温度が上がってきました。マイタケ原木の周囲で28℃くらいまで上がるようになってきました。30℃までいってしまうかな。さすがになんか沸いてきそうで心配になってきました。あと一ヶ月無事に育って欲しい。
平成21年6月13日(土) マイタケ培養 途中経過(3)
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↑培養の様子
畳の部屋、それも畳の直ぐ上のあたりは温度も上がり過ぎることなく済むようです。6月に入っても20℃〜27℃くらいを保っています。 |
↑埃除けと通気のあんばい
コンテナごとダンボールで覆いつつ、床面付近の通気が保たれるようにそこだけ隙間を確保しています。こんな感じで培養して75日経過しました。 |
培養環境(注意していることなど)
4個は順調に培養進行中です。1個は完全にカビにとられてしまい既に隔離しています。
温度管理をしない部屋で大丈夫なのか、日中閉切った部屋で温度が上がり過ぎないかなどと心配していましたが、室温が30℃を超える様な暑い日でもコンテナに入れて畳の上に置いた原木の周囲は27℃程度までしか上がっていないことがわかりちょっと安心です。(畳が関係あるかわかりませんが。床付近はこんなものなのかな。)
20℃〜23℃に保って培養するというマニュアルの指示には全然沿ってないのですが、3月末に培養を始めた頃の最低10℃位から、今後上がったとしてもおそらく30℃程度まで、幅広い温度範囲で鍛えられたマイタケ菌となったことでしょう(ちょっと開き直ってます)。まあ、そう厳密なものではなかったということでしょうか。まだ終わってはいませんけどね。
培養時に注意することで、温度と共に気にかけるのは換気です。菌は生きていますので窒息しては困ります。培養袋には通気用のフィルターがついていてここで盛んにガス交換がなされているはずです。一般的には培養室にたくさんの原木がずらりと並べてあり、なおかつたいていこの培養室は減菌に配慮して閉切っているわけでしょうから、換気に気をつけないと窒息して死滅してしまうわけです。
さて、私のこの部屋では減菌への配慮がなく開放状態ですので換気という意識はありません。ただ、埃などが無造作にかからぬように覆いをしていますので、それにより窒息しないように気をつけています。といっても写真に示す様に下側を少し空けてあるというだけですけれど、どうやらこれで大丈夫のようです。
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↑ 側面もほぼびっしりと黄色がかった白色クリーム状の菌糸(?)で覆われています。中に残った水は黄色く色づいています。 |
↑ 底も厚いクリーム状膜で覆われている。チーズかあるいはホワイトチョコレートがけバームクーヘンみたい。 |
よく見ると美味しそう
順調に生育している4個の原木は、写真にあるように結構厚みを増したクリーム状の菌糸って言っていいのかなこれは(?)、ともかくそんな膜状のものに覆われています。この膜は初めのうちは真っ白だったのですが、成長するにつれて徐々に黄色味を帯びてきました。植菌時に袋の中に残った水はずっとそのままで、黄色く着色してきました。培養袋のフィルターは水を通さないようですね。
植菌作業前に、この水がどうなるのだろうかと不思議に思っていたのです。お湯から上げたばかりの原木を袋に入れて封じたら中はビチャビチャのままだろうなって。どうなるんだろうかって思ってたのですが、こうなるんですね。これでいいのだと、そういうことでしょう。
それにしても、よくよく見ますとこれは何かチーズみたいに見えてきます。表面にカビを生やしたやつね(まったくその通りですね)。あるいはよく売ってるホワイトチョコレートがかかったバームクーヘンとか(文字通りです)。なんか美味しそうです。
7月末まで培養する予定、そして伏せ込み
培養時間は、積算温度2000℃とされています。培養温度20℃であれば100日という計算。この場合、培養開始が3月29日だから7月10日頃までとなります。培養平均温度がいくらかだったかなどもはやわからなくなってますが、20℃±10℃といういい加減さでやっぱり100日が目安かな。私の他に3人が培養にあたっていますが、そのそれぞれの培養環境も違うでしょうし、何より培養後の本伏せ(土中埋設)作業は梅雨時期を避けて行うとよい、とマニュアルにありますので、安全をみて長めに培養するとして7月末までというところでしょうか。そこで本伏せです。
平成21年4月26日(日) マイタケ培養 途中経過(2)
