*** ver 3.10 ***


   天空図の仕様変更と機能追加 ( ver3.00 を書き直しました )

    あくまで Jw_cad for Windows の「天空図」コマンドの操作説明です。
    斜線制限の基準等は書籍を参照してください。
    
    天空図・太陽軌跡の作図、天空率・天空比の計算を行います。
    天空図は日影図とデータを共有します。
    *****************************************************************************
     「建築基準法等の一部を改正する法律」の施行(平成15年1月1日)により、
     『各種高さ制限を適用しない建築物の基準等として、当該建築物の天空率が各種高さ制限に
     適合するものとして想定する建築物の天空率以上であること等を定めるとともに、
     天空率を算定する位置を定める。』と、斜線制限が緩和される条件の指標として採用されました。

       
    *****************************************************************************
     【 コントロ−ルバ−の説明 】
     
      正射影(天空率)は、建物を天空に投影し、平面上に正射影した時の円の面積に対しての
            空の面積の割合です。建築基準法ではこちらを使用します。
   
        ・<<を選択すると、天空図コマンドを選択した時のコントロ−ルバ−になります。
        ・測定点表示欄には、測定点番号を記入すると"測定点"と"天空図"に測定点番号が入り、
            続けて測定点を指示すると自動的に連番になります。
        ・測定高(m)欄には、天空率を計算する高さを指定します。
            敷地と道路に高低差がなければ"0"になります。
        ・天空図半径(図寸o)欄には、測定点を中心とした天空図の想定半球の半径(図寸)を記入します。
            天空率のみの計算であれば、「天空図半径」欄を"0"にする。
        ・目盛間隔欄には、方位角線を記載する間隔を記載します。

       ( 「天空図半径」欄が""で無い場合、測定点指示後 )
      

          ・<<を選択すると、正射影を選択した時のコントロ−ルバ−になります。
          ・天空率計算にチェックを入れると、天空率を計算し作図します。
          ・高精度計算にチェックを入れると、高精度計算の天空率を天空図に作図します。
          ・射影面積表示にチェックを入れると、水平円射影面積を天空図に作図します。
          ・太陽軌跡にチェックを入れると、緯度及び冬至の太陽軌跡を天空図に作図します。
          ・南方向補正にチェックを入れると、天空図の南方向の補正をします。
          ・10分間隔点表示にチェックを入れると、10分間隔の太陽軌跡を天空図に作図します。
          ・四季にチェックを入れると、冬至・夏至・春秋分の太陽軌跡を天空図に作図します。

       ( 天空率のみの計算 : 「天空図半径」欄が""の場合で測定点指示後 )
        
          <<を選択すると、正射影を選択した時のコントロ−ルバ−になります。
          天空率計算は、天空率を計算し記載します。
          高精度計算にチェックを入れると、高精度計算の天空率を記載します。
          測定面高表示にチェックを入れると、測定面高さを記載します。

      ・三斜は、三斜により射影面積を求めて天空率を計算します。
       
        ・<<を選択すると、天空図コマンドを選択した時のコントロ−ルバ−になります。
        ・測定点表示欄には、測定点番号を記入すると"測定点"と"天空図"に測定点番号が入り、
            続けて測定点を指示すると自動的に連番になります。
        ・測定高(m)欄には、天空率を計算する高さを指定します。敷地と道路に高低差がなければ
            "0"になります。
        ・天空図半径(R) = 100 は、測定点を中心とした三斜天空図の想定半球の半径(図寸)です。
            初期値の天空図半径は100 で、環境設定ファイルで設定出来ます。
            環境設定ファイルへの書出は行われませんので、天空図関係の設定をしているJWFに
            書き出すと、天空図関係の設定は消えてしまいますので注意してください。
        ・目盛間隔欄には、方位角線を作図する間隔を入力します。

       ( 測定点指示後 )
       
