2000年09月22日 JRS(John Rutter Singers)第3回コンサート

会場:川口リリア 音楽ホール
指揮、ピアノ:宮腰由子

 合唱団の名前通りジョン・ラターの曲だけで、しかも、全てピアノだけの伴奏でやる、という演奏会。ラター作品と相性が悪い人なら行って損な演奏会だった(当たり前か)と思うけれど、まあ僕は、こういう合唱団があってこういう活動をやってること、その事実だけで、素直に喜びたい。

【演奏曲目】
O clap your hands
For the beauty of the earth
I will worship the Lord
I will sing with the Lord
Lord,make me an instrument of thy peace
Praise ye the Lord
Dancing Day
(休憩)
A choral fanfare
A prayer of Saint Patrick
I believe in springtime
The peace of God
Look at the world
Gloria
(アンコール)
A choral fanfare(再演)
Gaelic blessing

 前後半とも、ラターのファンには御馴染みのアンセムをやったあと、前半は女声合唱のための「Dancing Day」、後半は混声の「Gloria」、といった大きめの曲をやる、というプログラム。
 何しろ合唱が10人しかいないので制約だらけだが、想像よりもずっと良かった。ソプラノで核になる(声量のある)人が、僕は嫌いなビブラートの目立つ声だったのだけど、そのタイプの割には音程を犠牲にしていなくて、むしろ、旋律がまずは命のラター作品において、ぐいぐいと全体を引っ張るようで良かった。指揮者をおかず、ピアニストが兼ねる形だが、指揮がいないことによるアンサンブルの不揃い、それはもちろんあったけれど、指揮者がいてもずれそうな箇所だったし。やはり合唱団において、下手に指揮者がいても邪魔になるだけ、ということだ。
 ピアニストも、まずまずの好演。「グローリア」を「ピアノ伴奏だけで全曲」聴くのは初めてだったが、意外とイケる。特にCDで聴いているとたいてい退屈する第2曲は、意外にもピアノに適合していることがわかった。そしてもっと発見だったのは、本来はハープ伴奏の「Dancing Day」、こりゃ一人ピアノだけで弾いて悦に入ることができそうだ(自分向きだ・・・)。もちろん、ケチをつけたいことはたくさんあるけれど、「あちゃー」な場面よりも、「お、いいなぁ」と思う方が多かったので、許しちゃいましょう。
 音大生(出身者含む)が半分くらいいるようだけど、歌手でよかったのは、カウンターテノールの青木洋也という人(有名人らしい)。

 世の中には、ラターにとりつかれた人がいるもんだ(ウレシイ・・・)。



(トップページへ)    (「コンサートレポート」の目次へ)