26日に上境雑木林で行なった春の野草を楽しむ会の企画の折、マイタケの培養状況を皆で確認しました。4人で分担していた原木の生育状況、特に雑菌の侵入の有無について皆の話をまとめますと、全部で42個ある原木のうち明らかに雑菌の侵入を受けたものが9個あり、残りはおそらく順調であるとのこと。雑菌が入るとすれば、初め(植菌時)に入ってしまっていてもうどうしようもなかったという例がほとんどだと思うので、この時点で雑菌に侵されていなければもう大丈夫なのではないかと期待します。
平成21年4月25日(土) マイタケ培養 途中経過(1)
私が自分の部屋で培養しているマイタケ原木は全部で5個。そのうちの1つがどうやらアオカビに侵されたようです。
先月29日に持ち帰って、初めの10日程は菌が成長する様子も観察できず目立った変化がありませんでした。空調などかけないこの部屋で、その時期室温は10℃前半程度だったはず。培養温度20〜23℃には程遠く、ほとんど成長が進んでいなかったと思います。その後だんだん温かくなってきたことと、さすがに時間が経ったことから、徐々に原木上面に塗り広げるように乗せたオガ菌からその周囲へ、さらには側面を伝って白い菌糸(の束?綿状に広がるもの)であろうものが広がり始めているのが観察されて、ちょっと安心しました。
20日程経過した時点では5つとも順調に白色の菌糸が広がっていたのですが、その後原木の1つの下部側面に緑色の塊が生じ、これが原木下部一帯に広がりさらに側面を伝って上方へ急速に成長しています。上部を拠点とする白色のマイタケ菌は防戦一方という具合です。
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↑部屋の隅に置いた原木。コンテナ内に4個と別に1個あります。換気できるように配慮しつつ、周りから埃などかぶらないように、コンテナ周りと上にダンボールで覆いをしています。 |
↑コンテナ内に並べた様子。普通に見かける規格と思うこのコンテナで、直径17、18cmの原木を4個入れるといっぱいです。 |
↑アオカビ?に侵された様子。見にくいと思いますがわかるでしょうか。袋の下のところに緑色のカビのような小さな塊があるな、と思ったら数日のうちに底辺部を制圧し、側面も一気に駆け上がってきました。 |
かすみがうら市の飯田さんを訪問し見学させていただいた時に、培養中の原木の中にカビが侵入した原木もいくつかあるなか、「しばらくは様子を見るといい、マイタケ菌が勢いを盛り返す場合もある」、というお話を聞いていましたので、まだどうなるかわかりませんが、ゆっくりと成長し始めた白色のマイタケ菌よりも下部を一気に覆った勢いのマイタケ菌の方が圧倒しそうな様子です。
ちなみに他の4個は順調に白色の菌が成長し、まだらながら原木全体を覆うところまで成長しました。
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↑こちらは順調に生育しているよう。側面を覆い始めた菌糸(というか綿状のもの)も真っ白です。 |
↑裏はこんな感じ。真っ白に覆われつつあります。 |
平成21年3月29日(日) おまけの一言
今回の植菌作業を通じてちょっと補足します。
28日、これから作業を始めようという時にちょっとあった雑談からあらためて気付いたことがあったのでそのことを書きます。
その前日から浸水している原木を眺めつつ、24時間水に漬けてから10時間の煮込み殺菌をして、これを培養袋に入れて、消毒した環境で植菌するという作業手順を説明していたときに、「天然にもマイタケが発生するのにそんなに手間をかけないとできないものなのか」という素朴な疑問がでたのが発端です。なるほどと思い、そんなあらたまって考えていなかったなと思いつつ、要はこれは確率の問題だろうと考えながら応えてみました。
植菌時の環境など配慮しなくても数打ちさえすれば1つくらいは当たるのでしょう。天然のマイタケはきっとそんな感じ。ついでに言うと今では当たり前にあるシイタケだって、培養方法が確立される前の栽培(賭け)はそんな感じだったそう。
今、培養したマイタケ菌を使ってまである程度計算して育てようとする場合には、そんな博打みたいなわけにはいかないのでしょう。原木を殺菌してきちんと準備した植菌室で植菌し、さらには環境の整った培養室で培養すればほぼ100%成功できますよと、そうなるからプロの栽培経営も可能なのだろうな。
