雑木林工作講習会の実施に至った背景
雑木林工作講習会と名付けて行っている今の企画ですが、こういうものをやらないといけないな、と考える理由がいくつもあり始めてみたものです。こんな取り組み方が1つの答えであろうと考えて進めています。
「雑木林を保全したい」が本音、多くの人に関心をもってもらいたい
「雑木林へ来ませんか」−さて、どんなふうに呼びかけます?
講習会の母体である「雑木林で遊ぶ会」の通常活動は、遊び、草刈り、草刈り、草刈り、草刈り、草刈り、遊び、草刈り、草刈り、・・・という具合で、実質雑木林の維持管理作業となります。「遊ぶ会」という名前から勝手気ままに遊ぶだけというイメージを抱かれる場合も少なくないのですが、雑木林で遊ばせてもらうということは引き換えに多くの維持管理作業(もっぱら重労働になります)を引き受けるということでもあります。これは当会では暗黙の了解であり(他では明文化して契約するなどあるようです)、そうしなければ地主さんとの関係も壊れ、遊び場を失うことになるでしょう。そのようなことは、こんな取り組みを始めてみれば当然わかることであります。「遊ぶ」という意味を誤解している人たちには機会あるごとにそれを伝えていかなければならないかと思っています。
とにかく、そんなことを続けてきますとこの手間のかかる維持管理作業の取り組みをいかにして維持していけるかという課題と向き合わざるを得ません。問題は大きく2点あります。
@現在いるメンバーがいかに取り組みを続けていけるか
Aいかにして新たに仲間を増やすか (様々な都合で人の出入りは多いものです。参加できなくなる人がいることは仕方ありませんしそれは問題ではありません。代わりに新しい参加者がいればいいわけでして、人の新陳代謝をいかに高め、かつ保てるかが課題です。)
@については取り組み続けるための動機付け、Aは参加を促す動機付けが必要です。まさか「一緒に草刈りをやりましょう」と呼びかけられて来るような人はいませんから、何か「やってみたい」と興味を抱ける動機が必要です。
当会では、この動機が「遊びたい」ということであったわけです。取り組み続けるうちに、最近では草刈りして心地よい汗を流せる「健康維持のための運動」という動機も成立するようになっています。動機はたくさんあるほど良いわけでして、もっと努力して開拓すれば「こんなことだってできるぞ」という呼びかけのネタをさらに増やしていけるのだと考えています。工作講習会はそういう動機開拓のための取り組みでもあります。技術を高めていって、「こんな物だって作れますよ。一緒にやりませんか。」と呼びかけていけるようになりたいと考えています。
雑木林を必要と思えるようになればいい
雑木林の素材をいろいろに使えるようになってくると林の見方も変わってきます。自分が使い方を知らずにいただけで、本当は林の恵み、生産力ってすごいものなんだなあと実感するようになってきます。
あれこれ使いたいと思い始めると、使い続けるための林との関わリ方を考え始めます。草を刈ったり、枝切りしたり、あれやこれや必要な手入れ作業も行うようになります(のはずです)。
雑木林との関わり方のうち負担となる維持作業を前面に出して、例えば雑木林の草刈りをしようとストレートに勧めることにはちょっとうんざりしています。「どうしてそんなことをするのか」と聞き返されるうちはまだまだです。
雑木林を必要だと思える状況があれば、その維持作業の必要性について解説する必要なんてありません。
「使いたいから、欲しいと思うから、そのために必要なことをしているだけ。それ以上の理屈は無くてもいいでしょう。」
さりげなくそう言いながら雑木林と関わっていけるようになってみたいです。
(2008年3月30日加筆修正)
工作講習会の背景(補足)
工作講習会解説(旧バージョン)のページへ
工作講習会の企画は長いこと温めてきていたものが最近になってやっと実現できたというものです。そして、これは雑木林という「場」だからこそ発想される企画でもあります。そのような気持ちをページ開設当時の工作講習会説明では書きました。冗長な部分もあり本文の流れからは外しましたが、消去するのも忍びなくここに旧バージョンの工作講習会解説を掲載します。よろしければご覧ください。
1.「雑木林で遊ぶ会」との出会いまで(何か技術を身につけたいと思っていました)
2.竹工作のきっかけ(雑木林と関わるための1つのアイテムをゲット)
3.工作講習会の展開(バイオマス利用へとつなげていきたい)