雑木林で作ってみよう!

林利用技術を習得し里山との関わり方を考えます

期間特別テーマ、オオタカをめぐるつくば、中根金田台地区開発の行方 記載中⇒保全のページ

キノコを栽培しています

 クヌギやクリなどの木にキノコ菌を植え付けてキノコ栽培を栽培します。ほぼ毎年何かしらやっています。原木栽培のキノコは味、歯ごたえとも絶品でして、自分たちで栽培してたべられるってすばらしいことだと思います。
 原木として使っている木は、林を整地する際に出たものや、台風で倒れてしまった木や冬場に切るクリなどの下枝です。キノコの種類に合わせて木を用意したりするわけではなく、手元に得られる木を使って栽培できるキノコ(相性を無視してしまう場合もあります)を育ててみようと今までにいろんな種類のキノコを試してみました。
 種々のキノコ種駒、菌は、大貫菌蕈さん(リンクを参照ください)より入手し、栽培方法はそのパンフレットや書籍からの情報を参考にしました。

 シイタケやヒラタケが大豊作になって大いに楽しめたりすることもあれば、管理不十分で駄目にしてしまって発生しなかったり、林中に伏せたまま藪に埋没してしまったりということもありました。振り返ると結構粗末な扱いをしたものもありました。
 それら反省を踏まえ、今度もうまくいきますようにとの思いをこめ、これからも続けていきます。


キノコメニュー


ここ数年間の植菌記録


植菌年 キノコ種 種駒数 原木種類 生育状況
(2009年7月の状況)NEW
2002年春 シイタケ 500コマ クリ  原型をとどめないほどボロボロになり、キノコ収穫はもう終わりのようです。
 と思っていたのですが、2009年春にもいくつか出ていました。
2003年春 シイタケ 500コマ クリ、
ヤマハンノキ
2004年春 シイタケ 500コマ クリ、
ヤマハンノキ
ヒラタケ 500コマ ヤマハンノキ 管理不十分で死滅か?
ナメコ 500コマ サクラ 管理不十分で死滅か?
マンネンタケ 500コマ サクラ 管理不十分で死滅か?
2005、6年 新規の植付けなし
2007年春 シイタケ 2500コマ クヌギ、クリ 2008年秋〜初冬 大発生、2009年春も大発生。今後、しばらく楽しめるでしょう。
2008年春
シイタケ 5000コマ クヌギ 中温性3000コマ、中高温性2000コマと分けたのですが、2009年春に中高温性のものから一部発生。秋には全てから出るようになると期待しています。
2009年春
シイタケ 5000コマ クヌギ シイタケは5月に本伏せに移しました。クリタケは仮伏せのまま置いてあります。10月に本伏せの予定。マイタケは植菌した後、有志4名の各家にて培養中(記録)。7月末に雑木林の地中に伏せ込む予定です。。
クリタケ 1000コマ クヌギ
マイタケ オガ菌3L クヌギ
2009年これからの作業予定
 7月下旬(詳細未定): マイタケ本伏せ
 10月頃: クリタケ本伏せ
 10月〜: クヌギ伐採など、来シーズンの植菌準備

2004年春に植え付けたナメコ、ヒラタケは夏場の日除けなどの処置を怠ったためか発生を期待した2006年秋、冬のシーズンにほとんど発生がありませんでした。もったいないことをしてしまった。マンネンタケもまた藪に埋もれています。最近どうも手入れが行き届いていない・・・・。
 そんな状態の一方で、最近シイタケ栽培の規模が拡大しています。安の森でのクヌギ伐採が本格化し、とにかくどんどん使うことを考えないといけない、という思いからくる結果です。植菌作業等も企画化して大勢の参加を募り、キノコ栽培のある暮らし(?)を提案していきたいと考えています。

  →キノコ植菌作業の記録などは キノコの記録ページへ
  →今年初挑戦のマイタケ原木栽培の報告を マイタケ栽培奮闘記ページに載せています

キノコの植菌方法(2008.2.3)

