雑木林で作ってみよう!
林利用技術を習得し里山との関わり方を考えます
竹工作
竹を使う技術を身に付けながら雑木林・里山との関わり方を考えていきます
雑木林で竹工作しています
十数年前に、竹細工の基本であるヒゴ作りを教わる機会を得ました。一方で、身近な自然の保護についての関心から、何か実践しながら考えようと足を運ぶようになっていた市民グループ「雑木林で遊ぶ会」との関わりの中で、この竹工作(主題は私が最初に習得した風車作り)を持ち技にして雑木林を積極的に利用する関わり方を目指してきました。しかしながら、風車は練習にはよい題材ですが実用品とはいいかねます。「風車作っています」ではどうも説得力に欠けるのでもっと使えるものを作りたいと考えていました。誰かに教われればいいのですがそういう機会はなかなか知り得ず、また積極的に調べもしないうちに、何だかカゴが作れるようになったので独学でいいやと開き直ってしまって現在に至っています。ある程度実用的で人に見せられるようなものが出来るようになったので、「遊ぶ会」の活動の一環として雑木林工作講習会を定期的に実施することにしています。
自分自身も少しづつ技術を高めていきたいと思い取り組んでおります。完成品や参考書を頼りに、少しづつ扱える範囲を広げていきます。
4月27日 知恵の輪自在鉤を作ってみましたNEW
自在鉤が必要だというわけではないのですが、何度かこの作品を見かけては不思議に思い、何とか製作法を調べていつか自分でも作ってみたいと思っていたものです。見た人は私が悩んだようにきっと
??? という思いを抱いてくれるでしょう。
過去に2度この自在鉤を見ました。初めは5年前に栃木県大田原市であった全国アマチュア竹芸展に出品されていた作品、2度目はここでも紹介している竹の油抜き作業見学に行ったおりにその会場であった会長さん自宅の納屋の壁に掛かってあったものです。実際に見て初めて不思議に思えるもので話して説明してもわかってもらえないのだけれど、どうにかしてこんなものがあったことを他の人にも紹介してみたいと思っていたものです。それでなくても何とか作ってみたいと考えていたので、「楽しい竹細工」という本に作り方が解説されているのを見て作り方がわかり、それに従って作ってみたものです。
作り方を見てわかったつもりでも、実際に作ってみて「ここはこう加工しなければならなかったんだ」などとわかる具合で、そう気がついても後には戻れず破壊を覚悟のうえで強行して作りあげました。上部吊り部分に破壊跡が残ってしまい、これを見咎められたら製作手順がばれてしまうかなという杜撰な出来になってしまいました。他にもバランスがとれていないなど完成度は全然駄目です。これはいくつも作って練習しないと上手く作れないものだとわかりました。
今後も作り続けて、自在鉤としてというよりは知恵の輪構造を活かした何か別の作品作りに応用できればいいなと考えています。

かぎ棒は、本の解説にあったとおり(梅やグミの徒長枝を使う)に梅の徒長枝を使いました。コザルはクリの間伐枝。自在鉤なんて使ったことなかったし、そもそも何が自在なのかわかってなかったのですが、今回の製作を通じて納得しました。火力加減のための高さ調節が自在であると、そういうことなんですね。上手くできているなと思いました。 |

真ん中の輪が知恵の輪。作り方を知ってからも、実際に作ってみて初めて「こうやってはまるのだ!」と感心しました。 |
いろいろな工作
(竹ヒゴ、竹とんぼ、風車、カゴ類、漁具、その他小物類)
何か作品を作ることばかりが目的ではありません。
竹という素材を活かして、これを使える方法を身に付けておくことにとても意義があるのだと思います。竹割りナタ一つで、必要なように割って、剥いで、竹ヒゴでも、竹板でも作ってしまえる。そんなことができるのだと、まずは紹介していきたいです。
難しいとはいえ練習を積めば誰でもできるものと思います。しかしながら、普段竹を割り剥ぎする機会もなく、さらにそういう作業を目にすることがない状況では、どうやればいいのかわからず取り組むきっかけがないのだと思います。
そういうわけなので、まずは竹割りナタの使い方を覚えてもらってヒゴ作りに取り組む、というテーマも掲げておきます。基本ですので、これを身に付ければカゴでも何でも作れるようになります。習得しようという根気次第です。
準備中です
→作り方
(1)竹を細く割ったものの皮の部分こんなヒゴを使って作ります。 |
(2)ヒゴを4本(8枚羽根の場合)使います。井桁に組むところから始めます。 |
(3)出来上がり。ヒゴの両端が8方へ向かって、ちゃんと角度をつけて出てきます。これには感心してしまいます。 |
(4)羽根を切りそろえて、色紙を貼り、軸棒を取り付ければ完成です。
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私にとっての原点となる題材ですので、工作講習会においても初心者向けの教材として扱っています。比較的少ない材料と工程で完成までこぎつくことができるため、初めての人でも作品を完成できるという点が魅力です。完成品は、大人、子供ともに人気があります。
初めは用意してあるヒゴを使って作ってもらいます。やがては、そのヒゴも自分で作ってやろうという意気込みで取り組んでもらえたらうれしいです。
ヒゴ作りは簡単ではありませんが、根気よく励めば誰にでもできるはずです。
以下は私が考える理想的な練習過程です
@ なんとか必要な本数のヒゴを用意して風車を作る*。
↓
A ヒゴの出来が悪いために途中で折れてしまったり、できた作品のバランスが悪かったりする。
↓
B ではこれではどうだ、とまた作ってみる。
↓
C だんだんヒゴ作りがうまくなっていることに気付く
自分自身たどった過程なので皆さんにお勧めしてます。
*:標準的な8枚羽風車であれば4本のヒゴで済みます。4本ヒゴを用意すれば1回分の挑戦権を得られるわけでして、こんな題材はほかにありません。ヒゴを作っては編んでみることで、固過ぎる(厚過ぎる)とか、厚みにムラがあるとか、幅がそろわないとか、いろいろな問題に気付きます。それらをフィードバックして次の4本を作っては、・・・という具合に私は練習しました。
参考に、私の初期の練習記録を思い出して書いてみます。
某展示会場で風車作り実演を見て、そこに3時間居座り実際にナタを使わせてもらってヒゴ作りと風車の作り方を教わったのがそもそもの始まりです。その後、教わったことを忘れないうちにと、次のように練習を続けました。
まずは竹割りナタを購入し、材料の竹(メダケ)を用意しました。1日につき1〜2時間ひたすら割ってヒゴにし、風車作りに挑戦するという繰り返しをまず1週間続けました。途中で切れたりせずに最終工程まで到達し、なんとかそれらしいヒゴができる数の割合(これを歩留まりとする)が初日は1割にも達しなかったものが、1週間後には4割くらいになったと記憶しています。50本分作るつもりで20本しかできず、さらに同じくらいの幅と太さの4本を選んでいたらせいぜい2組くらいしか残らないくらいです。それで風車を作ってみると途中で失敗しておしまい。でもこの頃まで頑張れると、だんだん先が見えてきます。ヒゴの歩留まりは目に見えて向上しますし、その結果風車作りにもどんどん挑戦できます。2週間後くらいには、ヒゴ作りから自力でつくる風車を完成できるようになり、この頃にはヒゴ作りの練習を数日さぼっても体が覚えていてくれるのでもう忘れなくなっています。その後は必要な時に風車を作ったりしてきているうちに、徐々に技術が向上してきたのかなと思っています。