これらの気を配るべき各段階でどのくらい手を抜くかによって成功率もそれなりに下がってくるのだと思う。私たちが求めるべきはどのレベルか。原木はちゃんと切った、浸水もちゃんとした、煮込み殺菌もしっかりとやるつもり、ですが問題は植菌作業の環境とその後の培養環境です。結構、開き直っていい加減なことをやろうとしているのだとは自覚してます。そんな中で例えば50%の成功を収められれば、この条件では良かったといえるものになるんではないかな。とそんな風に考えました。
そうだ、ここは目標50%にしましょう。
半分雑菌に侵されても、半分残れば上出来です。
平成21年3月28日(土)〜29日(日) マイタケ植菌の一連作業
28日10時〜29日19時 参加者: 7名(一時参加含む)
まずは水を確保、そして作業場所を準備
28日は、まず水を汲んだタンクを載せた軽トラックを雑木林脇にとめるところからスタート。
テントを張り、煮込み殺菌用にドラム缶などをセットする場所を作ります。
日中は人が集まらなかったりしてなかなか思うように準備が進まず、28日午後に行う予定だったテントの内部目張り養生作業は29日朝に行なうこととして、ドラム缶のセットなど殺菌関係の準備ができたのも夜の7時頃でした。
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↑地主さんのお宅で水を汲ませていただき林の脇に停める |
↑カマドを作ってドラム缶をセットしたところ |
↑焚き火場所と消毒室・植菌作業室とするテント。手前は昨日から浸水している原木。 |
ドラム缶で煮込むのってかなりダイナミック
前日夕方から浸水していた原木をドラム缶に移し、水を入れて火を焚きます。
ドラム缶で沸騰ってどんな状態かな、との思いでそこそこ沸いた状態を見てこれで沸騰というかななどと判断したりもしたのですが、そう思ってしばらく経ってから缶の中の水が激しく流動し水面が大きく波打つ状態へと変わり、「あ、これが沸騰か」とわかりました。日常の体験とちょっとスケールが違うだけで結構わからないものってあるなと思いました。この沸騰に至るまでは2時間ほどもかかり、もう21時頃になってしまいました。さらにそのまま夜通し火を焚き続けました。
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↑24時間浸水させていた原木をドラム缶に移します。今回用意した直径15〜18cmの原木だと1段当たり7個ではちょっと余裕がありすぎでした。 |
↑段と段の間に枝を適当に挟みいれて隙間を確保して積みますが、隙間が多くて上手く積むのが難しかった。もうちょっと入ったなと思いながらも今回は用意しておりませんので・・・。 |
↑水を入れて沸かしているところ。沸騰となると水面が激しくうねりだします。8分目くらいの水量でも縁まで水が跳ね上がるくらいです。 |
↑交代で夜通し焚き続けました。 |
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↑翌朝の様子 |
準備が予定通り進められなかった事が反省です(後々でね)
沸騰状態で10時間、ということであれば朝9時頃にはお湯から出してよいはずだったのですが、予定がずれ込んで朝から始めることになった消毒室、植菌作業室の準備が間に合わずに、結局湯から取り出して消毒室内に置く作業が11時〜12時頃となっていました。室温まで冷やすのに半日はかかると考えていましたから、この時点でかなりまずい予感がします。
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←沸騰状態の湯から原木を引き上げます。実際にはちょっと火力が落ちてしまっていましたが、この道具で取り出すくらいだから、もうどうでもいいか・・・。 |
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←ゴム手袋が必要でしたね。もちろん清潔な物をね。殺菌、消毒ってこだわっていたはずなのに。熱さ対策でもありますし。気が付かなかった・・・。 |
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←熱いまま袋に入れるのは難しいこと。先日飯田さんの所で学んだ作業台(細い支え)を使います。 |
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←台上に原木を置いて、上から耐熱培養袋を被せてからくるっと反転させて、これでOK。 |
