フロントが、って強く思ったのは、今回の解任騒動に際して、フロントが長期的なスパンに立っての判断を行ってないのが俺的に明確になったから。ズデンコさんのコメントを見ても、「チームがJ2降格を覚悟しなければならない状況にあって、危機感を持った」というフロントの「J1に何が何でも残留させるために、ズデンコを雇った」という意識とは裏腹に、おそらくフロントとズデンコさんとの間に、明確に役割を与える感じではなかったことも想像がつく。そこら辺のことはまた後で書くとして。
この8月に、サポーターとフロントの意見交換会というのがあって、俺は議事録を読んだ。その時俺は海外に行っていたから、その時の経緯や、議事録に表れない感触ベースの感想みたいなのは聞いてないんだけど、あの中で、ベガルタ仙台の対する中長期ビジョンみたいなものはあるのかって聞かれて、フロントが、3年計画ってのがあって・・・って説明してたわけだ。この意見交換会全体のやり取りを見るだけでも、ああ、フロントは相当今いちだなって思ったな。
3年計画ってのと、長期的なビジョンまたはハンドレッドとしての長期的なミッションってのはね、俺思うに明らかに違うと思うんだ。3年計画ってのは、あって当たり前の世界でね。今の状況から容易に想像できる状況を、ちょっとプラスの面を加えて計画にするってことで、それって現状ある姿からしか先を見据えることが出来ないんだと思う。そうでなくて、現状は現状として、俺達はこうしたい、こういうチームにしていきたい、という長期的ビジョンがきちんと出来てるべきだと思うわけです。例えばということで、議事録で「50年くらい先にはレアルマドリッドみたいなチームにしたいとかいうビジョン」って、サポーターサイドからの発言が出てきてるけど、そういう長期ビジョン、これが絶対運営会社としては必要なんだと思うわけ。でも彼らにはそれはない。50年ビジョンか、30年ビジョンかは別として。これ、重箱の隅ということでなくて、企業経営に最も必要なこと、長期的な物事の考え方が、本当の意味で出来るかどうかってことが、経営者に最も必要とされている資質なんじゃないかと俺は思うわけだ。
これはなかなか難しいと思うんだけどね。世の中いい会社悪い会社、沢山あるけど、いい会社ってのは、必ずそういうもんがあるよ。あって、トップから社員に至るまで、全員がそのビジョンを共有している。その、「発展と永続」とかいったスローガンじゃなくてね。地域に密着したチームにとかね、あいまいなことでもなくて。もっと具体的な、戦略的な。
悪い会社ってのは、トップから下まで、考えていることがばらばら。だから、そのセクションだけの「部分最適」だけを追求するということになる。まあその中でも、ヒットとなる選択がされるときはあるんだけど、あくまでも偶然出てくるみたいなね。
長期的な戦略が持てないということで、俺はフロント、今の社長とか専務ってのは俺は限界なんだと思うんだよ。いや、頭の中では色々考えるんだろうけどさ、おそらく自分の予想される任期のことまでしか考えられないんじゃないかな。これは想像だけどね。例えば50年でレアルマドリッドにしたい、それだけ聞くとへえ?って思考停止しそうだけど、株主とか、サポーターとかとしっかり議論したうえで、東北ハンドレッドが「50年でレアルマドリッド、そのために色々やっていくのだ」となれば、必ずチームは変わるはず。
ちょっと話はずれるけど、よくフロントにとって大事なのは株主で、サポーターが何言おうが関係ないってこと言う人がいるけど、本当にそうかな。ステークホルダーって言うでしょ。監督、選手、他のチーム、マスコミ、サポーター。サポーターでない単なる仙台市民の人だって関係あるわけだ。何でって、税金が出資に回っているわけで。俺達サポーターは彼らの大事な顧客であって、顧客は会社に対して物を言えるし、会社を変えることだって出来るよね。例えば雪印。顧客だけじゃないけど、世の中騒ぎまくって、実質、消えちゃったじゃない。あれ、マスコミも顧客も騒がなかったら、雪印って、まだあの形で存在していたと思う。まあ会社を消すのが目的じゃないから、ちょっと違うといえば違うけど、同じように、サポーターがハンドレッドを動かすってのは充分ありうるわけだ。トップを変えちゃうことだって、不可能じゃないよね。現にマスコミが注目してるし、マスコミを利用して騒ぎにして、退任せざるをえないことになるって戦略だって取りうるわけよ。
話を戻すと、「50年でレアルマドリッド」、これはひとつの例だよ、何かとにかく長期ビジョンが出来るとするわな。これにより、社員のモチベーションは変わる。会社全体でビジョンが共有できれば、ひとつひとつの判断が変わってくると思うんだよ。
