竹・木・つる などを活用するための参考書
独学で学ぶ者としては、参考になる資料というか書物といったものが欲しいところです。竹細工について解説した本なんてないものかと思いながら本屋など物色してみると実は結構あるものです。これはと思うものを1冊、また1冊と手に入れていたらいつの間にか結構な数になりました。そこに紹介されている作品例を一通りでも作れるなら十分な技量と言えるのでしょうが、本を持つばかりでその内容を習得するのはまだまだこれからというところです。
とにかくそんなコレクション(?)の中からこれはお勧めと思うものをいくつか紹介します。
これらの本などは、工作講習会の際に皆で参考にできるよう持ち歩いております(かなりの荷物ですが)。講習会の場でこれ作ってみたいと思ったものを作ってその技を身に付けていきましょう。
下に挙げた本のうち、誠文堂新光社「竹細工」において著作物の無断使用があり製品が回収されることとなっています。もし、このページの紹介で購入されていた方がありましたら続きますリンク先に記載されているよう対応してください。
出版社よりのお詫び
竹・木などの活用についてお勧めの本
価格は税込み。今の価格は違うものもあるかもしれません。
| タイトル | 著者 | 出版元 | 価格 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 図説竹工芸 | 佐藤庄五郎 | 共立出版 | 10,500 | 竹についての一般的な解説、加工法、様々な技法など網羅されています。 |
| 図説竹工入門 | 佐藤庄五郎 | 共立出版 | 3,150 | 図説竹工芸を要約したような内容。先にこっちを購入したからだぶってしまった。入門とあっても、この内容をマスターできれば十分でしょう。私はまだまだです。 |
| 竹細工の絵本 | 内村悦三 近藤幸男 土橋とし子 |
農山漁村文化協会 | 1,890 | 本屋でこれを見つけた時はびっくりしました。ついにこんな本がでたのか、さすが農文協と思ってしまいました。親しみやすいイラストの解説が豊富で、竹や道具の扱い方、ヒゴの作り方、四つ目、六つ目、網代編みの作り方が紹介されています。 |
| 茶席の籠 | 池田瓢阿 | 淡交社 | 1,050 | 茶の湯で用いる道具としての竹籠が紹介されています。竹や道具の扱い方、ヒゴの作り方に加えて、六目籠花入、菜籠などの3作品の作り方が詳しく紹介されてます。前2作品はちょうど作ってみたくなるような手頃な作品で近々作ろうと思ってます。 |
| 竹花入れ | 池田瓢阿 | 淡交社 | 1,050 | 先と同様、基本技法から、尺八系、一重切り系および二重切り系の花入れの作り方が紹介されています。 |
| 竹で作る楽器 | 関根秀樹 | 創和出版 | 1,470 | 身近なウグイス笛、篠笛から世界各地(といってもアジアですね)の竹を使った楽器が作り方と共に紹介されています。なかなか取り組めないんですが鈴虫笛を作ってみたいんです。 |
| 竹細工・木工細工を作ろう | 宮内正勝監修 | リブリオ出版 | 2,520 | 子供向けの体験本という作りで、竹とんぼ、四つ目かご作り、木で作る箸と写真立てが紹介されています。四つ目かごの作り方が非常に詳しく説明されているのは良かったのですが、ちょっとコストパフォーマンスが苦しかったかなという感想です。 |
| 川魚図志 | 芦原修二 | 崙書房 | 1,800 | タイトル通りに、利根川下流域に伝わる漁労習俗をテーマにした、聞き書き調の本です。というか、本当に聞き書きの内容をつなぎ合わせただけでストーリーができているのでびっくりです。 ドジョウなどを獲るタルの作り方が詳解されています。何か秘伝の巻物のようなものでこんな本があるとは驚きです。 |
実際に作ってみると何かちょっと工夫してインテリアとして使えないものかという可能性を感じています。 |
| タイトル | 著者 | 出版元 | 価格 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 竹とささ | 室井綽 岡村はた |
保育社 | 620 | 細工の方法については全く触れていないのですが、竹に関する情報が多く学べる手頃な1冊です。 |
| 竹細工 | 自然素材工作編集部 | 誠文堂新光社 |
1,890 | 著作物の無断使用があり絶版、回収となりました。もし購入されていたならば続くリンク先の案内に従って対応してください。 → 出版社よりのお詫び |