やってみないとわからないことって多いです
とにかく原木をお湯から引き上げます。マニュアル通りに湯の温度を落とさず、まだ火を焚いた状態で熱熱の原木を取り出します。
この取り出すときの道具を用意できずにいて、何かあるもの(雑木林の倉庫にはいろいろありますので)で対応できるかと急遽用意した道具は、棒の先に小さな鉤がついている本来の用途がよくわからないものだったのですが、「これって消毒してないではないかと」あわてて洗ったり、湯につけたり。それを使って最後に湯から取り出すんですから、一体この雑菌対策は大丈夫なのか?などとも思えるのですが、もうこの時のテンションでは何でもイケイケという感じでした。
取り出した原木を持ち運ぶにはゴム手袋が必要だったということにもここで始めて気付きましたがもうどうにもなりません。普通に使っていた軍手のままであったり、素手だったり、もう本当に詰めが甘かったです。
ここで原木は鉄分であろうもので染め上がり表面は灰〜黒色となり年輪も確認できないくらいになっています。マニュアルには煮込み殺菌の判断法として、断面の年輪が見えなくなるまで煮込んでいれば大丈夫とされていますので、これがその状態なのかとここでも確認OK。これを細い木(これも急遽用意)の台上に置き、耐熱培養袋を被せて素早くこの中に入れると、口を3つ折して洗濯バサミで挟みます。これで仮止めが終了。コンテナに入れて、これを消毒済みの植菌作業室に入れて冷まします。この時点でもうお昼過ぎでした。
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↑袋の口を3つ折して洗濯バサミで仮止めします。 |
↑それをコンテナに入れます。コンテナで扱うと扱いやすいと思います。これも先日飯田さんの所で得た感想です。 |
↑まだまだ取り出しが続きます。 |
↑コンテナに並べた様子。これを速やかに植菌作業室に移し入れて気温程度にまで冷やしてから植菌する。
この後の工程の写真はありません。予定も狂ってそれどころでなくなってしまったのでね。 |
植菌作業はちょっとドタバタしてしまいました
本来は2重に仕切った部屋の奥側である植菌作業室に運び入れて冷ます予定だったところを、そのままでは狭い室内がサウナの様になっていてなかなか冷える様子がないので、少しでも早く冷えるようにとやむを得ず手前の消毒室にも分散して置くようなありさまです。こうなってくるとなおさら「この消毒対策の効果は疑わしいな」、と思えてくるのですが、とにかく信じて作業を続行です。暗くなる前に作業を終えたいけどできるだけ長く冷ましておきたい、と思案の末に17時前まで待ってから植菌作業を開始しました。この時、袋の上から触ってみた原木は温かいというかむしろまだ熱いくらいで、ものによっては40℃を超えていたと思います。「室温まで冷ましてから植菌を行なう。熱いうちには植菌しないこと。」というマニュアルにある文句が気になりながらも、しょうがないですからね、続行です。
洗濯バサミで仮留めしていた培養袋の口を開いて、マイタケのオガ菌をお玉を使って上から適量振り掛けてから袋の口を3重くらいに折ってからホチキスで留めます。この植菌作業を42個分やるわけですが、結構手間取りまして植菌作業が終わったのは18時をかなり過ぎたくらいでした。予定通りに進められず、反省も多い作業となりました。
私自身は寝不足と消毒アルコールに酔ってしまって気分が悪くなって、植菌作業の途中でリタイアしてしまいました。消毒室、作業室の効果に不安を感じていましたから、作業室養生完了後から作業前に至る間に何度も消毒を行ないました。オスバン液は適量としたものの、アルコールは噴霧しまくって500mL×3本用意したものの全てを使い切っていました。噴霧中は一緒に室内にいたものですからね、植菌はじまる頃には既に気分悪くなってました。自分が消毒されてしまったようで。とにかく、消毒には十分気を使いましたってことです。振り返ってみて作業に必要な消毒の程度がどの程度であるのか全然見当がつかなくなってしまいましたが、テントを使った簡易消毒室でもちゃんとできましたよ、って結果にしたかったのでね、とにかく十分すぎるくらいにしときました。
作業室内で封をした42個の原木はそのあと普通に(通常環境で)取り扱い、里親(?)となる各人が引き取り、培養することにしました。矢澤さんがほぼ全量を引き受けてくださり、残りは3人で数個ずつ持ち帰りました。私は5個を持って帰りました。部屋の隅に埃除けの覆いをして置いておきます。
平成21年3月27日(金) 原木玉切り+浸水作業

