最終更新日:09/08/21
「メンデルスゾーン」
| ES WERDE LICHT!(光あれ!) |
| (ヤーコプ・ルートヴィヒ・)フェリックス・メンデルスゾーン(=バルトルディー) 男声合唱とピアノ(またはオルガン)のための宗教祝典歌 作詞:ヘルベルト・フォッグ 1840年にフェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディーが作曲した祝典カンタータ:"Es werde Licht!"「光あれ!」は、当初「印刷術百年祭(*)の祝典歌」というタイトルの作品であったが、男声合唱と管弦楽のための「祝典歌:(グーテンベルク・カンタータ)」(グーテンベルク印刷術については注1参照)とも呼ばれている。また、第二楽章の旋律は英国や米国で親しまれているクリスマスキャロル:「歌詞原作者チャールズ・ウェスリー(1739年)、改訂者ジョージ・ホィットフィールド(1753年)、更に1850年当時の歌詞にウイリアム・カミングスが編曲した"Hark, The Herald Angels Sing"(日本基督教団1954年版賛美歌98番『あめにはさかえし』、日本福音協会聖歌123番『聞けや歌声』)」(このクリスマスキャロルについては注2注3参照)に使われている。尚 このキャロルには他にも数え切れないほどの歌詞や編曲がある。 ゲルハルト・トラックは28年間(1958年〜1986年)米国に在住、このカンタータのオリジナル・コピーを見つけ、例のクリスマスキャロル("Hark, The Herald Angel Sing")の旋律が「グーテンベルク・カンタータ」の第二楽章と同一であることに気付き、先ずヘルベルト・フォッグ博士にカンタータのためのクリスマス(降誕祭)向けの作詞を依嘱した。 フォッグ博士は、第三楽章冒頭の詞(ことば):"Der Herr, der sprach: Es werde Licht!"(神は言われた。「光あれ。」)をその侭にして、宗教祝典カンタータを書いたが、その結果、クリスマス・シーズンだけでなく、一年中上演可能な祝典作品になっている。 (*)Sakularfeierは「百年祭」の意味だが、sakular単独では「一世紀に一度の、百年ごとの」という意味だから、正確には「百年ごとの祭典」。メンデルスゾーンが依嘱を受けたのは四回目の祭典だから四百年祭。 管弦楽の編成: |
| T.CHORAL コラール |
| T.CHORAL コラール(16世紀初頭のルターによる宗教改革で一般市民の啓蒙目的としてつくられた、プロテスタントの会衆が歌う讃美歌。衆讃歌ともいう。) M:"Es ist das Heil uns kommen her",
Nurnberg 1523; T:nach Johann Jakob Schutz (1640−1690) いと高き天の神に讃美と栄光を |
| U.LIED |
| U.LIED(リートは歌曲、特にドイツ歌曲の意味として日本では使われるのが一般だが、ここでは詠唱とでも言うのだろうか?そして意味するところはカトリックのミサやプロテスタントの礼拝に於ける詩篇朗唱等に相当するのだろうか?
) 歌詞の主題は旧約聖書の創世記6章「洪水」〜9章「祝福と契約」。尚
新約聖書のマタイによる福音書27章46節「イエスの死」の有名な成句を思い出させる詞(ことば)が歌詞2番の1〜2行目に現れる。 (参考文献:東京創元社発行ハーバート・クッファーバーグ著 横溝亮一訳「三代のユダヤ人−メンデルスゾーン家の人々」1985年初版) 編曲のトラック氏(ウイーン在住)も作詞のフォッグ博士もユダヤ系ではないだろうか。 主が大洪水を齎すと、 |
| V.LIED |
| V.LIED(リートの意味はUに同じと理解。) 歌詞は旧約聖書の創世記1章(天地創造)に基づいている。 |
| W.CHORALコラール |
| W.CHORALコラール M:Johann Cruger, 1647; T:Martin Rinkart(1586−1649) キリスト教でも、既に12世紀末には「祈りの姿勢」を7態に区別する学者もいた。そして11・12世紀には、指を伸ばした両手を胸の高さで合わせて両膝を地面につける跪拝が、西方キリスト教独自の祈りの姿勢として普及し、神に捧げる個人的な祈りの姿勢としてふさわしいと考えられるようになる。 (引用文献:ちくま学芸文庫「池上俊一著 身体の中世」 2001年第1刷;岩波書店発行 新日本古典文学体系 明治編12「新体詩 聖書 讃美歌集」2001年第1刷) 誤訳、見当違い、思い込みに過ぎるところなど多々あると思いますが、ご容赦下さい。また お気づきの点がありましたら、ご連絡下さい。尚 注1〜注3などは別に纏めたものを、後日 用意致します。 以上 (末 木) |