 ここで説明する方法、私たちがやってきた方法は、いろんな本やらネットなどで調べられる情報を元にして「ああ、こうやればいいんだな」と理解してやってきた方法です。それら活字になっている方法自体はいくらでも調べられますが、やはりこれは経験が大切なようです。原木の乾燥具合の判断なんてまだまだ全然自信をもてません。例えばシイタケの場合で「伐採後2〜3ヶ月経ってから植菌する」とあればその通りにしてやってみるのですが本当にそれで大丈夫なのか、実際にキノコが出るまでわからないという状態です。完全ではないにしても、まあ自分たちで楽しめる程度にはキノコができてますし、こんな状態から経験を重ねていくしかないようです。そういう状況のうえで参考にしてみてください。

 原木の乾燥具合はキノコ菌の種類により違いますので、乾燥期間(逆算して伐採時期など)などそれぞれ適したものを当てはめることになります。以下の説明はシイタケを基本に書いてみます。

@木を伐採する

 キノコの種類により生育に適した原木の乾燥具合が異なるため、その乾燥期間を考えて伐採します。シイタケの場合は2〜3ヶ月です。切り倒したあと、乾燥させるために枝葉をつけたまま放置しておきます。

A玉切り

 伐採の1〜2ヶ月後に枝を払い太さが6〜15cmくらいの部分を長さ100cm程度に玉切りします。乾き具合によってはすぐに植菌しても良いようですが、玉切りしてからさらに数週間置くくらいにしています。玉切った原木は風通しの良いところに井桁に積むなどして置きさらに乾燥させます。この時覆いをして直射日光を防がないといけないそうです(これを書くために調べていて今気がつきました。今までいつも日なたに置きっ放しにしていたな。来週植菌する今年の分もそんな状態だけどまあ大丈夫だろう、きっと)。

B植菌

 原木にドリルや穿孔器で穴をあけ、木槌を使ってキノコの種コマをしっかりと穴へ入れます。ドリルピットはキノコ専用のものを使います。菌メーカーによってサイズが微妙に違うようですので合わせて用意します。
 穴のあけ方は、図の様に1列に4個、その隣りの列は位置をずらして4個という具合にします。1穴に付き長さ方向に20〜30cm、幅方向に5〜6cm程度の菌の成長を見込んで、全体に等間隔になるようにあけます。列数は、原木の太さを寸単位として 列数=直径(寸)×2 とします。直径12センチ(4寸)であれば8列です。穴はいくらか深くあけ、コマを入れたときにその下部に隙間ができるくらいにします。

長さ100cmとして1列に4個
列数は直径(寸)×2 とする
必要こま数は 直径(寸)×8 個
直径12cmであれば32個
 穴はこまの下部に空間ができるくらいに深くあける。
 原木の乾燥具合によって、水分が多い場合はより深くするなどあるそうですが、とてもそこまで判断できません。

 穴あけ道具として穿孔器というものがあります。これはキノコ栽培を始めたときに「こんな道具があるんだな」と思って購入したもので、雑木林での作業には電源がないこともあり2004年以前の作業では全てこれでまかなっていました。おそらくドリルなんて機械を使えるようになる前はこんな道具が使われていたのだろうという郷愁を感じつつ、これを使っての作業にこだわり続けてきたのですが、昨年からドリルに切り替えました(バッテリー容量不足のため30%くらいはやっぱり穿孔器でした)。穿孔器を使う作業は、体力を要する、慣れないと上手く穴をあけられない(位置がずれる、皮を傷つける)、いくらか慣れても十分に深い穴をあけられない、穴が広がりすぎる(隙間がないのが理想)などの問題点があり、栽培の成否にも影響しそうなので切り替えることにしました(過去の記録参照)。そういうことにはなりましたが、この穿孔器、機会がありましたら一度試してみるといいかもしれません。単純とも思える作りながら使ってみて「ヘェ」と感心すること請け合いです。


 先端部分のの重みを活かして原木に打ち下ろすと、刃により型抜きするようにして穴があけられ、木屑が脇の穴から排出されます。
 種菌を買った業者から購入しました。今の価格4,200円

