2002シーズン序盤戦を終えて(’02/5/18)
Jリーグは先週末をもってお休みに突入。ご存知の通り、我らがベガルタ仙台はこれまでリーグ戦7試合、ナビスコカップ6試合の合計13試合で、リーグ戦6勝1敗(3位)、ナビスコカップは1勝2敗3引分け(予選落ち)、という戦績だった。まさか(ナビスコはおいといて)こんな快進撃を楽しむことが出来たとは。とりあえず優勝争いをしている、ということはシーズン前には全く想像出来なかった。毎試合毎試合、おーすげぇーまた勝った!とかいっているうちに、ここまで来た、という感じ。
応援し始めたのは昨シーズンの後半戦からだから、言ってみればJ1昇格争いをしている強いベガルタしか知らなかったとはいえ、昨シーズンの戦いを見ていた時は、「このチーム強いねー!」と思ったことは実は殆どなかった。点は取るけど取られる。ノリはそんなに長続きしない。試合終了直前に、どたどたっと何かが起きて、何時の間にか勝っている。テルのセンタリングやフリーキック、山田のロングパスとか、見ていて楽しいんだけど、コンパクトで小気味よいサッカーではない。デフェンスはどたばた。じゃあ何で気に入ったのか、というと、自分的には「何かよく分らんけど勝っている」みたいなところ、最後に何かが起きるドラマティックなところであり、「ベガルタのサッカーがキモチいい」ということではなかった。
しかもJ1に上がるといっても年間予算が大きく増えるわけでもなく、J1でも最低レベル。補強をしても、小村、ポイチ、山下、福永、中田一三、片野坂、シルビーニョ・・・。シルビーニョは全然分らなかったけど、こう、「旬」な選手を取っている感じでないものだから、それが効を奏すとは、正直思っていなかった。小村とかポイチって、今にして思えば全然違っていたが、「もう終わっている選手じゃん?」って思ってしまったし、山下も、オリンピックの予選とかでしかよく知らなかったので、単純にルックスとか目立ち度みたいなところで「スピードスター小島とか吉原の方が見てて楽しそうだなー」とか感じたし、福永についても、「何でこう地味な選手を入れるのだ?」とか言っていた。中田や片野坂については、名前しか知らなかった。現有戦力にしても、マルコスやテルは果たして、J1でも活躍できるのか?というのも全然分らなかったし。
だから、正直なところ、ひいき目を外せばJ2降格を争うようなチームで、だけどひょっとしたら真ん中くらいにはこれるのかな、FC東京も最初の年結構頑張ったし、と。何とかJ2で2位に滑り込んでJ1に上がったけど、このままではジュビロやアントラーズとかにぼこぼこにされちゃうのかな、と思った。期待としては、まあそうは言っても、昨年の基本的なラインは崩さず、弱いかなーと思っていたところの穴を埋めるような補強であったことは俺にも分ったので、戦術がぐちゃぐちゃになることはないのかな、というところくらいだった。
始まってみると、まあほんとに、こんなことになるとは。確実に変わっていたのは、ベガルタのサッカーは、めちゃめちゃキモチよくなっていた。見ていて、面白い。非常にイメージ的な言い方をすると、昨年は、選手同士が「点と点のつながり」だったのが、今年は「面で広がっている」ようなチームになっているような、そんな感じがする。あと、「球を動かすときの基本的な約束事」が、昨年に比べてしっかりしてきた、というか、底上げされたように思う。で、基本がしっかりしてきたので、各選手が、お互いを信頼しあって、早め早めの動きに出てノリを生み、それが更に相乗効果となって更に早めのチェック、フリーランニングとかにつながっていると。
「ベガルタ快進撃の分析」は色んなメディアでされているし、ここがいい、あそこがいい、とか書いていると、結局みんないいのだ、という話になってしまうけど、各選手の個性、プレーが有機的につながる、面白いサッカーをしてくれて、応援している者にしてみれば、こんなに心地よいことはないです。メディアは「仙台の強さは本物か?本物か?」ってずっと書いてたけど、この面白さこそが、ほんとうの強さなんじゃないのか。そんな気がします。
俺は延長Vゴール勝ちの神戸戦、ナビスコ柏戦(仙スタナイター)を除く11試合の応援に。仙台スタジアムが5試合、それ以外が6試合。確実に感じたのは、仙スタでの選手のプレーが、ドーピングをして元気になってしまったかが如くの素晴らしさであること。スタジアム全体が応援コールで選手を包み込んでいて、それがこの快進撃を支えているというのも、勿論相当程度あるんだと思う。
応援しに行って、応援が選手達に励みになって力になって、それで勝てば応援のしがいがある。今よりもっともっと大きな声で、手拍子で、跳ねて、揺れて、もっともっと選手達の力になれたらなーと思う。だから俺も、中断期間中は、選手達と同じく、ゆっくり休んで、それで体を鍛えて、喉を鍛えて、再開に備えようと思う。世の中、ワールドカップモードに突入だけど、自分はぽちっと充電モード。