| 楽しい竹細工 | 江並忠典 | 文芸社 | ― | 欲しかったのですがもう絶版なようで入手できませんでした。図書館にあるようですので借りれるでしょう(つくばと水戸にはありました)。器、花器、竹昆虫などの数例が簡潔に紹介(寸法入り図面だけ)されているのですが、その中で特筆すべきは「知恵の輪自在鉤」の作り方だけは詳しく紹介されていることです。もともと知恵の輪自在鉤の作り方を知りたくてこの本にたどり着いたくらいで、その製作法を復活させた方が書かれた本ですから納得です。 |
| 籐と竹のクラフトお手本集 | 長谷川正勝 | リヨン社 | ― | これは絶版ではないようですが、私は図書館で借りて見ました。籐6割、竹4割くらいの内容で竹については6例ほどの作品が紹介されています。それぞれ細かく説明が為されていて籠作りの初心者にはお勧めです。私が始めて六つ目籠を作れたときにはこの本の解説が大きな助けになってくれました。 |
| あけびを編む | 谷川栄子 | 農山漁村文化協会 | 2,650 | あけびの他、フジ、クズなど野山で採れるツルを使っての籠作りなど紹介されています。 |
| 自然木で木工 | 安藤光典 | 農山漁村文化協会 | 2,700 | 野山から手に入れたままの、製材などされていない自然木を使った木工について紹介されています。 |
| わら加工の絵本 | 宮崎清 水上みのり |
農山漁村文化協会 | 1,890 | わらについての解説、縄の綯い方、わら棒やわらぞうりの作り方などが豊富なイラストや図解写真と共に紹介されています。 |
| 田園工芸 | 現代農業1999年11月増刊 | 農山漁村文化協会 | 900 | 日本各地の田園工芸が紹介されていて、自分たちでもこんなことできないかな、なんて発想の種になりそうな本です。作り方は載っていませんが、作品例は豊富です。木工の器、和紙、繭クラフトなどなど多彩です。 |
| 野山で生まれた暮らしの道具 | かくまつとむ | 小学館 | 1,680 | 先述したもののプロ編とでもいうのか、日本各地のプロの技が紹介されています。さすがに自分たちでもやってみようと言えるレベルではないのですが、素晴らしい作品やそのエピソードなど紹介されていて興味深い内容です。竹籠、柳行李の他、木を扱った机、器などを主にした25点が載っています。 |
| 籠職人 | 吉羽和夫 | 玉川大学出版部 | 3,360 | 竹籠職人からの聞き書き本です。50年間竹と関わってきた職人の言葉が詰まっています。「言葉では伝えられない」感覚が大切とあるものの、せめてここに記されている実体験から生まれた多くの言葉だけでも学んでいきたいものです。 |
| 竹、節ありて強し | 松本三郎 (聞き書き、かくまつとむ) |
小学館 | 2,100 | 和竿職人からの聞き書きです。和竿の世界も奥が深そうで興味深いものです。今は釣りはしないんだけども、釣り自体も始めてようかな。 |
四海波花かご 2節分の長さのヒゴ16本の材料で済み、作りやすそうだと思い試してみた。作ることはできますが、きれいにバランス良く作るのはやはり難しい。いくつも作って練習するようかな。 |
本に紹介されていた製作方法に従って作ってみました。永いこと作り方がわからずにいたのですが、この本をみて謎が解けました。後はいかに上手く作るかですが、難しいです。この第1号作品は、良く見るとひどいできです。これもたくさん作ってみて練習しないとだめですね。 鉤は本の記述(梅かグミの徒長枝)通りに梅の徒長枝を使ってみました。 → 詳細 工作雑記のページ |
その他、里山、保全、教育などの分野についてお気に入りの本
| タイトル | 著者 | 出版元 | 価格 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 引き継ぐ教育 | 現代農業1991年4月増刊 | 農山漁村文化協会 | 825 | 自分の教育観、技術観に大きく影響した1冊です。今の自分の言動の根幹にあるものと言ってもいいです。読みながら「教育とは文化の継承」との言葉が重く響きました。教育の場や機会の創造・維持、継承するべきことの掘り起こしという観点から、私にとっての雑木林との関わり方の模索が始まり続いています。 |
| 子どもたちの森 | 菊屋奈良義 | 白水社 | 1,300 | 子供たちに語って聞かせるような調子で、森で出会う様々な生き物や木や草花の話や、山と関わって暮らしてきた知恵などを綴っています。いわゆる環境教育・自然観察会といった調子ではなく、日々の暮らしの中でさりげなく伝えていくという感じがして、こんな関わり方をしてみたいと感じた1冊です。 |
| 自然にドキドキ | 菊屋奈良義 | 白水社 | 1,400 | 先述したものよりこちらの方が先に書かれています。地域の自然、暮らし方に根ざした自然保護のあり方について語り、よくある自然保護、教育の考え方に対してはちょっと辛口の批評があります。私はなるほどとうなずきながら読んだものでした。 |