          <<を選択すると、正射影を選択した時のコントロ−ルバ−になります。
          【 基準建物用 】にチェックを入れると、基準建物用で三斜の天空図を作図します。
          【 計画建物用 】にチェックを入れると、計画建物用で三斜の天空図を作図します。
             三斜計算による天空率は同じ形状であっても【基準建物用】より《計画建物用》が
             小さくなります。
          建物位置確認表にチェックを入れると、建物位置確認表を作図します。
             建物位置確認表の作図を行うと天空図には射影された建物の上部の建物位置番号が
             作図されます。
             (天空率表.jww より)
             Ctrl キーを押しながら建物位置確認表の作図を行うと配置図にも建物位置番号が
             作図されます。
             建物位置番号は建物データとして構成されている線の端点に作図されます。
             建物位置番号の優先順位は配置図の高さと位置により以下のように整理されます。
                (1)建物の高さの高い位置が最優先
                (2)同じ高さの場合、図面の縦位置の下方向が優先
                (3)同じ高さで同じ縦位置の場合、図面の横位置の左方向が優先
             配置図の同じ位置に高さの異なった建物位置番号がある場合は高さの高い位置の番号が
             作図されます。
             Shift キーを押しながら建物位置確認表の作図を行うと、建物位置確認表(配置図)に
             全ての建物位置番号が作図されます。
             【基準建物用】建物位置は{1}のように{番号}、《計画建物用》建物位置は(1)のように(番号)で
             作図される。
             建物位置番号の{1}(1)等の表示形式は環境設定ファイル(Sample.jwf参照)により変更できます。
             建物位置番号の文字は下中を基準として建物位置に作図されるので
             他の文字(高さ指定文字等)と重なる場合があります。
          三斜計算にチェックを入れると、天空図の三斜計算を行い三斜面積計算表が作図されます。
          最大分割角度( ゚ )欄には、三斜計算する最大の分割角度を入力します。
             三斜計算の最大分割角度を小さくすると【基準建物用】と《計画建物用》との天空率の差は
             少なくなります。(天空率表.jww より)

      等距離射影は、半球状の点を放射線上の線でもって投影され、高度円は等間隔になります。
            正射影では等角度間隔の高度円が地平に近いところでは狭い間隔になり、
            40゚以上の緯度では適さないために正射影での欠点を補正したものです。
       
        ・<<を選択すると、天空図コマンドを選択した時のコントロ−ルバ−になります。
        ・測定点表示欄には、測定点番号を記入すると"測定点"と"天空図"に測定点番号が入り、
            続けて測定点を指示すると自動的に連番になります。
        ・測定高(m)欄には、天空率を計算する高さを指定します。
            敷地と道路に高低差がなければ"0"になります。
        ・天空図半径(図寸o)欄には、測定点を中心とした天空図の想定半球の半径(図寸)を記入します。
            天空比のみの計算であれば、「天空図半径」欄を"0"にする。
        ・目盛間隔欄には、方位角線を記載する間隔を記載します。

       ( 「天空図半径」欄が""で無い場合、測定点指示後 )
       
          <<を選択すると、等距離射影を選択した時のコントロ−ルバ−になります。
          天空比計算にチェックを入れると、天空比を計算し作図します。
          高精度計算にチェックを入れると、高精度計算の天空率を天空図に作図します。
          射影面積表示にチェックを入れると、水平円射影面積を天空図に作図します。
          太陽軌跡にチェックを入れると、緯度及び冬至の太陽軌跡を天空図に作図します。
          南方向補正にチェックを入れると、天空図の南方向の補正をします。
          10分間隔点表示にチェックを入れると、10分間隔の太陽軌跡を天空図に作図します。
          四季にチェックを入れると、冬至・夏至・春秋分の太陽軌跡を天空図に作図します。

       ( 天空比のみの計算 : 「天空図半径」欄が""の場合で測定点指示後 )
        
          <<を選択すると、正射影を選択した時のコントロ−ルバ−になります。
          天空比計算は天空比を計算し記載します。
          高精度計算にチェックを入れると、高精度計算の天空率を記載します。
          測定面高表示にチェックを入れると、測定面高さを記載します。

      確認を選択すると、設定したデータのアイソメ図による確認が出来ます。
      
        ・<<を選択すると、天空図コマンドを選択した時のコントロ−ルバ−になります。
        ・左・右・上・下を選択すると、アイソメ図が左右上下に回転します。
        ・等角を選択すると、左右回転が45度、上下回転がtan-1 (1/√2)度で表示される。
        ・0,0を選択すると、左右回転が0度、上下回転が0度で表示される。

      高さ(m)欄は、日影図データを読み込まずに新規に作成する場合、平面図に建物の高さを
           入力してその高さの線端部を左クリックで指示して高さ数値を平面図に記載します。
           書込みレイヤの線を指示してください。

