雑木林で作ってみよう!

林利用技術を習得し里山との関わり方を考えます

期間特別テーマ、オオタカをめぐるつくば、中根金田台地区開発の行方 記載中⇒保全のページ

雑木林工作雑記

工作の近況や、それにまつわる話を書いてみます。

2009年

12/30 竹の水揚げ(試してみました)
〜 竹の魅力普及伝承会からのアピール 〜


切ってから2週間たってもこの状態を保てました

 「竹の水揚げ」という言葉を知り、どんなものかちょっと試してみました。竹を切りだして活けたり、飾ったりする際に、十分な水を吸収させてその青々しさを保つ方法です。
 竹を切って水にさしておいても他の草花のように水を吸い上げることができないために青々しさを保てません。ただ切ったままに飾っておいても、やがて葉が丸まり、黄色くなり枯れてしまうことは、竹の場合は仕方のないことと思われがちです。縮れて黄色くなった葉が付いた竹がスーパーの売り場などに飾ってあったりするのを見ると寂しく見えるものです。だからと言って作りものが置かれていたりするとなおさらです。本物の竹は切って飾ってもどうせすぐに萎れるんだから、と諦められてしまうのが残念です。


これは(1)のパターン。上から棒でつついて中の節を抜き水を満たします。


これは(2)のパターンで節の直下に小穴をあけてここから水を注ぎます。

 

(1)の処理をした竹をベランダにセット

 

(2)と何もしていない竹もセット。3通りを並べて様子を観察します。これは1日経過後ですが手前の何もしていない竹はもう少し縮れているようです。

 

1週間経過
手前が(2)穴開けのみ、奥が(1)節抜きしたもの。差が出てきました。

 

何もしなかった竹の1週間後
これが普通に抱くイメージですよね

 

2週間後
手前が(2)、奥から手前に伸びてきている(1)の枝はまだ一部で黄変や縮れがあるのみ。

 ですから、この水揚げを紹介してみたいです。私も聞いた話でしかなく実際に試したことがなかったものですから、まずは一度実験をしてみよう、ということでその報告です。(本当はこの実験をしたのは7月でして、七夕の頃だったのですが、ここに載せるのがすっかり遅れてしまいました。)
 水揚げの方法は、竹の種類(大きさ)によって何通りかあるそうでして、次のように分けられます。

(1)モウソウチク、マダケなどの大型竹
 上部の切り口から細い棒などで突いて節を抜く。底か若しくは必要位置の節は残しておく。稈内に水を満たすと、節が破壊された部分から水が吸い上げられ枝葉にいきわたる。
(2)矢竹などの中型竹
 節の下部に小穴を開け稈内に水を注ぐ
(3)クマザサなどの小笹
 バケツなどに水を張って竹を活け、水中で切り口を切りなおす。

 ということなので、今回はマダケを用いて、(1)のように節を抜いて水を注いだもの、(2)のように節間に水を注入したもの、そして切ったまま何もしないものの3通りを用意してしばらく様子を見ました。
 1日経過時ではどれも変わらず葉が緑色のままでした。
 3、4日経つと切ったままのものは葉が丸まり、縮れて黄色に変色してきました。この時点で(1)、(2)はいずれも葉が緑色を保っていて目立った差はありませんでした。
 1週間もしますと、(1)の葉は相変わらず緑色なのですが(2)は部分的に黄色に変色し始めるようになりました。
 そして2週間経ちますと、(2)はほとんど完全に黄色に変色してしまいました。(1)はまだ緑色を保ち、ほとんどの葉が縮れてさえいませんでした。
 (1)の方法では1ヶ月くらい生き生きとした様を維持できると言われています。手入れと観察は3週間程度で打ち切りましたが、その時でも緑色が損なわれずにいて、きっと1カ月はもつと思えるようでした。
 手入れはは吸い上げられた分だけ水を補うだけです。(1)の場合の実験用竹には3節分の枝がついていますが、その全体分として1日当たり150mlほど補充しました。
 手間がかかると言えばかかるようですし、あるいはその手間だけかけてやれば見た目に美しい姿を保てるのだとも考えられるし、まあ、目的によって使い分けるんですかね。長期間竹を飾る必要がある時には、ちょっと手間をかけて生の竹の美しさを楽しめるようならいいなと思います。