 穿孔器を用いることは、技術の原点を学ぶようで興味深いのですがいくつか問題点があります。
@慣れないと難しい
A穴が浅い、広がる
B数が多いと疲れる
まあ、不慣れなためなのでしょうけれど・・・。

C仮伏せ

 菌が成長して原木へと広がるように、覆いをして直射日光を避けつつ暖かい日なたに置きます。始めの2週間ほどは毎日水をかけてやります(今まで何度か栽培した時はできるだけまめにやるという感じでした。毎回3、4日置きでしか作業できませんでした)。4月末頃までこの状態で置きます。

D本伏せ、発生

 風通しがよく、水はけがよく、直射日光が当たらないけど明るい場所に伏せます。例えば、雑木林内の木陰や、杉などの林が南側に隣接している場所などに今まで伏せておいたことがあります。
 シイタケはだいたい翌年の春から発生が始まります。春と秋にそれぞれ2〜3周期出ます。キノコ発生に際しては、ホダ木を浸水させて集中発生させるプロの方法があるようですが私たちは自然発生に任せて何もしてません。品種もそのつもりで選んでいます(不時発生しないタイプ、自家栽培向けの品種を選んでます)。そんなに手間をかけられませんし、放っておいて出てきたキノコを楽しませてもらっています。乾燥香信向きの品種を増やしておいて干しシイタケにしてみよう、なんて考えたりしています。
(以上2008.2.3)


これまでに扱ったキノコの紹介

 雑木林で遊ぶ会が1990年にその取り組みを始めた頃、当初集まった人たちがやりたいと思っていたことの1つにキノコ栽培があったそうです。ヒラタケの大きな原木をどこかから分けていただいて、ヒラタケをオガ菌法の短木栽培で実施したそうです。そこで一度落ち着いていたのですが、1993年〜94年にかけての冬に雑木林を一度開墾することとなり、クヌギをたくさん切りました。クヌギ材を前にして当然シイタケを育てようということになり、そんな時にたまたま広告で見かけた大貫菌蕈さんからカタログを取り寄せました。そしたら思いがけなく、実にたくさんのキノコが栽培可能であることがわかり、さらにこのキノコ菌屋さんが農家の副業支援とか自家用のキノコ栽培を勧めるようなスタンスであるものですから何だかその気になっていろいろやってしまおうということになりました(私がそうしてきたのかな)。とにかくこの年に、シイタケ、ナメコ、タモギタケとキノコ栽培小冊子、穴あけ道具の穿孔器を購入しキノコ栽培が始まりました。
 ここでは雑木林、里山で遊ばせてもらいながらその場との関わり方を考えていますので、何か積極的な利用方法がないかといつも考えています。キノコ栽培はそんな方法の1つと考えており、何かしらのキノコ栽培を今まで続けてきました。(2008.2.3改め)


 いろいろキノコ 目次

シイタケヒラタケナメコエノキタケクリタケタモギタケマンネンタケマツオオジ天然自生キノコ


シイタケ

 定番キノコでしょう。
 もう10年ほど前に、かなりの数のクヌギを切る機会がありました(上境の雑木林の開墾によったものです。重機でなぎ倒される前に慌てて切った木が10本ほど。林にあったほんの一部でしかなかったのですがそれで十分でした)。そこでシイタケをたくさん植え付けました。相性はばっちりで、たくさん収穫できました。
 結構うまくいくものだと調子にのっていたのですが、その後あまり収穫にありつけません。というのも、適した原木がなくなってしまったからです。クヌギの伐採はあの時が最初で最後、例年利用できるものはありません。
 ここ数年、クリやヤマハンノキの間伐木、下枝を原木にしてシイタケを植え付けていますがどうも生育が悪いのです。クリはそこそこ発生するけれど、なんとも寂しい。ヤマハンノキでは、ほとんど発生せず、コシカケやら粘菌の様なものやら、違う物が生えています。キノコと木の相性表を見ると、これらの木は一応合うことになっているのだけれどお勧めではないところ。でもシイタケやろうと思ったとき、今手に入る木の中で一番適当なのがこれ。
 やはりクヌギでないと駄目なのだろうか。2004年春に植え付けたものの生育も良くなさそう(菌が取り付いている気配がない)だし、シイタケはクヌギと出会えるまで休止にするかなあ・・・。(2005.2)