      測定高(m)欄は、日影の測定面の高さです。

     【 基本操作 】
      @ 日影図のデータを読み込むか新規に作成する。(各部分の高さも設定)
      A コントロ−ルバ−で「高さ」と「測定高さ(m)」の設定。
      B コントロ−ルバ−の「正射影(天空率)」を選択。
      C コントロ−ルバ−の設定をして、測定点を指示。
         ※ 測定点表示No.を設定すると自動的に連番で表示されます。
      D 必要に応じてコントロ−ルバ−の設定をする。
      E 天空図の作図位置を指示する。
         ※ 線色・点色・文字種等は、環境設定ファイルで設定できます。

         

     ( 正射影(天空率) )
       各測定点を指示して書込み位置を指示すると、各測定点の正射影、天空率が計算、作図されます。

       


     ( 三斜 )
        各測定点を指示して書込み位置を指示すると、各測定点の正射影、三斜求積が計算、
       作図されます。


                  

        正射影に三斜求積が作図される。

                  


        正射影の三斜面積計算表と天空率の計算式が表示される。

              


        正射影の距離、高さ、方位角、仰角等のデ−タ−の建物位置確認表が作図される。

               


     ( 等距離射影 )
        各測定点を指示して書込み位置を指示すると、各測定点の等距離射影、天空比が計算、
       作図されます。


     

    ハッチの種類と初期値の設定
    Sample.jwf の1011〜1024 行目付近に「ハッチの設定」項目が追加されました。
    この設定によりハッチコマンド選択時のハッチの種類(1:1線、2:2線、3:3線、4:馬目地、5:図形)の
    設定と各ハッチの種類を選択時の初期値の設定が出来るようになりました。

    ******************** ( Sample.jwf より ) *************************
    #◎ハッチの設定
    #「HATCH_0」ハッチ種類の初期値の設定(1:1線、2:2線、3:3線、4:馬目地、5:図形)
    #       ↓
    HATCH_0 = 1
    #
    # ハッチ種類   角度    ピッチ  線間隔   実寸指定(0:無指定 1:指定)
    #   ↓       ↓      ↓     ↓    ↓
    HATCH_1 =    45.00    10.00    1.00    0
    HATCH_2 =    45.00    10.00    1.00    0
    HATCH_3 =    45.00    10.00    1.00    0
    HATCH_4 =     0.00     3.00    6.00    0
    HATCH_5 =     0.00     10.00   10.00    0
    # ハッチ種類の1線では線間隔はダミーとなる。ハッチ種類の馬目地と図形では
    # 「ピッチ」と「線間隔」の設定が「縦ピッチ」と「横ピッチ」の設定になる。
    #
    *****************************************************************

    (ハッチコマンドのコントロ−ルバ−)
    

    「HATCH_0」でハッチコマンド選択時のハッチの種類を設定します。
    また、各ハッチ種類を選択した時のハッチ種類ごとの初期値の設定を、
    HATCH_1HATCH_5 で設定します。
    HATCH_1 は 「1線」、HATCH_2 は「2線」、・・・、HATCH_5 は「図形」を選択時の
    初期値の設定をします。

    上記Sample.jwfの設定の環境設定ファイルを読み込んだ場合、「HATCH_0 = 1」に
    なっていますので、ハッチコマンド選択時は「1線」にチェックが入り、「1線」の設定である
    「HATCH_1」の設定、角度45、ピッチ10、実寸指定無(図寸になります)の設定で表示されます。

    ハッチコマンド選択後、他のハッチの種類、例えば、「図形」にチェックを入れると
    それに対応している、「HATCH_5」の初期設定で表示されます。

    移動・複写・Parametric時の図形の仮表示無しの指定、他

    パラメトリック・移動・複写を1回行った後に前バージョンまでは図形が仮表示されていましたが、
    環境設定ファイルの「S_COMM_8」の設定で、仮表示の有無の指定が出来るようになりました。