 以上、竹の魅力普及伝承会(仮称)からのアピールでした。(今後、当会発のアピールがたくさんできるといいな)
(参考記事:富士竹類植物園報告 第47号 p.160)



10/17〜  今年も竹伐採シーズン(編集中、写真を後で追加)
(冒頭トピックスバックナンバー)

 竹を切るシーズンになりました。
 今までの主な切り出し場であった場所は以前の報告にあるように今年初めに全部切ってしまいましたし、とにかく今後使うことはありません。
 今年は3年前のシーズンに切らせていただいた林からまた切らせていただきました。外から見るといかにも良さそうな竹があるんだけれども、中は意外と明るくて、もっと奥の隣の林の方がよさそうに見えた・・・、と以前に書いた場所ですが、久しぶりに戻ってきましてやはりここは日が当りすぎなのかなとあらためて思いました。今年初めに全部切ってしまったあの場所がすごい良かったんだなとあらためて思います。杉、ヒノキ林であって本当は竹のための場所ではなかったわけで、だから全部切ったわけですが、そんな場所がかえって細工用の竹の生育には良かったのか・・・。やはり雑木林は単純じゃ駄目なのか、と無理やりそこにまとめてみる。。
 でもやっぱり一番いいのは、しっかりと手入れした純な竹林があることですね。それが維持されるためにはそういうものが求められるような環境が必要なのでしょう。竹を使いたいという需要がある状態、その質についても良い意味でのこだわりが求められる状態。そんな環境の支えの助けになる、いい意味でこだわりのある使い手になりたいと考えています。

6/28 木のボールペン、 初めて木工旋盤を体験しました
(冒頭トピックスバックナンバー)

← 木のボールペン
 先端部や芯など、ボールペンに必要な最小部分は既製品でして、周りの構造部分を太めの円柱材から削って作ります。

← 握った感じ
 私はストレートに加工しましたが、部分的に細くしたり、太くしたり好みによって作れます。
 木の種類も選べるわけでしてこれは桜を使いました。

 6月7日の日曜日に笠間市内で開催されていた「道の市」を見て回りました。笠間ハンドメイドフェアというもので今年で7回目になるようです。小さな通りの両側に陶芸、木工など各種細工の他衣食住全般に関わる内容の様々な出店者が計145店も並んだまさしく市という様相でありました。
 どこを見ても楽しかったのですが、今日出かけて行ったお目当ては以前から目をつけていたとある木工工房の出店でした。
 雑木林から木工をと言い続けながらなかなか進まないこのテーマ。目標は木工旋盤などの道具を使っての木の器作りなどの実用的加工までもっていきたいのだとして、まずはそういう技術をどこかで体験してみる、という計画まではこのページ内のどこかに書きましたよね。具体的にどこの工房に問い合わせてみようという目星はつけていたわけです。その工房がこの道の市に出店していたので出かけていったというわけです。
 手作り木製ボールペンということで体験コーナーがありました。木のボールペンはその工房のHPでも紹介されていて知っていましたが、どこをどう作るというのかピンときてなかったんですが、本体の部分というのか握りの部分を木で作るということなんですね。芯を通す細い金属管を中心に通す加工が済まされている円柱材を2つ(上部、下部)取り、旋盤にセットして徐々に削りながら太さ、形を整えます。
 旋盤を使うのは初めてでした。使う刃は考えていたよりも頑丈で大きく、削る手ごたえも思っていたほど重々しくなくサクサクと進んで意外でした。
 いずれあらためて学びに伺いたいと思います。
 

竹の後始末 3/8
(冒頭トピックスバックナンバー)

 先日伐採した竹の整理をしました。久々に参加の本村さんと2人で作業しました。この春に実家の九州の方に戻るという本村さんにとって久々にして(とりあえず)最後の雑木林仕事になりました。
 急ぎ2月に切ることになった竹、とにかく全部切るということで1年物も多かった今回の伐採竹はほとんど材としての利用はかなわないと考えていますが、とにかく整理はしないと。春になったらたいへんなことになりますからね。とはいえ、結構な量なんで、まだまだかかりそうです。
 


竹を切る本村さん

林内の様子

林地残材に思う 3/7
(冒頭トピックスバックナンバー)



