雑木林で作ってみよう!

林利用技術を習得し里山との関わり方を考えます

期間特別テーマ、オオタカをめぐるつくば、中根金田台地区開発の行方 記載中⇒保全のページ

雑木林工作講習会の目標

 工作講習会ではこんなことをやってみたい、こんな状態を模索してみたい、そんなものを書いてみます。


1. 工作できる環境の維持を考えたい

 工作の場として、資材調達の場として雑木林、里山はふさわしいと考えています。そういった里山という場は、その存続に欠かせない人手の関わりが減る中で荒廃し、存在意義が失われつつあります。
 雑木林工作講習会では、雑木林、里山との関わり方を考えることを視野に置きながら工作技術習得を目指しています。原材料の確保と作業場所の維持についても考えながら作っていくということです。
 さらには、この取り組み方が元はと言えば雑木林保全方法を考えた結果たどり着いたものですから、多くの人が雑木林の竹や木などの素材を利用できるようになり、その有り様を気にかけるようになってほしいという思いもあります。雑木林、里山の保全にはこれらを積極的に利用して関わろうという人が多くなることが必要だというわけです。
 「雑木林工作講習会」では雑木林・里山にある素材の全てを扱いその可能性をとことん探っていきたいところなのですが、今のところ竹工作が主な工作対象になっています。私が主に竹しか扱えないことと関係者が不足しているためでして、当面は工作講習会=竹工作教室となりそうですが、あくまでもそこにある素材全ての活用力を高めようというのが目標です。竹工作をする会だというわけではありません。

2. 雑木林利用技術に接し、学べる場を作りたい

 雑木林には、木、竹、蔓など様々な素材があります。これらを活かせるかどうかは自身の関わり方次第です。使い方を知らなければ雑木林の恵み・資源も無駄になってしまいます。この恵みを受け止められるようになるための知識と技術を雑木林工作講習会を通じて習得できるようにしていきたいです。
 講習会と名付けてはいますが、特別に先生がいて生徒の立場で教わろうという形式にするのではなく、ここは技術に接し学べる場を作ることなのだと考えて欲しいです。誰しもが持っている技術、知識を皆で共有していこうという場作りを目指しています。日頃見聞きする機会がないような利用技術を、見て体験できる機会となりたいです。次項に述べるように、今まで自分が学ぶ過程で「こんな場・機会があったらいいな」と考えていたものを作ってみたいです。そんな機会をおおいに利用してやってください。初めのうちはちょっと無理してこんな機会を作っているようですが、いずれ自然体で続けられるようになれるものかどうか、今はそんな実験している様なものです。
 そういう日常とは別に必要があれば連れ立ってどこかしらへ学びに出かけます。地域の方々から学びたいこともたくさんあります。いろいろ見聞して共有技術のレベルを高めていきたいです。

3. 門前の小僧の復活!そんな感じで進めてみたい

 今まで自分が学びたいと思ったときに、日常的かつオープンな学びの場が無いことに困りました。竹工作の新しい技術を学びたいと思ってもその機会がなかなか得られないのです。入門のきっかけを得てから次の段階へ進もうと考えていてこの状況ですから、そもそも竹で何か作ろうと考えることがない人にとっては竹を使ってみようという好奇心もわかないものだと思います。
 竹工作の技術を学ぶのに関連書を何冊か読んでみましたが、体験談として親や兄弟、近所の人たちがカゴなど作っていて、学校帰りに眺めていたり、真似たり手伝ってるうちに作るようになったなどという記述が多く見つかることは興味深いものでした。私がカゴ作りの段階へ進もうとしてなかなか進めずにいたときに、昔あったそんな環境がどんなに素晴らしいものであったのだろうかと強く思いました。今はそんな環境はなくなり、時代も変わったのでそんなものはありえないとされるのですが、やっぱりそういう場や機会が欲しいなと思います。いや、そもそもそういう環境は本当に必要なくなったのでしょうか。様々な面から考えて、現代でもそんな場や機会は必要なのだと思います。必要なのだから意識的に作り、維持するだけの価値もあるのだと思います。
 工作講習会の場である雑木林で遊ぶ会の活動方法に私が魅せられたのは、そんな場作りの可能性をそこに見たからだったのかなと思います。最小限のルールのもと、各自勝手に遊んでいる雰囲気。大人が遊んでいる(作業と呼ばれる遊びもあります)同じ場で子供たちが遊んでいます。私が自分用に竹で何かしら作っていると、子供たちが何人か寄ってきて、「これを使っていいか?」と鋸、ナイフ、錐などの道具、竹の切れ端など持っていて何か作り始めます。自然とそういうことが起こりますが、さらに意識して取り組めばそんな環境を作っていける可能性が雑木林という場にはあるのだと考えています。
 何となく真似してるうちに「竹とんぼ作っちゃった」、「魚獲りの仕掛け作っちゃった」、さらには「竹篭まで作るようになっちゃった」というような現代の門前の小僧がいられる環境作りを考えていきたいです。

4. まず大人たちが楽しもう!

 小僧が・・・と言ったのですが、まずは子供たちに何かをさせようと考える前に、大人たちがそんな環境の中でいろいろ取り組めるようになってみたいものです。そして、大人自身が楽しんで何かしら遊ぼう(学ぼう)としている状況が、子供たちにとっていろいろな経験を得る機会になるのだと思います。教育・伝承という視点から考えても、年長者から年少者へと伝えていけることが無理の無い永続的なシステムを作るためには必要なはずですから。
(2008年3月30日追加)