何が変わってくるかというと、じゃあそのために俺達はどういったことが出来るかってね。会社がある、チームがあるから、で、そこで働いているから何をしようかじゃなくて、50年でレアルマドリッド、そのために何が出来るかっていうスタンスで物を考えるようになると。
これは例えばの話。
チームの財政状態。繰越損失が25億円くらいあるんだっけか。正確には忘れたけど。年間の利益を仮に去年どのくらいだっけ、1億5千万円とかか?まあ、そのペースで行けば繰越損失解消で20年近くかかる状態。これは、借金ではなく、市とかがその見合で出資してるわけだから、返す必要はないんだけど、債務超過にしないために増資してくれているのだから、無視できないよね。市に対してはそんなに沢山出資して頂いて、更に年間の運営資金の補助金(あるのか知らんけど)なんて沢山くれとか言いづらいわな。また、スポンサーから仮に巨額の資金を得たとして(これが売上に計上されるのか知らんけど)、今の状態だと、どこまでフローで使って、どれだけはそのまま利益にのせるべき(⇒繰欠解消の原資として使うべき)とか、そういう判断が、主体的に出来ないよね。受動的に、市の様子見ながらやらざるをえない。これ、金の使い方の選択的には、八方塞がりだと思うわけ。
もっと主体的に金が使える状態に出来ないのか?いやできるんじゃないか。もし主体的に、機動的に金が使えるのであれば、どうしてもという時は、借り入れでもして金を使って仮にね、リバウドでもさ、まじで取ってJ1にしがみつくとかね、そういう選択肢が(可能性として)出来ればいいよね。返済原資をどうしていくかってことはきっちり絵を書かなきゃいけないけど。今は、借入してもとかっていう選択肢自体がないんじゃん?選択肢はしかし、広いほうがいいよな。そのためには、とりあえず俺は現状を打破する必要があるんじゃないかと思う。3年計画では、そこを打破するアイディアって生まれてこないんじゃないかという気がするんだよな。
じゃあ50年レアル構想というビジョンがはっきりしてるとどうなるか。例えばさ、市議会に対して、もう減資してくれ、申し訳ないけど20年近くかけて含み損を解消するのは無理だ。そんな中途半端な状態だと、もうチームとしての運営が出来ない。だから減資を飲んでくれ。つまり金は捨ててくれ。捨ててもらう上に、金の運営は自由にさせてくれ。補助金は、金を捨ててくれと言いながら何だけど沢山くれと。そういう話をしてみる。これだけだと無茶があるけどさ。で、その代わり、俺達のビジョンはこうだ、だから、配当としての見返りはこうなる、また、出資と配当って関係だけじゃなくても、仙台に対しこういう経済効果をもたらす、海外から仙台にくる人間も目茶目茶増える。だから長期的にものごとを考えてこうしてくれってさ。何も50年後にレアルになるからじゃなくて、50年後レアルなら、例えば10年後はJリーグ優勝とかさ。そういうのって説得力あるじゃない。もちろん、難しい話なのは当たり前だけど、こうした政策ってのは、長期ビジョンに基づかないとなかなか出てこないんじゃないかな。し、出てきたとしても説得力がないじゃん。先が見えないとさ。でもさ、こういうこと、しっかりと話を進めれば不可能じゃないと思うんだよな。予算の使い方って市民がOKすりゃ問題ないわけでしょ。いや、市民のOKがこりゃまた難しいんだってことになるわけだけど、それだってさ、難しいのは承知で不可能を可能にするのが経営なわけで。
50年レアル構想ってのはひとつの例でね、そういった長期スパンで物事考えられないと、こういう発想も、難しい難しいで終わっちゃうと思うんだよね。でも、俺達には大義がある、こういうビジョンがあるのだとなれば、強くなるよね。
スポンサーを獲得する話だってさ、俺達はこういうビジョンがあるのだってプレゼンテーションするのと、いや取りあえず仙台では絶大なる人気がありますってのとは全然違うわね。10年後のこの状態では、あなたの企業はこういう効果があるから、だからこれだけくれと。口だけじゃないのかって反応に対しては、今までの実績はこうだったと。今この状態だけど、このビジョンに基づいてこういう施策をして、この成果があった。ここはミスった。だけど着実にこうしてこうなっている、というのを見せるわけだ。今までのスポンサー獲得営業ってさ、多分ビジョンがない人間がコネでやって、とかいうレベルだと思うわけ。いや俺が想像でそう思うだけよ。でも、ビジョンは人を動かす。まず、営業部長とかが行くときに、攻め方が変わる、プレゼンテーションが変わる。社長が行くときに、相手の納得度合が変わる。だから、今より有効に攻められると思う。