林内に残る枯れ松
幹部分は何とか運び出しても枝やら、皮やら、そして何よりも幹は残っちゃいますね。根気よく拾い集める動機が必要だなと感じます。

枯れ松の切り株
これは直径30cmくらいです
どんな事情があったにせよ、昔はこんなのを掘り起こせていた、ということを評価したい。

カエル
冬眠から目覚めたばかりでしょうか。まだ色白です。

 正しくは林地残材とは呼ばないんだと思いますが、ここで言うのは林床に落ちている枯枝やら、枯れ木処理材のことです。これらがエネルギーとして使われたりしていた、あるいは使えるということを誰もが知っていた時代ならばありえないくらいに、折り重なり積み重なっているような材の処理に困ってしまいます。
 写真は枯れ松を伐採した跡で、主だった幹部分は焚き火材置き場へ移動する作業を済ませたものの、その他の残材がまだ残った状態のものです。こんな状態は林内のあちこちにあって、回収作業が間に合っていません。切り株は残ったままで、これを除去するなど思いもよりません。
 ここ安(やすらぎ)の森における関わりは、元は赤松林だったところが松枯れにより次々と松が枯れていく中、ひたすら枯れ松を回収して焼却処理を行うというものでした。(媒介する虫が移動する前の)冬の間に枯れた松を全て処分できればきっと病気の拡大を防げるんではないかと思うのですが、そんなことは到底無理で、今残っているわずかな松だって未だに次々と枯れていくという具合です。きっと切り株だって処分しないと駄目なんだろう。
 林を守るとか管理するという動機ではこの残材処理は到底担えるものと思えず、いや、そんな構えた姿勢ではなく単に燃料とする枝条が欲しい、切り株だって貰えるなら欲しいという動機がある状態が必要なのかなと考えてしまいます。松の切り株などは、昔は燃料を買うことができない人たちが許可を得て、大変な労力を費やして掘り起こし利用したという話をものの本で読みました。「そんな大変な思いをしなければいけないんだ」という観点はここでは置いておいて、ただそういう仕組みでうまく林が整理されたり、ひょっとしたら病気の蔓延も防止できたりしていたのかな、と思うとこういう視点も大切だと思います。
 ページを確保しただけで未だ何の記事もないバイオマスエネルギーのページは、そんなことを考えながら進めていく「雑木林で作ってみる」一分野です。残材の有り様を見てつくづくと「物が上手く回る仕組み作り」という観点も欠かせないと思えましたので、今日の記事として書いておきます。(ってそう思いながら、実際に書いている今はもう4月も11日になってるんですけどね)
 今日は、月末に予定のマイタケ植菌用原木の仮玉切り作業に来たのでした。本番の玉切り(15cm長さに切る)は作業直前にやる、ということのようですが事前に90cmに切っておくと良いともあるのでその作業をしました。90cm1本が最後には15cm6個になるのですが、両端の部分はこのままでいいのか?、とちょっと疑問に思いつつ90cm材を10本ほど用意しました。
 そんな作業の途中、足元に動くものがあり、よく見ますとカエルが弱々しく飛び歩いておりました。啓蟄にもなりましてちょうど出てきたばかりでしょうか。色が白いのはそのせいですよね。

季節外れの竹伐採 2/7、22
(冒頭トピックスバックナンバー)

 利用目的ではなく、林整理のために竹を切りました。杉・ヒノキ林への侵入竹でありながら竹材確保のために活かさず殺さずで利用してきていたいつもの場所ですが、今回は林の整備を優先し全て切りました。切った時期も時期ですし、半分は昨春出てきたばかりの1年ものという具合ですのでほとんど使えないかな・・・。隣接していた親の竹林も既に伐採されているのでこの場所の竹はもう終わりでしょう。
 どうして切ることになったかと言いますと、別ページに書いているようなこの地域の開発話とも関わっております(→保全のページ)。準絶滅危惧種のオオタカが営巣していたことなどから生物環境保全が強く叫ばれる当開発地域の中で、そのオオタカの代替営巣林の整備が検討されています。その場所はここよりいくらか離れたところでありどこかしらが費用を出して整備するように考えるのでしょう。その一方でここの地主さんたちや遊ぶ会のメンバーの何人かが考えていることは、この上境地区にある保安林一帯の森の方が代替地となる可能性が高いのではないかということです。でもこちらが評価されないので地主さんたちによる自主的な環境整備が昨年暮れから進められてきました。30年頃前のある期間はオオタカが営巣していたというこの周辺も今の様に木が茂っていてはオオタカも巣をかけようとは思わないらしいので、枝が重なっているような木を間伐していきます。その様子を見ていて、ずいぶんと思い切って切るのだな、と思うくらいに切らないとだめなんですね。確かに間伐を行って林内が広々と感じるほどに違いがあります。
 そして、そんな保安林の一番外れにあるのがこの竹侵入林なのです。ここの主である杉やヒノキの何本かが伐採された後に、「この竹が全部なくなるとここもいい場所になるな」というわけで永らく竹材供給地としていたこの侵入竹林に終止符を打つこととなりました。


