


昔の京成を思い浮かばせる最後の1枚扉車両、それが新京成800形電車です。京成電車のお古ではなく新京成の自社発注車です。現在800形電車は8連2本の計16両が在籍しています。810−811編成と806−813編成です。8連運用に8800形と共通で走っています。平日朝ラッシュ時は8連がフル稼働状態ですので検査などの場合を除いて必ず走ります。特に806−813編成は813号車と816号車のパンタグラフが向かい合っているという特徴があります。新京成の最古参車両であり、2本ともいつ置き換えられてもおかしくない状態ですので撮影される方はお早めに。
ここでは現在の車両達と800形電車の概要を少し紹介します。
●現在の編成表

中間に入っている先頭車4両は運転機器を撤去し、中間車化されています。
●モハ800形

現在、800形電車の先頭車はすべてモハ800形です。従いまして上写真のようなクモハスタイルは各編成先頭の4両です。幌枠飾りを付けていますが非貫通車です。幌枠飾りがないととてつもなくダサイです。

800形電車にはもともと中間電動車はいません。固定編成化時に中間に入ることとなったモハ800形は運転機能を撤去しました。上写真のようになっています。見た感じ元先頭車だとわかりますね。この元クモハスタイルは2両が在籍しています。

昭和63年の8両編成化に伴い、3両が完全中間電動車に改造されました。また、平成7年に6連は3M3Tから4M2Tに、8連は4M4Tから5M3Tにする編成替えが行われました。これは8連1本を廃車し、この編成のモハを他編成に組み込むという方法がとられました。この時、他編成に組み込まれるモハは運転台・元運転台部分を廃車となる同編成サハの妻板部分と交換し、完全中間電動車化されました。モハスタイルの中間車は全車パンタグラフのない側が元運転台側です(上写真では右側)。完全中間電動車は現在4両が在籍しています。
●サハ850形

サハは4両編成の中間車として登場しました。現在、4両が在籍しています。昭和63年の8両編成化に伴い完全中間付随車に改造された車両が1両いましたが廃車済です。

固定編成化時に中間に入ることとなったクハ850形は運転機能を撤去しました。この元クハスタイルは2両が在籍しています。
●前面手すり


2本いる編成のうち、810−811編成の京成津田沼寄り先頭車である811号車には前面両側窓上に手すりがありません。左写真は手すりがない811号車、右写真は手すりがある813号車です。下で紹介している元先頭車でも、この手すりの有無があります。855号車のみ手すりがありません。
●元先頭車


各編成に含まれています。右写真は元先頭車と先頭車の並びです。右側の先頭車も非貫通化などが行われていますのでビフォーアフターの並びではありません。
●向かい合うパンタグラフ


806−813編成では京成津田沼寄りの2両(813号車と816号車)のパンタグラフが向かい合っています。現在では8連固定という比較的長編成で見られるのは珍しいのではないでしょうか。816号車と810−811編成の803号車を交換すればよいと思いますが、このままの方が編成に違いがありおもしろいですね。
●車内


かつて800形はユニットとなる2両ごとで切り離して編成が組めました。ですのでユニットの外側に貫通扉があり、ユニット間は幅広貫通路で扉はありません。当初はMTユニットのみでしたが、平成7年の出力増強によりMMユニットも誕生しています。
*2両1組となっているため私がユニットと呼んでいるだけです*
●貫通扉


従来の鋼鉄製のものとステンレス製のものがあります。
●元運転室の客室化




元先頭車で先頭車の面影を残している車両が4両あります。座席の増設などはされず、機器類を全て撤去し、乗務員扉を埋めたくらいです。通常、車掌側には入れますが運転室側には入れません。運転室の扉は4両ずつ留置するときなどに貫通扉となります。
●運転台


800形はぱっと見、貫通型に見えますが非貫通型です。運転台なども更新により新しい物を装備しています。
●元運転台


機器類は何もありませんが登場時の面影を残しています。
●800形電車の概要
800形電車は新京成初の高性能電車として昭和46年に登場しました。他車の部品を流用しない車両としては初の自社発注車です。でも京成3100形によく似ています。登場時は在来車と同じマルーンとクリームのツートンカラー、非冷房でグローブ形ベンチレータなどと現在とはかなり異なっていました。昭和50年まで増備され、電動車と付随車が各18両(18ユニット)の計36両が日本車輛で誕生しました。後継の8000形の2本目からはクリームに茶帯の現行色になり、800形も順次塗り替えられました。グロベン800形の現行色はかなり違和感があると思います。
昭和60年から更新工事が始まり、冷房改造、前面の非貫通化と乗務員室を8000形に合わせた機器配置、4+2の6連固定では中間車の運転台撤去などが行なわれました。
昭和63年には804−803編成と856−805編成の先頭車4両を完全中間車化して中間車計6両を2両ずつ6連に組み込んで8連が3本作られました。同時に前面ライトの腰部への移設、側面方向幕表示の設置なども行なわれました。この改造は次いで6連固定にも実施されています。
平成3年には806−813編成が北総開発鉄道に移籍しました。北総800形となり新京成線と北総線の直通電車として走りました。平成4年にこの直通運転が廃止となり806−813編成は新京成に戻ってきました。
平成7年には800形電車のMT比を上げるため、8連1本(816−807編成)を廃車とし電動車4両を完全中間車化した上、残った各編成の付随車と交代させ組み込んでいきました。
平成9年には車内の壁をクリームに塗装していきました。これと同時に北総に移籍したことのある806−813編成は車体ナンバーがプレート化されました。
他には乗務員室仕切り窓(左2枚)に反射防止フィルムを貼ったり、側窓の下段を固定したりなどが行なわれています。N800形が登場して802−815編成が廃車、8800形の6連化により818−809編成が廃車となりました。818−809編成は一時期京成線に乗り入れるという話がありましたが実現しませんでした。もし実現していたら乗り入れ用のグラデーション帯になっていたかもしれませんね。
●おおまかな編成の移り変わり
800形電車は基本4両編成と増結2両編成で登場しました。日付は導入日です。

↓昭和63年の8両固定登場後。8連固定の松戸寄り4連の中間2両が組込み車両。↓

↓平成7年の出力増強の4M2T、5M3T化後。つまり現在まで続く編成。↓