クヌギにシイタケ
相性ばっちりです

最近はクヌギを切ることも無くてこんなにシイタケを栽培する機会がありません。

ヒラタケ

 「雑木林で遊ぶ会」が活動を始めたばかりの頃、まずやってみた遊びの一つがキノコ栽培であったそうです。何らかのルートでもらい受けたかなり立派なエノキを原木に、オガ菌法で短木栽培にしたとのこと。植菌時のことは聞いた話でしか知りませんが、本伏せした林の中でヒラタケが大発生していた様子は私も見ました。こんなにできるのか、と驚いたものです。そのヒラタケは4、5年くらいは発生しつづけました。
 その後ヒラタケはしばらく扱わずにいましたが、2004年にヤマハンノキの間伐木を使って久しぶりに植え付けてみました。本伏せの段階でホダ木の木口が白く粉吹く様でいい感じ。1年目の今冬に一部発生しました。久しぶりのヒラタケ。来年からの本格的な発生を期待しています。
 相性表ではハンノキはヒラタケに対して最適ランク。ヤマハンノキとハンノキを同じとしていいかわかりませんが、やはり最適ランクであるエノキと同様の相性であるものとして昔の様な大発生を期待してもいいかもしれません。
 ヤマハンノキは継続的に出る(切る)予定なのでこれからはヒラタケをどんどん拡大していくとする計画がいいかもしれません。(2005.2)


 (1)オガ菌法で植菌
大きなエノキを輪切りにし、その断面に、ヒラタケのオガ菌とオガクズ、米ヌカ、水を加えて混ぜたものを塗り広げ、はり合わせます。

 (2) 仮伏せ
暖かい所で水やりなどしながら、菌が成長するのを待ちます。

 (3) 本伏せ
はり合わせていた木をはがし、植菌面を地上に出して地面に埋めます。

  (4) 発生
まだ小さいこの状態は、お店で「シメジ(ヒラタケ)」として売られているもの。なるほどこれだったのか、と納得。

 (5) 成長した姿
あんな大きなエノキの原木を使っていますので、こんな大発生がシーズンに3、4回×4年間くらい楽しめました。

ナメコ

 「ナメコにはサクラがいい」と言われてもサクラは無いからなぁ。
 初めにシイタケを植え付けたのと同じ年、たくさんのクヌギ(本当にクヌギだけ)を前にして、どんなキノコを育てようかと相談していました。ナメコもやってはどうだろうという話に、地主さんからはクヌギでは駄目だと言われました。木とキノコの相性表で調べるとナメコとクヌギは確かに不適となっています。ナメコにはサクラなどが最適だとされてもその時サクラはなかったのですから仕方ありませんでした。
 ここで恐るべき素人パワーを発揮です。やったらできるかもしれない、失敗してもともとだし、などと言ってクヌギを使って決行しました。その結果は、ちゃんとナメコの収穫ができ、しかも3年間くらい採れたのです。
 とは言っても、発生具合がさみしく思えたものです。相性のいい木であったならもっと出たものなのかもしれませんでした。
 
 昨年、林内の民家の屋根にかぶさるように成長していたサクラの木数本を切ることになりました。待望のサクラを前に当然ナメコをやろうという事になり、2004年春に植え付けました。短木として種駒を植え付け、見た目は順調です。ヒラタケみたいに先走って出てくるものは今のところ確認できませんが、来年発生することを期待しています。(2005.2)

  
   クヌギでナメコ栽培
 普通はやらない組み合わせ。でも無事にナメコ発生。写真のものは少し育ち過ぎ。こんな感じで3年間くらいは採れました。
 しかしながら、キノコの出る木、出ない木があったり、全体に出具合が悪いと感じたのはやはり相性の悪さのためでしょうか。
  