伐採前の林内


伐採後の林内


外から眺めた様子
中央が竹が侵入していた林。その左手に親竹林があったが既に伐採された。ここが保安林と計画住宅地(一般住宅地)との境界線。

2008年

クリスマス飾りの竹ボール 11/24
(冒頭トピックスバックナンバー)

 つくばでは毎年この季節に「つくば100本のクリスマスツリー」という企画があり、中心街にたくさんのクリスマスツリーが並びます。雑木林で遊ぶ会として今年初めて参加し、出品することになりました。
 どんな飾り付けアイテムがあるだろうか、と考えたところ野の素材を飾りつけたリース、野焼きで作った土鈴、竹で作ったボールに和紙を張り付けた灯り、でいくことになりました。
 竹ボールの灯りは、ぶっつけ本番です。そういう飾りを今まで作ってみたわけではないのだけれど、きっとうまくいくんじゃないかなと思って提案したのでした。
 11月24日にいろいろ準備するために皆で集まりました。土鈴を焼き、竹ボールも苦戦しながら皆で作りました。

竹屋根を作りたいけれど・・・ 11/29
(冒頭トピックスバックナンバー)

 安の森に設置したドラム缶炭焼き窯と焼き物窯の屋根を作らないといけません。竹屋根で作ってみたいと思っていますが、材料を確保するのがたいへんです。一度に全部作るのではなく、少しづつ作り進めていこうかと考えています。


屋根見本(試作)

4月27日  知恵の輪自在鉤を作ってみました

 自在鉤が必要というわけではないのですが、何度かこの作品を見かけては不思議に思い、何とか製作法を調べていつか自分でも作ってみたいと思っていたものです。見た人は私が悩んだようにきっと ??? という思いを抱いてくれるでしょう。
 過去に2度この自在鉤を見ました。初めは5年前に栃木県大田原市であった全国アマチュア竹芸展に出品されていた作品、2度目はここでも紹介している竹の油抜き作業見学に行ったおりにもその会場であった会長さん自宅の納屋の壁に掛かってあったのを見ました。実際に見て初めて不思議に思えるもので、他の人にもこんなものがあったことを紹介してみたいと思っていたものです。それでなくても何とか作ってみたいと考えていたので、「楽しい竹細工」という本に作り方が解説されているのを見て作り方がわかり、それに従って作ってみたものです。
 作り方を見てわかったつもりでも、実際に作ってみて「ここはこう加工しなければならなかったんだ」などとわかる具合で、そう気がついても後には戻れず破壊を覚悟のうえで強行して作りあげました。上部吊り部分に破壊跡が残ってしまい、これを見咎められたら製作手順がばれてしまうかなという杜撰な出来になってしまいました。他にもバランスがとれていないなど完成度は全然駄目です。これはいくつも作って練習しないと上手く作れないものだとわかりました。
 今後も作り続けて、自在鉤としてというよりは知恵の輪構造を活かした何か別の作品作りに応用できればいいなと考えています。



かぎ棒は、本の解説にあったとおり(梅やグミの徒長枝を使う)に梅の徒長枝を使いました。コザルはクリの間伐枝。自在鉤なんて使ったことなかったし、そもそも何が自在なのかわかってなかったのですが、今回の製作を通じて納得しました。火力加減のための高さ調節が自在であると、そういうことなんですね。上手くできているなと思いました。

真ん中の輪が知恵の輪。作り方を知ってからも、実際に作ってみて初めて「こうやってはまるのだ!」と感心しました。

4月20日(日) 雑木林工作講習会 (上境雑木林)

 13時 〜 16時      参加者: 2名
 昨年秋に切り出したまま運びきれずにまだ林内に置いたままだったマダケの材を運びました。今年は切ったつもりでいて実は量が少なく、大物の工作をする余裕はなさそうです。
 今日参加された中川さんがシュロ縄でも綯ってみようかとシュロの皮を数枚剥いでいました。しばらく乾燥させてから使ってみるとのこと。私も細いシュロ縄(1mm径くらい)が欲しいので何とか自分で綯えたらいいなと思ってます。そのうち挑戦してみようかな。