玉切り
事前に90cm長さにしてあったものを15cmに切り分けます |

原木浸水用プール |

下側にも水が回るように下敷きを置いてます |

水を張ったところ
切ったばかりの断面は白色、いくつかある茶褐色の断面は今月7日に仮玉切りした両端面。どうせ浸水するわけで乾燥具合は問題にならないと思います。切り置きは駄目とされる理由は雑菌がつくためという理由のようですが、この後殺菌するんですよね!?どういうことなのだろうか? |
27日10時〜18時 参加者: 2名
マイタケ植菌作業の流れは、次の様になります。
@直前の玉切り(15cm高さに切る) → A浸水(24時間以上) → B煮込み殺菌(沸騰状態で10時間以上) → C煮立った状態で原木を取り出し素早く耐熱培養袋に入れて仮封し消毒済み作業室に入れる → D室温程度まで冷えたところで植菌(オガ菌を上から振りかける)して袋を封じる
今日はこのうち、@玉切りとAの水に浸すところまでをやりました。直前の玉切り、とあったのですが後でマニュアルをよく見ると玉切りを行なうのは浸水の前日ですと・・・、でももういいです。マニュアルに沿わないからといってどれだけ影響するかわかりませんし、構わないでしょう。植菌を29日の午後として逆算すると、このままでも作業スタート金曜日ですから、さらに木曜日に玉切りなんて無理ですから。
植菌作業スペースの確保にしろ、作業時間にしろ、やはりこの作業をやるにはそれなりのライフスタイルを持っている必要があると感じます。まあ、今回はちょっと無理して都合しましたが。今年の結果次第で、もし次回もあるならば、その時は試しに1週間くらい切り置いてみるなんてのもありかなと考えたりします。
7日の仮玉切り作業の報告でも書きましたが、玉切り作業は全て手鋸作業にこだわってみました。90cm長さの原木を15cm長さのもの6個に切り分けて、全部で42個用意しました。ドラム缶1個につき1段7個×3段としてこれを2個使うのに必要な分です。
ビニールシートでプールを作って、この中に原木を浸します。ここで使う水は全て他から運んでこないといけません。明日の煮込み作業時には、遊ぶ会において雨水利用のために購入してある500Lタンクに水を入れて運ぶ予定なのですが、今日は普段使う20Lタンクで何とか運べるだろうとタカをくくっておりました。タンク3個で60Lありますが、これにプラスして地主さんのお宅で1回くらい水をもらえば大丈夫かと思いきや、2回汲みにいかせてもらうことになりました。こんなプールで180L入用でした。隙間が多くなったからな。
浸水予定時刻は15時頃としていたのですが実際に作業を終えたのは18時。少し遅れてしまいました。
平成21年3月22日(日) 植菌作業段取り確認
10時〜12時 参加者: 2名
来週の本番に向けて、確認作業を少し。気になっているのは植菌作業場の確保について。
普通は、前日に見学させてもらった飯田さんの所のように、煮込み殺菌作業をする場所から直ぐに屋根のあるしっかりした作業室などが近くにあって、そこに移し入れてしまえば、まあそれで一服というところなんでしょう。しかし、この安(やすらぎ)の森では、焚き火スペースの脇に作業できるような場がありません。そこで今回は、テントを使おうという計画です。
外側の覆いの中に本体があるタイプのテントを利用して2部屋に仕切り、内面をビニールで養生してやれば簡易消毒室にできるだろうという考えです。このテントを実際に立ててみてどんな感じでできそうか、という確認とその部屋内で作業するために必要なものをチェックするのが今日の目的です。
まあ写真の様にテントを立てて、本番はテントの下にブルーシートを置き、あらゆる隙間をビニールで養生して、中でひたすらオスバン液と消毒用エタノールを噴霧しながら作業をするのだと、そんなイメージは確認できました。
もう1つ問題は、植菌作業する台です。写真にあるちゃぶ台では高さが足りないんですが、作業スペースはこのくらいで椅子に座って作業できるくらいがいいです。来週までに何か探しておかないといけないな。
正直、本当に、こんなので大丈夫か、という思いはありますがとにかくやるしかないな。

