中華街ランチ/徳記(関帝廟通り)

調査日:2008.04.12
 ランチをやっていることは、店頭に一切表示していない。ただでさえ入りにくい店構えなのに、入店してぐるっと壁を見回して初めて“ランチのメニュー”の存在に気がつくという、そんなランチなのである。
 どれもライス(お代わり自由)、スープ、サラダが付いて850円だ。言っておくけど、お新香もデザートもつかないで、この値段だよ! かなり強気の価格設定だと思う。
 この日は春雨と肉団子の煮込みを注文。かなり大きな肉団子が2個、春雨や白菜、ネギ、シイタケを従えて、醤油系の餡に絡められていた。その存在感がすごい。
 肉団子にスプーンを差し込むと、す〜っと柔らかく入っていく。大きな肉塊だが、中まで充分火が通っているようだ。その断面はまるで、ハンバーグのよう。
 まずは、切り取ったお肉をひと口頬張ると…旨いじゃん!
   中華街のランチで出てくる肉団子というと、よくあるのがカリカリに揚げた小さな肉団子を甘辛餡に絡めた酢豚風のもの。ときには表面ガチガチ、中スカスカなんていうのもあったりする。そんななかで、こういった煮込み系の肉団子は、やっぱりいいなぁ…
 後日食べた酢豚のランチも良かった。これも中華街のランチでよく出てくるメニューだが、その多くは“酢豚”というよりも“酢野菜”。豚肉少々に玉ネギ、ピーマン、タケノコ、シイタケたっぷりというケースが多い。中には大根で増量している店もあった。
 酢豚というからには、美味しい肉がメインでなければならない。これはあくまでも豚肉料理なのだ。野菜料理ではない。「徳記」のランチに出ていた酢豚も、よくあるタイプなのではないかと思っていたら、運ばれてきた料理を見てビックリ! 大きめにカットされた肉塊が6切れ。玉ネギやピーマン、タケノコは彩りのために添えられているといった程度だ。
 まずは豚肉から。旨いじゃん!
 一人黙々と食べていると、意外にも、聞きもしないのにおばさんがいろいろと話しかけてくる。当然、ランチについても話が及ぶ。同店では日替わりでもない、週替わりでもない、2日替わりで提供しているという。
 すなわち、月曜・火曜と同じメニューが続き、水曜の定休日を挟んで木曜・金曜はメニューが替わるというのだ。そして土曜・日曜はランチはない。
 スープは日替わりだ。それもありきたりのコーンスープや玉子スープではない。野菜をメインにした、穏やかで優しい味の一椀。こちらもそれなりに美味しい。
 考えてみれば漬物もデザートも付かないで850円というんだから、美味しくなければ困る。これで並のランチだったら、怒っちゃうもんね。
 おばさんは私だけではなく、他のお客さんたちにも「どう、ご飯足りてる? いっぱい食べてね」なんて声をかけてまわっている。会計の際に「1万円で悪いね」というお客さんに対しても、「いいわよ〜、大丈夫」なんて答えていた。さらに「傘、忘れないでね〜」という言葉も忘れない。
 私は過去のいろいろな経緯から、二度とこの店には行かないぞと決めていたのだが、どうやら考えを改めなくてはいけないようだ。
  
外観" ランチ
路地の奥深くにある店舗 ランチ:春雨と肉団子の煮込み(850円)
ランチ豚足そば
ランチ:酢豚(850円) 名物といわれる豚足そば
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