シュロの皮を剥ぐ

4月6日(日) 板材切り出しと木材乾燥実験 (安の森)

 木工作の手始めに板材の切り出しとその乾燥作業について簡単なテストをしました。雑木林の自然木を使って作品を作ろうということですから、きっと乾燥による材の狂いに対して何らかの対応ができないといけないのでしょう。素人知識ながら乾燥処理をして何とかしのげるのではないかと思いとにかく試してみることにしました。木材乾燥方法のうち自分でもできそうな方法を調べると、電子レンジを使う方法(高周波加熱法)と遠赤外加熱法が何とかなりそうです。家に帰ってから電子レンジ方法を試すと同時に、ゆくゆくは雑木林において石焼イモ方法(遠赤外加熱法)を使えないかなどと考えています。
 
 今回のレンジの結果から: (下写真の右下)随分と縮んで反るものだと驚きました。こんなに変わってしまうんですね。一度ここまで乾燥しておけばこれ以上割れたり反ったりはしないのでしょう。半分に割ったかたちから始めて、乾燥後に板として切り出してから何らか加工すれば大丈夫なのかな。次回試してみたい。 


焼芋セット(1)
昨年末頃から試行を繰り返す焼芋セット。鉢が割れやすいので徐々に火に近づけます。最後には相当強火にしないと芋は焼けないが鉢も消耗(割れてしまう)しやすいのが欠点。

焼芋セット(2)
本当は金属製の箱の様なものがあればその中に適量の石を入れて強火で加熱してみたい。芋は今のままでもできるとしても、果たして木材乾燥など植木鉢を使って火力を気にしながらやれるものだろうか。やはり無理だろうと思う。

焼芋セット(3)
中の様子
ここでは焼芋。この要領で木材乾燥を、雑木林の現場で試してみたいと考えているがどうだろうか。その時は金属製の窯(?)を使ったうえでね。

クヌギの板作り
直径12cmくらいのところで切り出しました

これが反りも割れもせずに使えたらいいんですけどね

電子レンジ乾燥の結果
中心付近の1枚を例にすると、(乾燥前)625g→(乾燥後)465g、減少率26%、
電子レンジ1kW、24分間所要であった。水蒸気の発生がほぼなくなったところで終了させた。こんなに縮んで反ってしまうとは、驚きました。


2007年

3/17 昨年12月から本日までの経過

 今まで自由工作というスタイルをとっていたのですが、どうも進行がうまくいかない(何をすればいいのか?と戸惑われてしまう)ので何かテーマを掲げてみることにしました。せっかくだから実用作品に取り組んでもらおうと、1月〜3月のテーマを「コタツでミカン、ミカンカゴ作り」として六ツ目のカゴ作りとしてみました。自力で材料を確保できない場合はヒゴは有料で用意しますという具合です。もちろんテーマ以外のものに取り組んでもらうのも結構です(これは従来スタイル)。
 それでどんな結果になったかといいますと、まずテーマに無理があったようでうまく作れないということがありました。企画倒れです。次に、「人に作ってもらおうと準備ばかりしているようではこの工作講習会の試みはうまくいかないのではないか」ということをあらためて認識したということです。
 企画は空回りした挙句に、ひたすらヒゴばかり作って準備するうちにまたもや方針転換することに決めました(いい加減方針が定まりません)。雑木林を活用すべく雑木林工作を勧めるためには、作ってもらおうという場作りに務めるのではなく、自分がどんどん作って見せた方が良いようです。そうすることにしたからといって、実際に進める形式は今まで通りとなります。ただちょっと姿勢を変えてみることにしました。