テントを仮設置した様子
右側の凹んでいる所が火を焚く場所。ここで煮込み殺菌する。 |

入口から中を見る
本番は下にビニールシートを置き隙間を目張り、養生する予定。 |

作業室内部。作業机と、原木をどう置くか、置けるか、など確認。 |
平成21年3月21日(土) かすみがうら市、飯田さんを訪問

煮込み殺菌用釜 |

釜の足元
右端に以前使っていた普通のドラム缶があります。ドラム缶では何より広さがないのでこんな釜を作ったとのこと。確かにこれなら一度にたくさん扱えます。 |

原木を入れるカゴ |

カゴを吊り上げるクレーン
奥に見えるのが冷蔵コンテナを改造した培養室。陰にももう1つ並んでいます。 |

殺菌前に原木を浸水させるプール。これも廃材利用だそうです。 |

原木を耐熱培養袋に入れる要領。熱湯から取り出した原木を塩ビ管の台に乗せ、袋をかぶせる。当たり前のようでいて思いつかなかった手順。熱い原木をどうやって上手く袋に入れられるものかちょっと心配だったけど、これでOKだ。 |

煮込み殺菌には沸騰状態で10時間以上保たないといけない。薪もたくさん必要になる。 |

例えばクヌギなんかは芯の部分が大きくてその部分は使えないから良くない、と説明してくださいました。 |

培養を終えた原木は袋から取り出し、土中に埋める。林の中に埋められた原木。ビニールで覆ってあった。 |
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9時〜12時 参加者: 2名
飯田さん
かすみがうら市で「趣味」としながらもかなり大々的にマイタケ栽培に取り組んでおられる飯田さんを訪問していろいろとお話を伺いました。
鉄工所を営まれていて、そんな傍ら、畑の脇に培養室や殺菌釜を作ってマイタケを培養されているようです。コナラを原木として1度に50個、100個と植菌する作業をシーズンに数回も行なうようで、今年は200個だか300個だか(ちゃんと聞いてなかったです)培養に入っていました。(3月21日現在で今年の植付けは全て終わっていました)
仕事の業が活きています
茨城県によるマイタケ栽培普及指導(?、ちゃんと覚えてないんです)を受けて、仲間数人で取り組み始めて5、6年にもなるといいます。
当初は普通にドラム缶を使って原木の煮込み殺菌を行なっていたようですが、小さくて量が入らないからと大きな釜を自分で作り、さらに数段に分けた鉄製カゴに入れた原木をクレーンで上げ下ろしできるという立派な作業場となっており、これはお仕事ならではの業でしょう。培養室もトラックに乗せる何かの冷凍室の払い下げのものだということで、この冷凍室が2個接続され、中には前室(消毒、準備室?)と培養室がしっかりと仕切られていました。中を見させていただいて、培養袋に入って棚に並んだ原木を、これが2週間前に植えたもの、こちらが3週間前に植えたものという具合で、時間が違う分菌の回り方がちょっと違っていました。培養室の隅に植菌作業場があり、植菌して培養袋を封じたうえで培養室内の棚に置いていくという寸法です。この培養室は雑菌など入らないように外の環境としっかりと隔てられているわけです。
やはり培養環境には気を配られています・・・
そんな培養室内を見ていて、ちょっと不安に思ったことが1つ、そしてこれは重要。
私たちがマイタケの培養に取り組むことが可能であるかについて栽培資料を見て考えたことは、植菌作業時だけは十分に消毒した作業場を確保して植菌後に袋を封じさえすれば、その後は普通の環境に置いて培養(菌が十分に回るまで100日程度)してもいいものと判断したからこそできるだろうと思ったわけです。マイタケ栽培有志の各家の一室かどこかしらかで、培養すればいいだろうという計画です。マニュアルにも、未使用の部屋(人の出入りなどが少ない)、蔵などを使えるとあり、拡大解釈して部屋の隅にでも置いてOKと考えていたわけですが、飯田さんの培養室を見ていたら、本当にそんなので大丈夫かなと思ってしまったわけです。でも、もう予定通り進めるしかないです。
今回の見学の収穫
飯田さんのお話から、確認できたりわかったこと、あるいはちょっと疑問が残ったことなどは主に次の様でした。その他細かいところを含めて今回の見聞を来週の作業に活かしていきたいです。
・玉切りはチェーンソーを利用。事前に24時間以上浸水させる作業でこのオイルを落とす。
