2007年02月15日 【CD新譜】アムランのブラームス室内楽
○Hamelin(HYPERION,CDA67471/2)2005年
先般の、アムラン独奏によるブラームス「ピアノ協奏曲第2番」は、僕個人にとっては感心しない一枚だった。アムランのディスクでは初めて、「これは手許に置くことない」と思って処分してしまったのだ。ただ、このアルバムは各所で絶賛されているし、「この人がアムランをこんなに褒めるの?」と思えるような評もあった。よくわからないなー。
その後、東京オペラシティで同曲のライヴ演奏を見た。CDよりは、かなりマシだったけれど、それでも、どこか満足できないものが残ってしまう演奏会だった。別に、ブラームスのような音楽に相性が悪いわけではない。例を挙げれば、これまでに僕が触れたアムランのライヴで、最も心に残っている演奏の一つは、ある日のアンコールの最後に弾かれたシューマン「森の情景」の終曲だった。超難曲だけがアムランの領域というわけではないし、現代モノだけが得意と言うわけでは全く無い。ロマン派でこそ、彼の本領が発揮できるのかもしれない。
さて今回のディスクは2枚組で、レオポルド弦楽三重奏団との共演で、ブラームス「ピアノ四重奏曲」全3曲。余白にピアノ独奏で、「三つの間奏曲op.117」を収録したもの。
その「三つの間奏曲」だが、かなり質の高い演奏だと思った。ただ、僕自身は、未だこの曲について明確な考えを持ちえてなく、この演奏が最上かどうか、もう少し考える必要がある。印象的な場面がとても多いのだけど、全体としてどうなのか。
室内楽の「ピアノ四重奏曲」全曲の方は、これらの曲を聴くこと自体がものすごく久しぶり。こういうの、自分で演奏に参加したい作品であって、ディスクで聴くと、少々長く感じられる。第2番など、50分もかかる。
さてアムランに言及したついでに、つい先日入手した10枚組から、アムランの演奏に触れておく。
○Edition Klavier-Festival Ruhr(AVI,553033)
ドイツの「ルール・ピアノフェスティヴァル」のライヴ音源10枚組で、55人のピアニストが登場する。アムランの演奏は97年のライヴ。まずフォーレ「舟歌第3番」が弾かれているが、僕がわざわざこの10枚組を入手したのは、このワントラックが聴きたいためだった。日本でのライヴのアンコールで弾かれたフォーレが驚嘆すべき演奏だったからだ。しかし、うー、このディスクより、ライヴの方が50倍くらい良かったかもしれないな。次に、超スタンダードなレパで、ショパンの「バラード第1番」と「同第2番」が来る。うー、聴かない方が良かったかも。かなり調子が悪かったんじゃないの。
この10枚組、何しろ55人が登場して、これまで名前と評判だけを聞いていたが演奏自体を耳にする機会が無かった人が何人かいるので、凄い演奏があったら、またここで触れたいと思う。
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