2007年09月24日 【CD新譜】トカレフNO.1
相変わらず新譜紹介のペースが乱れていて、買ったばかりのを書いたり、数ヶ月前のを書いたり。今回は後者。
○Tokarew(SONY,88697075832)2007年
収録曲:
Chopin/ピアノソナタ第2番
Bach=Siloti/前奏曲ロ短調
Schubert/楽興の時(全曲)
Liszt/ラ・カンパネラ
Rosenblatt/パガニーニ変奏曲
Mussorgsky=Khoudorey/禿山の一夜
Prokofiev/トッカータ
既に神童として日本でもお馴染みだったピアニスト、ニコライ・トカレフがソニーから新譜を出してきた。このアルバム、発売は数ヶ月前で、映画「ピアノの森」の親善大使?のような役どころで、トカレフは凄い日程の来日公演をこなしていた。
僕は、彼のもっと若い頃の演奏が嫌いではなくて、幾つかは聴いてきているが、今回の新譜は、ちょっと大人しさが前面に出ている気がする。
最初のショパンからリストまで、何だかイマイチ覇気が感じられないし、同時に面白くない。ショパンの第1楽章の反復を、ナショナルエディション通りにやっているとか、葬送行進曲で9分かけているとか、そういう注目点しかない。せいぜい、ローゼンブラット「パガニーニ変奏曲」を多くの人に知ってもらえるきっかけになるかもしれない、というのが取り柄である。
また、このアルバムはボーナスCDとして、上記のムソルグスキーとプロコの2曲を別CDに収録している。ムソルグスキーは、録音レパとしては必ずしも多くないので歓迎されるが、トカレフには、もっとすさまじいライヴ音源があった。プロコフィエフ「トッカータ」は、落ち着いて演奏しているところが逆に幸いしているように思う。細部まで聴き取れるのが楽しい。
何だか冴えない感想になってしまったが、来年もまた日本で公演が予定されているようだ。せっかくの才能なのだから、今後、しぼむことのないように、成長を続けてもらいたい。
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