(浸水作業は煮込み殺菌に先立ち材の内部に水を浸透させるものと解釈していて洗い流しとは別と考えていましたが、いつもそうされてるということですからそれもありなのか)
・原木はコナラがいい。クヌギは心材部が大きく、ここはマイタケが利用できないのでそれだけ分が悪い。
(我々は手元にある木を利用する主義ですのでクヌギ。それなりに使えるはず。)
・煮込み殺菌には10時間以上必要。6時間くらいでやった時は失敗した。
(マニュアルにある沸騰状態で10時間以上の殺菌というのは実は大げさでもっと短縮してもいいのではないか、との期待は裏切られました。この殺菌作業があるゆえかなりタイトなスケジュールになるのは避けられないということか)
・植菌作業を行なうテーブルにはさらに簡易フード(枠にビニールを張ったもの)があるとよい。
・煮込み殺菌後、原木が冷えるには半日かかる。殺菌作業後に原木を培養室(植菌室)に移した後は日保ちするので、数日の内に植菌すればいい。(殺菌、放冷後直ぐに植菌かと思っていましたが、少しあいてもいいらしい。ただ、しっかりした消毒室に保管できる場合の話でしょうから、(後述する様な)私たちのテントを利用した簡易作業室では保管は効かないものと思います。そうなるとスケジュール組むのが大変なんです。)
・培養後に原木を埋める土は鹿沼土がよい。と県の指導にあった。
(これは聞いてびっくりした話。私どもが参考にしている資料(・・・の手引き)では、好ましくないこととして「鹿沼土、赤玉土、砂への伏せこみ」が挙げられています。マイタケ菌は土壌中の有機物を好み、それらをも利用して生育するように説明があります。こうも正反対の指導があるのだと思って驚きました。もっとも飯田さんも林の中の土中に植えてはいましたけどね。)
追記:
飯田さんはマイタケを知人に分けたりされているようですが、できれば広く販売したいと考えておられるようです。それも原木のままで販売できないかと。だけどなかなかうまくいかないようです。
ホームセンターなどで培養済み原木を1個1000円くらいでよく売っているのをシーズンになると見かけます。あれらは実際どれだけ売れてるものなんでしょうかね。
自宅の庭先などで原木マイタケを栽培して食してみましょう、という呼びかけは一般にはまだピンとこないものではないかと思います。もともと茨城では原木マイタケを採って食べるというシーンがあまりなかっただろうし、よっぽどのPRが必要になるに違いありません。
マイタケに限りませんが、私はこんな時にプロとそれを支えるアマチュアの構図を考えます。膨大なアマチュアの裾野があってその上のプロが初めて成立するんだろうなって。(原木)マイタケ栽培のプロが評価されるようになるためには、アマチュアの原木マイタケ栽培がもっと手軽に普及できないといけないのかなと。難しいし、大変だってことがわかって、そして原木のマイタケは実は美味しいのだと、そうなって初めて「ああこの仕事は素晴らしい」と思える具合に。そんなことを考えて、今回の私たちの一見して無謀(!?)な試みは、アマチュア原木マイタケ栽培の勧めとなるならいいですね。このこと自体が原木マイタケのPRなんだなという具合にね。
平成21年3月7日(土) 原木仮玉切り
14時〜17時 参加者: 1名 この日の記録写真は無しです。
今回のマイタケ栽培に使用する原木はクヌギ。昨年の12月末に伐採した分を使います。
栽培方法の参考資料によると、原木は最終的には長さ15cm程度に切って使います。これは菌の培養時には培養袋に入れるのですが、その構造による制約のためです(培養袋は口を密封するのですが、そうしても大丈夫なように呼吸用のフィルターがついています。このフィルターの位置により高さ制限があるとのこと。もちろん資材のメーカーによってこの制約は変わると思います)。太さは特に何ともいっておらず、ただ使う木の太さに応じて培養袋も小、中、大サイズが用意されています(大貫菌蕈さんの場合)。今回は昨冬に伐採した植樹後13年を経過したクヌギの中で大きめなものの根元付近、直径15cm〜18cmくらいの部分をマイタケ用に確保しました。これでも使用する培養袋は小サイズ(直径 〜18cm)です。