    ******************** ( Sample.jwf より ) *************************
    #         |  |  |  | Dパラメトリック・移動・複写を1回行った後に
    #         |  |  |  |  図形の仮表示無しの指定(0:指定無し)
    #         |  |  |  |  一の位 1:パラメトリック図形の仮表示無しの指定
    #         |  |  |  |  十の位 1:移動図形の仮表示無しの指定
    #         |  |  |  |  百の位 1:複写図形の仮表示無しの指定
    #         |  |  |  | (環境設定ファイルでのみ指定可)
    #         |  |  |  | ([基点変更]ボタンを右クリックすると1時的に
    #         |  |  |  |  指定が切り替わる)
    #         |  |  |  |  |
    #         |  |  |  |  | Eレイヤ(グループ)一覧表示のレイヤ名部分
    #         |  |  |  |  |  を右クリックすると一覧表示終了の指定
    #         |  |  |  |  |  ( 無指定:0 終了指定:1 )
    #         |  |  |  |  |  |
    #         ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓
    S_COMM_8 =  0   0  11  0   0  0
    *****************************************************************

    「Dパラメトリック・移動・複写を1回行った後に・・・」の設定で、移動・複写・Parametricを
    1回行った後の図形の仮表示の有無の設定ができます。

    「111」に設定すると、パラメトリック・移動・複写で1回行った後に仮表示されません。
    一の位(パラメトリック)、十の位(移動)、百の位(複写)と個別に設定できます。

    仮表示の切替は、範囲確定後のコントロールバーの「基点変更」ボタンを右クリック
    切替られます。
    (1回行った後でも、行う前でも切替られますが、範囲確定前の「基準点変更」では機能しません。)

    ただし、新たにコマンドを選択するまでは、そのコマンドの機能は生きています。
    例えば、複写コマンドの場合、1回複写後は仮表示はされませんが、作図領域をクリックで
    いくらでも複写できます。


   ( レイヤ(グループ)一覧表示の終了の指定 )
    環境設定ファイルの「S_COMM_8」の「Eレイヤ(グループ)一覧表示のレイヤ名部分を右クリック・・・」の
    設定で、レイヤ(グループ)一覧表示を終了(閉じる)することが出来ます。

    レイヤ(グループ)番号を右クリックでレイヤ(グループ)の一覧が表示されますが、
    「S_COMM_8」の前から6番目の数値を0から1にすると、レイヤ(グループ)一覧表示の
    レイヤ(グループ)名(番号)部分を右クリックで終了(閉じる)することが出来ます。

    

   【 特殊文字の追加 】
    特殊文字に半角2文字の中心重ね文字「^w」が追加されました。

    文字コマンドで文字入力欄に、^w1 と入力すると @ に、^w20 と入力すると S
    半角2文字の丸(〇)付き数字
になります。
    丸(〇)を四角(□)に変えると、半角2文字の四角(□)付き数字になります。
    ^w と重ね文字の数字(半角2文字まで)は 半角英数字 で入力してください。
    (半角数字の変わりに半角英字も使用出来ます)

    この機能はJWW独自の機能ですので、JWC形式やDXF形式で保存して、
    他CADで読み込むと、そのままの文字で表示されますので注意してください。

   【 一括伸縮と一括消去の処理実行 機能の追加 】
    伸縮コマンドと消去のコントロ−ルバ−の「一括処理」を選択時は、
    コントロ−ルバ−の「処理実行」を選択する以外に左AM0時(処理実行)でも
    処理実行が出来るようになりました。

   【 範囲選択時の基点変更 機能の追加 】
    範囲コマンドで図形を範囲選択後、コントロ−ルバ−の「基準点変更」を選択時は、
    コントロ−ルバ−の「基準点変更」を選択する以外に右AM0時(基点変更<<Read>>)でも
    基準点の変更が出来るようになりました。

   【 任意多角形(ソリッド図形)とスプライン・ベジェ曲線 での機能追加 】
    任意多角形(ソリッド図形)とスプライン・ベジェ曲線で、コントロ−ルバ−の
    「作図」・「処理実行」を選択時は、コントロ−ルバ−の「作図」・「処理実行」を選択する以外に
    「Enter」キーでも「作図」・「処理実行」ができるようになりました。
    以前からの機能で左AM0時(作図実行)でも作図実行になります。

   【 寸法値の寸法線の下に作図する設定 のバグフィックス 】
    寸法コマンドのコントロ−ルバ−の「設定」で、「文字種類」にマイナス(−)を付けると
    線コマンド・寸法コマンドで寸法線の下に寸法値を作図されていた機能が使用出来なく
    なっていたのですが、今回のバージョンでバグフィツクスされました。