さて、北朝鮮大使館からそれほど遠くないスイスホテル(港澳中心瑞士酒店)の1Fに、北朝鮮オフィシャル航空会社である高麗航空の北京オフィスがある。
高麗航空といえば、以前七宝山飯店の中にある瀋陽オフィスも訪問したことがあるので、北京オフィスを訪れれば中国内の高麗航空オフィス制覇となる。
私は、意気揚々とスイスホテルに向かった。
しかし、館内にはどうにもこうにも高麗航空が見当たらない。
やむを得ずコンシェルジュに聞くと「正面玄関を出て左側に行って、建物沿いに歩いて行けば入口がある」とのこと。
言われた通りに行ってみたが、やはり見当たらない。アエロフロートの看板しかない。
やはり、あまりにも暇なので撤退したのだろうか…。
と思いつつ、やけくそでアエロフロートの看板があるところに入っていったところ、ちゃっかりアエロフロートの隣に高麗航空がありました。
(左側・真ん中:スイスホテル裏手にある高麗航空の入口、右側:高麗航空北京オフィス)

ちなみに、高麗航空北京オフィスが空いている時間帯は次の通り。他の時間帯に訪れても閉まっているので注意しよう。
月曜〜金曜 9:00〜12:00、14:00〜17:30
土曜 9:00〜12:00
高麗航空オフィスを訪れたのはいいが、別に平壌行きのチケットを手配したいわけではないので、パンフレット類が置かれているラックを眺めてみる。
ラックに置いてあるのは、各種北レスのパンフレット、画報、金正日将軍の著作などである。
瀋陽での経験から、これらは全て無料だと知っていたので、とりあえず画報をもらっておいた。
さて、高麗航空オフィスにパンフレットが置いてあった北レスは「平壌海棠花第三分店」「平壌月香館」「銀畔館」の3軒。
この3軒が、いま北朝鮮政府イチオシの3軒なのであろうか?
また、せっかくなので時刻表も欲しくなったので、従業員の同志に「時刻表があったらくれませんか」と言ってみた。
すると、机をひっくり返してわざわざ探してくれて、時刻表を渡してくれた。
渡してもらった時点で、時刻表が一部破れていたのはご愛嬌か。
この時刻表によると、現存する高麗航空の海外オフィスは、北京、瀋陽、バンコク、ウラジオストック、モスクワ、ベルリンの6箇所。
平壌との直行便は、北京(週3往復)、瀋陽(週2往復)、ウラジオストック(週1往復)、バンコク(週1往復)である。
しかも、高麗航空の各オフィスのメールアドレスまで載っている。
笑えるのは、一国のオフィシャル航空会社なのに、使っているドメインがバラバラなところである。
メールアドレスにHotmailを使っていたり(ベルリン)、フリーメールを使っていたり(北京・モスクワ)、はたまた「airkoryo.info」なる独自ドメインらしきものを取得していたり(バンコク)、北朝鮮のプロバイダーである実利銀行のドメインを使っていたり(瀋陽)、まさに無政府状態である。
どうせなら、実利銀行ドメインか「airkoryo.info」に統一してしまえばいいのに…。
ということで、次なる夢は「高麗航空の海外6オフィス全制覇」と心に決めたのであった。