最終的には15cmの長さに切るとあるのですが、この玉切り作業は、「玉切り−浸水−殺菌−植菌」と連なる一連の作業の中で行なうということで、いざ作業をしようとする直前に行なうこととされています(正確には玉切りは浸水の前日だったようです。後に述べますようにそんなスケジュールは組めなかったですけどね。)。といういことですので、この日の作業は仮玉切りとして、ひとまず90cmの長さに10本ほど切り出しました。直前にこれを6分割します。
こういう手順もマニュアルにある通りです。が、「切りだめ不可」と書かれている程に切り置きした断面は駄目(早速にも雑菌がつくからか?)なのだとくどいくらいに書かれているのですが、それならば90cmに仮玉切りしたこの両端面はどうするんだ、という疑問が・・・。まあこのくらいはOKなのだということかな?
なお、切断にチェーンーソーを使う場合は、切断面についたオイルを洗い流す必要があるといいます。流水に2時間ほど置くとあります。本当に2時間も流す必要があるかな、とも思いますがとにかくチェーンソーを使うと後が大変そうです。
ということを言い訳にして、今回の作業は直前の玉切りも含めて全て手鋸作業でやることにしました。そこまで気にして無理しなくても本当はいいとは思いますが、ちょっとこだわるところがあって手鋸です。
(ここから先は余談ですが、)
そのこだわりとは、後にあらためて保全のページにでも書きたいと思いますが、簡単に言うと「保全活動において時間と労力をかけることはできてもお金はかけられない」という思いがあるからです。もっとも、「取組みを通じてお金を得られる」場合で、その得られるお金の範囲内で使う場合は当然OKです。そういうことを目指さないといけないんだろうな、ということです。
私個人的には、お金や道具があるならできるという方法・仕組みよりも、人さえいるならあとはそのマンパワーで何とかしていけるのだ、という方向で考えていきたいです。そう考えて、それを呼びかけるならばまず自分が実践していなければならないと思うわけで、その結果、私は基本は手鋸と造林鎌を使って過ごしています。
そんな関わり方、考え方は原始的で、重労働で、・・・とネガティブなイメージばかりで語られることですが、ちょっと見方を変えて、まず基本は里山が日常生活の中にあるものであり、誰もが日常の行為の中で接点をもてるようになる事が重要なのだという点から考えてみたいです。その様な状態であることが評価されるようになり、保全目的であれば作業となってしまうところを遊び、運動、暮らし諸々の補助などといった日常生活で必要不可欠な要素に結びつけて生活の中に再度位置付けうるものであることを肯定的に捉えてアピールしていきたいです。
それって結局かつての里山のあり方なんでしょうけれども、つまり本質は決して変わっていないんだろうなと思っています。新しい役割なんて考える必要は本当はなくて、もしかつての里山の存在理由が現在ではなくなったというのならば里山そのものもやっぱりいらなくなったんだと考えるべきなんだろうなって。でもかつての里山の役割がもうなくなったっていうのが本当は勘違いなんだろうな、とそう信じています。その勘違いを正せれば、再び日常生活の中やそのすぐ脇に里山を捉えることができると、そんなふうに考えていきたいです。
生活と関わらなくなった里山にお金をかけてまで維持できないと放置されるようになった里山を、他の理由をつけてお金をかけて維持するという現在の里山保全一般のあり方こそ勘違いだろうなと思ってます。あって当然と思っている助成金が実は幻なんだと思います。だからお金がなければ成り立たないような仕組みにたった保全システムを構築するのではいけないだろうと。
そう思いながらも、実は今回のマイタケ栽培(他シイタケなどのキノコ一般も含めて)も助成金をもらっているのです。何だ、と思われそうですが、そこから脱したいと考えているということです。もっとも、キノコについては既に十分独立採算が取れるようになっていると個人的には考えてますがね。採算が取りうるものは全体と切り離して、もっと努力して独立採算を目指すようにしたいという考えもあれば、もらえるものはもらった方がいいという考えもあるし、個人的な思惑だけでは上手くいかないこともあります。
ここに長々と書いてしまいました。いずれ保全のページで本格的に取り上げたいです。
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