2006年

12/2 今年も竹の切り出しシーズンがやってきました

 と言っても少し遅れ気味でしょうか。今年はいろいろ忙しく、11月の初旬からやっと切り出しにかかっています。
 前回(更新止まってたからもう半年も前です)に書いたように、良い竹を求めて今年は切る場所を変えました。私たちがいつも使わせてもらっている雑木林へ通じる谷津の道沿い「いい竹が生えているなー」といつも思いながら眺めていた林の地主さんにお願いして、今年はそこから切出します。
 元は松林だったというその場所は、今は松は枯れてその後生えてきた木々の間に竹が侵入しているという具合です。林の中に入ってみると意外と明るく、そのためか竹も大きく伸びていないという感じです。外から眺めた時の印象とは随分違いました。より奥まった所にある隣りの林は薄暗く、よい感じの竹がたくさん見えます。隣りの芝生・・・でしょうか、こんな話以前に聞きました(過去の記録参照)。でも道に面した林より良い竹があるのは道理かもしれません。
 とにかく今はこちらを切らせてもらいます。それでも上物がたくさんあるので12月中旬までには切り終えるように考えています。
 竹材が欲しいのだから必要なものだけ切らせてもらえばいいのですが、放置された林に多くある枯れ竹が気になります。「切ってもらう分には構わない」という地主さんの言葉もあり、お礼の林整備&燃料確保、と考えて枯れ竹整理もやってます。いや、こっちの作業により時間をとられているかな。時代が時代なら、林の中に放って置くなんてもったいなかったはずのもの。バイオマス利用などと絡めながら考えつつ作業しております。

5/6 近況等  縁台を早く完成させたい

 竹工作は、毎回ゆっくりと確実に進行しています。取り立てて書くことがないため、この項の更新がなされていない状態です。現在取り組み中の縁台作りが終わったらここに書こうと考えているのですがもう半年ほども経つのになかなか進みません。

竹材確保について思う、  良い竹が減った

 昨年末の竹切り時に書くべきことで機会を失ってしまったのですが、季節外れのテーマを一つ。いつも竹を切っている場所(地主さんの杉・檜林の中)では竹細工に適した竹が手に入らなくなってきました。どの竹も貧弱で節間が短くなってしまっているのです。昨秋に切り出したもので、節間40cm以上になるものはほとんどありません。


杉林にマダケが密生する様子

ひたすら切り倒した後。150本くらいあった竹を2人がかりで1日作業でした。切り倒すだけならなんとかなります。この当時は使うことまで考えていなかったので良質竹も野ざらしのままにしていました。この時切った竹の残骸は10年ほど林床に残り、草刈などの作業時には妨げとなりました。管理上、運び出す作業はやはり必要なのでしょう。

 このようなことの原因を考えると、竹を(使うものだけではなく除去することも含めて)切りすぎたために次のような状態になっているのかなと思います。
@ 竹林全体のエネルギー不足で大きく成長しない。
A 竹を切って林内が明るくなってきたため竹が上に成長しない。
 @は中途半端な手入れの結果です。いっそのこと竹の除去をするのであれば、片っ端から切っていった結果新しく生えてくる竹が弱々しくなることは喜ばしいことです。竹を切りつつ立派な竹を望むのは無理なのでしょう。もちろん、普通の竹林ならば切って利用しながら成長もコントロールできるでしょう。だけど、ここは杉・檜林への侵入竹林であって竹そのものはまばらで少ないのです。こういう状態で成長をコントロールする切り方は無理なのかと思えてきました。
 Aは竹を切ったことで杉・檜林にとっては良い状態となっているということです。この場所に大きな竹の生育を望むのは、本来の目的を考えれば意味がないことなのでしょう。
 今でこそ貧弱な竹ばかりになっているこの場所も、10年ほど前に私たちが初めてここの竹に手を付けた時はたくさんの竹がびっしりと生え、その中には大きく伸びた(節間も長い)竹もたくさんあるという状態でした。あたかも竹林の中に杉・檜が生えているという具合で、遠くから見ると林の上に何本もの竹が頭を出しているのが見えました。そんな状態から一度はほとんど全ての竹を切り倒し、その後生えてくる竹を適度に残しつつ切りながら今まで使ってきています。今思えばずっと放っておいた状態の竹は確かにいい品質のものだったと思います。残念なことに当時の私には竹を使う技術も竹を見る眼も今ほどではなく、せっかくの良質竹も猫に小判だったのかと振り返って思います。

 侵入竹の利用は1回限りか

 今あの竹が目の前にあれば喜んで使うところなのですが、その利用は1回限りとするべきなのでしょう。使い頃のものを切りつつ何年も利用というのは無理らしいというのが経験から学べたことです。それに、杉・檜林の手入れという点から考えても全部切ってしまった方がいいわけです。
 以上のことから今後の竹材確保方法を次の様に考えます。
 @ 今の切り場はあきらめる。(思い切って竹を全部整理してしまう)
 A 手頃な侵入竹がある杉林の地主さんにお願いして切らせてもらう。(必要なら全部切る)
 B その翌年はまた別の林を探して切らせてもらう。(必要なら全部切る)