あと、資金調達手段ということでいえば、サポーター持ち株会ってアイディアがあるじゃない。これはサポーターの方から言い出さないと出来ないもんなのかな。でも、サポーターを株主として組織して、増資しまくる。これは市の方が減資した後で、先の見通しがしっかりしていれば、有効な手段なんだと思うんだが。こういう検討って、サポーター持ち株会の検討だけ単体でやってみても多分だめで、長期的なビジョンの中で検討すると、きっと効果的な活用法として検討しうるのではないかと。そうすっと、サポーターとしても株主として発言できる機会が出来る、これは会社にとってもいいことなんだと思うのだが。
もちろん、会社がオープンになるってのはさ、良し悪し両方あって、日本の会社の株主総会とか見てると、まあなるべく会社の情報は会社の中だけで、外に出ない方がいいっていう感じだよな。だけど、長期的なビジョンにたった場合どうか。サポーター(顧客)の声を無視していい会社が作れるはずないわけだよ。だとしたら、そういう場を予め設けちゃう。市民後援会のサポート、ハンドレッドの関係って良く分からんけどさ、株主として意見を言っていく場を提供するってのは、単純にいいことだと思うな。そこは、コンサとかのサポーター持ち株会がどういう風に機能しているのかってのも参考になると思うけど。知りませんすいません。んで、例えば、10万円×1万人集めれば、10億円だよさ。それを1年で使う金と考えるとまあ1年間、多少効果ある補強ができました、だけど来年は分かりませんって話になるけど、そうじゃないインフラ的なものに使ってく。よく分からんけどな。まあ、これも可能性を広げるって意味では選択肢になると思うんだけど、資金調達手段のひとつとして、任期中をうまくやりきるっていう経営者に、真剣に検討することが出来るのだろうか。
もっと言えば、株式公開。それが要件的に決定的にまずいことってあるのかないのかさっぱり分からんが。Jリーグという市場そのものに対する不安定性とかあるのかな。不可能なことはないと俺は勝手に思うよ。株式公開なんて、それこそ長期的なビジョンに立たないと検討しようがないわな。例えばこういうことって、3年計画程度じゃぁありえないよね。でも、公開できれば、金は入るべ。
市民のサポートを増やすっていったことでいうと、ベガルタ仙台というサッカーチームだけでは限界があるとするならば、新潟とかがそんなことやってたんじゃないかなと思うんだけど、市がサポートするスポーツチーム全部にベガルタ仙台って名前を付けさせる。市を説得してね。そうすっと、ベガルタを直接見てこなかった人たちが、自分達もベガルタだと思うと親近感湧くよね。その家族もさ。私は市のバスケチームだけど、ベガルタ仙台っていうのよ、黄色いユニフォームでさ、とか。家族が、へぇー、それサッカーチームとおんなじだね、じゃああなたとあの人たちは仲間なんだね、となるわけだ。それを、いかに金を使わずやるかっことはあるけど、例えばそういうアイディアはあるじゃん。
これも新潟かな、若手をシンガポールのSリーグに派遣するとかあったでしょ。あれって、色んな効果が見込めると思うんだよな、実際よく知らんのだけど。若手の育成ってこともあるだろうし、例えばシンガポールにもしベガルタのチームが行ったりしてね、人気出たりするじゃない、で、シンガポールのテレビ放送に、いや本家本元のベガルタはこうなのよって放映権を売ったりとかね、グッズを売るとか。それが成功したらどうするこうするとか。
こういうことね、ひとつひとつは単なる思い付きなんだけど、色んなアイディアがあるじゃない。長期ビジョンがあると、そういうアイディア自体が必然的に沢山出てきて、しかも練られるし、コストに対して効果はこうだ、だからするべきだっていう判断基準がさ、はっきりとしてくるわけ。そうでないと、短期的なことに縛られ、先を見据えた判断ができなくなったり、またそもそもアイディア自体がマジな議論として出てこないか、または偶然の思いつきみたいなことになりがちになっちゃうと思うんだよ。
話を「例えば」だけで相当膨らましたけれど、長期ビジョンを持つ、持たない、いや単に持つ持たないではなく、そういうビジョンを会社全体で共有してるのと、そこら辺はまあ何となくでは、結果は全然違ってくる。ある意味「当たり前」のことなんだけど。当たり前のことが出来ない会社ってすごく多いんだよね。本当の意味で経営者が長期ビジョンをみんなとの議論の中で作り上げ、それに基づいて、中期計画に落として、短期的なオペレーションをやっていくってのは、多分なかなか難しい。でも、出来る人はいる。今のハンドレッドの経営陣は、まず間違いなく出来ないのではないか。その判断根拠としては、社長のちょっとした発言、仙スタでの挨拶とかね、そこら辺からの判断なんだけどね。