  久しぶりのナメコ 2004年秋
 林の中に伏せています。左がナメコで、上記のヒラタケ同様に輪切りにして断面に植菌する短木栽培で実施しました。右はヒラタケで、一部気の早いのが昨秋から出ています。

エノキタケ

 「本当のエノキタケってカサが開くんだ。これもやってみようか。」
 エノキの材が少しだけ手に入りました。本当のエノキタケを食べてみよう、ということでやってみました。 管理が悪くて一部駄目になりましたが、まあまあ発生しました。普通に見る物と比べて、より歯ごたえがありました。(2005.2)


エノキタケ
写真ではわかりにくいですが、柄が長くてカサが開いている姿です。

拡大写真

クリタケ

 痛恨の失敗。
 やはりクヌギの大量伐採があった年に、ではクリタケをやってみようかということになりました。相性抜群という組み合わせではないけど、まあ悪くは無いというところ。比較的やさしい、なんて説明に大丈夫だろうと思っていたのですが・・・。
 何が悪かったのか、原木の乾き具合、本伏せの時期の判断ミスか。原木もたくさんあったからと思い切って、種菌1000コマ、原木40本程と大規模にやっておきながら、うんともすんとも言ってくれません。何と、全滅!
 もうクリタケはやめておきます。(2005.2)

タモギタケ

 「夏にも出るキノコがあるんだ、珍しい。これやってみようか。」
 最近スーパーでも見かけるようになったタモギタケですが、10年くらい前にはあまり知られていなかったはずで、当時私たちも知りませんでした。シイタケ、ナメコを植菌したその年、まだ余りがあるクヌギを前にしてもう一種類何かをやろうとキノコカタログを見ながら探していました。何ができるかではなくて、何をやりたいかで選んでいました。面白そうだという動機で選んだタモギタケは、これもナメコと同様にクヌギとの相性は不適でした。まさに恐るべき素人パワー
 これも発生しました、と言えればいいんですが、実際は結果不明でした。不明というのは・・・。
 夏に出るから面白そうと言っていたのですが、これが失敗でした。うだるような暑さの夏場には、ただでさえ雑木林へ向かう足が遠のきます。行った時には、この時期こそ草との戦い〜!などと格闘し、疲れ果て、そのまま帰ってしまいます。ちょっとでも覗いておけば良かったな、と今では思うんですが本伏せした場所まで確認に行きませんでした。なんか、もうどうでもいい気になってしまってました。暑さがひいた頃、見に行ってみますといくつか干乾びた塊がありました。これはタモギタケであったのだろうかとも思ったのですがもうわかりません。
 次の夏も、その次の夏も同じことを繰り返してしまいました。ホダ木はボロボロとなりもう寿命がきたようでした。結局どうだったのかわからずじまいで終わってしまった。
 タモギタケはずいぶん粗末に扱ってしまいました。植付けの時の気持ちを忘れないでおくようでないとと、反省。(2005.2)

マンネンタケ

 「漢方のキノコもあるんだ。自分たちで栽培してたら面白そうだな。」
 霊芝という名ももつマンネンタケに取り組んでみました。クヌギがたくさんある中、このキノコはクヌギとの相性ばっちり。これはまともな判断です。が、栽培条件の不一致までは考慮していませんでした。本伏せは砂地もしくは畑みたいな所でハウスで管理できるくらいがいいらしい。林の中に伏せるようなやり方ではだめだろうか。でも、これもやってみればできるかも!と実行。
 一応、場所を確保して伏せたつもりで、屋根などもつけてみましたが、手入れ不十分でそのまま藪に覆われてしまい行方不明になってしまいました。
 あの時は計画が甘かった。今度こそは、と昨年再度植菌しました。サクラにも相性がいいとのことですので、これにマンネンタケを植付け、藪にはならないような場所を整理して本伏せ。この夏に発生するよう手入れしていきたいです。(2005.2)