2005年

11/13 竹馬作ってみました  遊び道具も充実させたい

 今日は今シーズン2度目の竹切りだしの日であり、同時に子供たちに遊んでもらおうという企画の日でもありました。竹切り作業に入る前に竹を使った遊びでも実感してもらおうと、竹馬を作ってみました。
 前に教わったきりで実際に作るのは今回が始めてでして、うまくできるかと心配しつつ作ってみましたが結構よくできた感じです。踏み板の固定のされ方など、実際に作ってみて初めて納得することが多く勉強になりました。
 今日のがとりあえず第1号。これからぼちぼち作り足していって、勝手に遊んでもらえるように用意しておこうと考えています。

  (1) 材料の準備
 棒は節の位置が互いに揃っている2本を探して用意する。
 足を乗せる台は長めの1節分を2つに割る。(写真に写っているのは2節分。初めに大きいのを作ってしまって乗りにくかったので作り直した)

(2)足を乗せる台となる竹は一方を縛り、もう片方を開いて棒と平行になるようにしてこれをはさむ。はさんだ部分を縄で数回巻いて縛る。
 この状態で台を倒すと自然と締まって固定される。
 縄が節に引っかかるようにして使い、かける節をずらすことで高さ調節が可能となる。
(3)すべり止めに縄を巻く
(4)楽しんだのは大人たち。こんな雰囲気がかえっていいのだと思う

竹の切り出しをしました  良い竹はどこで手に入るか?

 ところで今日の作業の主目的は竹切り出しでした。私たちが竹を切らせてもらっている場所は、地主さんが所有する杉林の中です。杉林内に隣りの竹林から侵入して生えている竹を切っています。竹林そのものではないのであまり良い竹はないものだといつも思っていたのですが、こういう場所には細工に向いた竹が生えていていい場所なのだと最近になって人から聞きました。

 杉林の中に生える竹
 よい竹が生えるとされますが・・・。杉林としてはよい状態ではありません。

 細工向きの竹とは、節間が長く、節が低く、太くて、真っ直ぐ、筋がいいといった条件を満たすもので、そのためには風通しがよく、日当たりがよくないところに生えていることが必要です。竹はタケノコの頃の成長期に日当たりがいいとみるや、上には伸びずに横方向への成長を盛んにするらしく、その結果節間が詰まり、なおかつ節高のものができてしまうのだそうです。ですから竹林の中でも明るい周辺部にあるものよりも薄暗い奥の方、内側に生えているものがよいとされています。昔、素材用に竹林の管理をしっかりやっていた頃には、その周囲に椿などの垣根(藪椿)を仕立てて陽が差さないようにしていたという話もあります。薄暗い杉林は竹材が育つのにちょうどよい環境を作っているというわけです。

 竹の使い手がもっと増えれば・・・

 それにしても、竹林が放置されて拡大し周囲の林を侵食していくとのことで悪評高い、まさにこの状態が竹材を求める者にとって格好の場であるとはなんという皮肉でしょうか。
 いや、それともこれを前向きにとらえることにしましょう!竹細工、工作に取り組む人がどんどん増えていって、もっともっと竹材の質にこだわりだすようになれば、大勢の人が竹の侵入に頭を悩ませている山々に押しかけていき、その竹を切らしてもらうようになっていきます。この筋書きで一件落着だー......なんてやっぱり無理ですか。実際には問題になっている竹の量と、使おうとしたところで使える量から考えてもとても釣り合わないわけでして、「これで解決だ!」なんて言えません。それでも、問題を考えるためにはこんなノリというか考え方も必要なのかな、とも思うのです。

 いっそ全く放置しておくのが良い?

 ところで、私たちが切らせてもらっている竹は言われるように上等とは思えません。全く放置しておくわけにもいかず、時折いくらか切ったりしてきたためか竹の勢いがよくないようです。
 林に侵入して生える上質の竹とは、全く放置されて伸び放題の竹、ということでもあるかもしれません。ならば地主さんにとってはなおさら切って欲しくなる竹ですね。私もそんな竹欲しいです。 (2005.11.13)