長期ビジョンって言葉はちょっと軽く感じられるかもしれないかもしれないけどさ、例えば企業のミッションってあるじゃん。私たちは・・・を目指しますとかっていう。あれだ。あれに加えて、もうちょっと具体的な戦略が入る。あのミッションって、当たり前のことが言われているようだけど、本当にいい会社のミッションって、噛み込めば噛みこむほど、そうだ、そのためにその会社は存在しているんだって分かる、そういう本当の意味でのミッションね。そこを、トップ以下、「常に意識しながら」出来ているかどうかって意味での長期ビジョンだよ。
長期ビジョンってやつを持てないから経営者失格ですって、まあ俺が考えれば、そもそも経営者としての第一歩であってさ、俺個人的にはもうすぐそういう風に思うけど、もうちょっと掘り下げてみるとさ。
俺が昔から思っているのは、ハンドレッドの経営は、他のね、所謂普通の会社の経営と変わりないと思うわけ。チームは商品、またはサービス。普通の会社と違うのは、まあモロにライバル同士戦って強い弱いというのを決着するってところか。俺達は顧客。単に顧客じゃなくてさ、例えばソニーが如何にひどいパソコンを作ろうが、俺はソニーを買い続ける、盲目的にソニーのためなら色々頑張るっつう不思議な顧客だけどさ。そんな中で、フロントがしていくことは、ハンドレッドの経営だ。どんな風にしていくのがいいのかってぇと、そこでちょっと普通の会社と違う価値観が入ってくるような感じがするけど。
えー、敢えて単純化して言うと、価値観は違わない。第3セクターとして、公益企業みたいなね、そういう形だとえてして、まあ収益とかではなく地域のためにさ、みたいに考えちゃうけど、そんなことはないと思うんだな。つーか、それは当然あるんだけど、やっぱり収益をあげる会社だっていう信念を強く持てないんだよね。多くの第3セクターの会社が、そういう甘い考え方のもとでいい加減な経営をして、結局破綻しちゃった会社って出てきたじゃない。いや破綻とかならなくてもね、しっかりした経営をしてない会社ってのは沢山ある。
東北ハンドレッドは収益を上げることが重要。金を稼いで、投資していく。いい監督を、いい選手を取っていく。それで稼いで、またチームを強くする。選手を安く育てて、高く売っていく、その金で、いい練習場、クラブハウスを作って、選手を呼ぶ。そういうサイクルは、普通の会社と同じなんだと思うんだよね。だから、金を稼ぐ能力、及び、金を稼ぐのが正義だって心の中でしっかりした軸を持って、着々と戦略を進める力が相当必要とされるって思うんだけど、今の経営陣はどうか。
商売感覚があるような人には、俺は思えない。これは、単なる雰囲気で言っているけど。だって、出身が確かさ、新聞社の取締役だよね。そこでどういう仕事をしていたか知らないし、新聞社がどうかってはっきりとは言えないけど、地方新聞社というのは、全国紙とマーケット違うし、ある意味独占企業で、競争はさほどないと俺は推測するわけだ。だから、金をどうやって得て、どうやって使っていくか。これをきちんと判断、意思決定することがなかなかね、できないんじゃないかと思うのだ。分かると思うけど、新聞社の能力ってことじゃなくて、競争の中でもまれて、という状況ではないんじゃないかと。与えられた予算で、何となくみんなの意見を取りまとめた使い方をしていく、でも例えば営業部長というポストを作ったとしたら、とりあえず金を集めてこーいという言うとか、その程度なんだとね。で、営業部長は、そういう指令だけ受けて四苦八苦すると。
これは民間企業でそういう能力を持つ人が多いかというとそうでもないとは思うけど、少なくとも、比較で言えば普通に競争のある民間でやってた人の方が可能性としては高いと思うんだよね。三菱自動車とかさ、日産とか、ヤマハの人達の方が、比較で言えば、そういう能力を発揮してフロントの仕事を出来るんじゃないかなと。これはくれぐれも言うけど新聞社と三菱を比べるんじゃなくて、企業間の競争でもまれてる、もまれてない、という話で。それらのチームは、母体がきっちり金銭的なサポートをしている、ということかもしらんけどね。とにかく、そういう感覚を持ち合わせている人材たちかどうか、意見交換会の議事録とかを見てると、社長は出てきていないけれど、まあ明白だよな。
で、ちょっとまた話を変えて、フロントは現場のボスとどう接していくのか。ここがさ、清水さんとの経緯、ズデンコさんのコメント等から考えて、ハンドレッドはどうか。俺が考えるあるべき姿と現実のギャップ(の推測)、こういうところおかしいんじゃないかな、ということなんかを書こうと思うんだけど、完全に疲れたのでまた。
(続く)