2007年05月01日 【CD新譜】カメンツのベートーヴェン
○Kamenz(OEHMS CLASSICS,OC587)2005年
68年ハバロフスク生まれの指揮者兼ピアニスト、イゴール・カメンツの新譜は、ベートーヴェンのピアノソナタ。積極的に欲しくて手を出したのではないのだが、買ってかなり正解。やはり指揮者らしく、かなり独自の解釈を織り込んでいる。
全体に、ペダルを極めて少なくして弾いているのが面白い。なるほど、こういうやり方もあるのかと思う。
第7番は、全体に音楽性豊か。第2楽章の異常な遅さが悪くない。第14番、第9番は、まあ普通というところか。第23番「熱情」で、ペダルの少なさが生きている。絶対的に素晴らしい演奏、というほどではないかもしれないが、個性は十二分に感じられる。
毒にも薬にもならないベートーヴェン演奏も多い昨今だが、これはそれなりに、参考になった。まあ僕自身が、ベートーヴェンのピアノソナタを弾いている時が一番楽しいので、たまにこのカメンツのような演奏に触れると、まだまだいろんなやりようがあるんだなという気持ちになる。
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