カゴなど
日常生活で使える物、使いたくなる物を
作れるようになりたいと考えています。 |
ヒゴを作って、カゴを編んでと。やはりこれができるようになってみたいものです。
竹細工は難しいと言われますが、それもこのヒゴ作りが最初にして最大の難関だからだとされています。
本当は、まず風車を作れるようになってもらって、次にカゴ作りといきたいところですが、実用的に使えるカゴ作りの方がやりがいがあるという感想もあり、まあ確かにそうかなとも思います。
カゴを作りたいという希望にも対応できるよう準備するようにしようと考えてはいますが、今のところまだ出来ていません。最低でも結構な量の材料がいるものですから、この場合材料費をいただく形で計画しています。
根気よくやろうという人は、是非ヒゴ作りから取り組んでほしいです。
ヒゴ作りは簡単とは言いませんが、できると信じて根気よく練習してください。とりあえず自分で使うんだからこの程度でいいやという出来具合から始めるのでもいいんです。
みかんカゴ、小物入れ、バスケットなどなど、丸々の竹から自分で作れるようになると面白いですよ。
漁具なんでしょうけど、その目的ではもう使わないようです。
私も実用というよりも興味本位で作ったかなというところがあります。使いたいというよりは作ってみたいということで作ってみました。
つり道具屋さんで飾りになっていたり、みやげ物屋の天井にぶら下がっていたり、博物館に置いてあったりするのを見て、作れそうなんだけどどこから作るんだろう、わからないな、などと思って見ていました。そんな時、「川魚図志」(芦原修二著、崙書房)という本にタルの作り方が図解付きで載っているのを見て作り方がわかりました。
(話がそれますが、この本は面白いです。利根川河口域に暮らしてきた大勢の方々からの川や魚にまつわる聞き取り話が図解入りでまとめられています。タルの作り方、なんて普通ないですよね。関連して竹の扱い方、シュロ縄の綯い方なんてのまで載ってる。なんとも型破りな本です。そして、こんな文化の記録って大切なことなのだと考えさせられたりします。)

ドジョウタル
もっと小さいのを作って
みようと考えています。 |
とにかく、タルを作ってみました。
その頃、友人たちと川や用水路などで生き物調査や観察会をやろうじゃないかということをしていました。こういう古来の道具を使って、生息調査というのは面白みもあっていいのではないかと、使ってみました。でも、ドジョウタルなどを仕掛けるに適した場所があまりありませんでした。田んぼ脇にコンクリート張りになっていない水路がある数少ないポイントの1つでドジョウが入りました。それでも獲れたのは1匹だけ。タルのできが悪いのか、使い方を誤っているのか、そもそもドジョウがいないのか。
とにかく、もう実用的に作るものではなさそうです。だけど、飾りと思えば結構いいものかもしれません。小型のもの、メダカタルとでもいうようなやつを作って卓上インテリアとしたら面白いかと思いつつ、作りかけのまま放ったらかしになってます。竹はそれ用に加工してみたのですが、そのサイズで作ろうとすると市販のシュロ縄では太すぎます。ああ、やはり細引きのシュロ縄を自分で綯わなければならないのか。大変だ〜。
お箸やお皿。スプーン、シャモジなど。竹の形を活かしたり、材のかたまりを使ったり、それらを切ったり、削ったりの加工。
竹という素材を手に持ってみてください。きっと何か作ってみたくなることでしょう。
ナイフ片手に、さあ何作りましょうか。
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