マツオオジ

 「針葉樹の間伐材で食用キノコが育てられないものか?」
 地主さんの屋敷の裏山にある杉やヒノキの林で間伐が行われました。少しだけお手伝いし、20〜25年生くらいのものを30本くらい使わせていただくことができました。
 いろいろ使いみちを考えていた中で、この間伐木でキノコ栽培ができたら面白いがどうだろうかと考えてみました。

 
 杉の間伐材でマツオオジ栽培に挑戦
 マツオオジのオガ菌を切断面に塗り重ね合わせて置いたところ。このまましばらく置いて本伏せした。

 針葉樹に生える食用キノコはもちろんあります。で、それは栽培できるかと見てみると、大貫菌蕈さんのキノコカタログにマツオオジがありました。キノコ図鑑には、松などの針葉樹に生え、ごく稀に家の柱から出たりすることもあるなどと書いてありました。実物を見たことはなかったのだけれども、これは面白そうとさっそくやってみることに。
 でも、大貫菌蕈さんに問い合わせて聞いた説明では、「まだ何とか開発した段階であって栽培の管理は難しい」とありました(1995年頃)。シイタケみたいなわけにはいかないのでしょうが、ここでも素人パワーを発揮して(というか単にいいかげんなだけか)やってみればできるかもというのりで実行しました。
 原木は消毒が必要というので一応煮沸はしてみましたけれども、野外での作業はそもそもが怪しいです。全然効果なかったかもしれないと思いつつ、オガ菌での短木栽培の手順で準備を進め、やがて土に半分埋めて本伏せ。その後、結局、何も生じる事なく朽ち果てました。失敗です。
 マツオオジはその後もう1回挑戦してやはり失敗でした。
 私はもう懲りた気持ちですが、できたらいいなとの思いはあります。
 雑木林レベルでの針葉樹間伐材活用術実施実験、だれかやってみようという人いませんか〜。(2005.2)

天然自生キノコ

 栽培するまでもなく、雑木林、里山には探せばいろんなキノコがたくさんあります。
 と言っても、私はキノコの判定に自信がないです。知らぬ故に採れないキノコ、いっぱいあるのだと思います。
 まあ、ここは詳しい人に教えてもらいながら学ぶとしましょう。キノコに詳しい当会のメンバーと一緒に探し歩けば、こんなものもあるのか、というキノコにもめぐり会えます。
 とりあえずは、私でもわかるキクラゲなど探してみましょうか。(2005.2)


枯木に生えるキクラゲ
けっこうたくさん見つけられます

とある秋の日の収穫
栽培、自生含めて、様々に
たくさん採れました。

*:素人パワー、「やってみればできるかも」というノリ

 文中に度々使った文句ですが、決してふざけているつもりではありません。大げさに言えば、プロなら絶対にやらない、というかできないような挑戦をやってみるのは素人の役割であろうという考えを込めた言葉なのです。
 実地に取り組んでいて、こういうことってできないのかな、と思うことがあります。プロであるが故に「そんなバカなことできるわけない」と言ってしまいそうなことを、「もしもできたらいいよな」という気持ちだけで試してしまう。何も背負っていないからこそできる冒険なのでしょう。単なる冗談でもなく、あくまでも本当にできるならいいなと思えること(意味のあること)が対象であり、こんなことを開拓していくのは、むしろ素人の役割なのではないかなどと気負ってみたりもします。
 そういえば、そもそも一般的な里山保全の考え方も、私の見たところでは「素人パワーの参加を促すことによる里山保全制度の確立を目指す」ってことですから、素人パワーは大切なものだといえます。素人として、個人として関わることでこの持ち味は発揮され、目的の達成に大いに寄与することと考えます。しかしながら、この件についての実際の動向は、素人パワーを制度化して利用していこうとする傾向があるように感じていて個人的に危惧を抱いております。(ちょっと脱線しましたのでこのことは別のところ(雑木林の保全ページ等)で今後扱っていきたいです。) 
 ちなみに、ここで言う素人とはプロではないという意味です。知識、経験が無くてもいいというわけではありません。日常生活の中で実践的経験と知識を得ているけれども、そのことに生活がかかっていたり、行動に責任をもつことにはならない専門外の立場であるということです。