第34回銀河書道作品展 「文部科学大臣奨励賞」


第34回銀河書道作品展の最高賞「文部科学大臣奨励賞」は、高校3年生佐藤寳麗さんが受賞されました。受賞後の感想などをおうかがいしました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

信じられない思いと、今までにない程の喜びで、何度も電報の「文部科学大臣奨励賞」の文字を確認しました。
司有先生の三体千字文を書き上げられた事だけで充分幸せを感じていた私にとって何よりのご褒美で、母と抱き合って喜びました。銀河会に入会以来ずっと憧れ続けていた栄光を授かり、これまで温かく支えてくれた先生方・家族・多くの友人達の顔が浮かび、込み上げてくる涙が止まりませんでした。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

中島司有先生の「三体千字文」を書かせて頂きました。
司有先生の文字の美しさと魅力は言葉にできない程素晴らしいものでしたが、銀河書道作品展に出品する最後の作品として真摯な気持ちで挑戦しようと決めていました。この作品に臨むことで、今の自分の集大成と更なる上達を願い、後悔のない作品に仕上げたいと思いました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

お手本の気品と精度の高さに圧倒されて思うように筆が動かない自分がもどかしく、何度も行き詰まりそうになりました。筆を止めてお手本と料紙を見つめる時間は辛く、再び穂先に墨をつけるまで司寳先生は温かく見守ってくださり、適確なご指導をくださいました。また罫線にも細心の注意を払い、納得のいく線に仕上がるまで4回もやり直しました。また作品制作は受験勉強・学校行事・高校の書道部員としての作品制作と重なり、その両立は容易なことではありませんでした。体調にも注意し、気持ちを切り替えながら書き上げました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

3歳の時に母に促され、初めて筆を持って名前の「愛」の字を書きました。初めてのことが嬉しく、喜んで書いたその半紙作品は今でも大切にとってあります。その後、兄や母の傍で幼い私は遊ぶように筆や墨に接していましたが、正式に書道を学んだのは小学4年生の時に鹿沼本部へ通い始めてからです。教室では幼年から通っている子が多く不安もありましたが、渡邉先生の温かいご指導で書道の楽しさを知ることができました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

書は、時代・思想・言語・国境を越え、思いを伝え、感動を与えられるものです。そしてその表現方法は多くの可能性を秘めていると思っています。その無限の可能性こそ書の魅力の一つです。そして多くの書道塾の中でもこの銀河会に入会できたことは幸せなことです。司有先生や佐伯先生の文字をお手本とした学習、諸先生の熱意あるご指導は私の宝物です。
司有先生の書作展を拝見した時の感動は今でも忘れられません。現代書道研究所の諸先生の作品を拝見する度、熱い思いが込み上げてきます。私もいつか人の心を動かせる作品が書けたらと願っています。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

何度も挫折しそうになる私を技術面のご指導だけでなく、精神面でも強く支えてくださった司寳先生、司航先生、菅沼先生に心から感謝しています。
先生方から書道の基本や技法、様々な書道具や作品・作者について教えて頂きました。また、教室では礼儀作法や書の心構えのほか、諸先輩や友人と共に学ぶ楽しさや大切さを学びました。そして今回の作品制作で毎日のように教室へ通うなかで、書家としての司寳先生の姿にも接することができました。そのお姿や作品からは書の魅力・厳しさ・温かさ・奥深さが伝わってきました。そんな先生方に少しでも近づけるよう益々精進していきたいと思います。今後共、ご指導宜しくお願いします。

 

指導者(銀河会鹿沼本部・渡邉司寳先生)から受賞者(佐藤寳麗さん)へ

佐藤寳麗さん、『文部科学大臣奨励賞』おめでとう。本当に良かったですね。
作品が仕上がるまで、あなたと共に苦しみ不安を抱いていたお母様は「心が震える程胸がいっぱいで信じ難い喜びに涙で目がうるんでしまいます・・・」と感激されていました。あなたは小さい頃から笑顔がかわいくて大きな瞳が愛らしかったですね。線質がとても柔らかく伸びがある筆遣いが出来るのは、あなたの持つ素質であり魅力だと思います。
今回の作品は、これまでの銀河で学んだ集大成として、中島司有先生の三体千字文を選びました。一文字の大きさが1センチ角という細字になりましたが、この小さな空間の中にも伸びやかさと抑揚、更に安定感があって、書き出しから落款に至るまで集中力と緊張感が途切れることがなく、精神性の高い作品に仕上がっています。そんな愛ちゃんの書に向かう真摯な姿勢は、後輩たちや教室に通う全ての学生の規範となりました。高校卒業後も銀河会で学んだ精神を活かし、書の道を目指し一層飛躍していってほしいと思います。

書道研究銀河会鹿沼本部・栃木県鹿沼市見野1010-1
0289-65-1886

 

 

 


第34回銀河書道作品展 「駐日中国大使館賞」


第34回銀河書道作品展の「駐日中国大使館賞」は、高校3年生石地裕賀さんが受賞されました。受賞後の感想などをおうかがいしました。

 
Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

塾が終わって夜おそくに自宅に帰るとかわいいプーさんの電報がテーブルにおいてありました。受賞者に電報が届くことを知らなかったので、開けてみて『駐日中国大使館賞』と書かれてあり、とにかく驚きで声もでませんでした。
また、応援してくれた家族に喜んでもらえたことが何より嬉しく胸がいっぱいになりました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

『金剛般若経』を書きました。
中学の時から李伯嘉墓誌銘が好きで作品に書いてきました。「張即之」独特のやわらかい文字は書いていて、とても楽しく、気持ちが和らぎます。今年最後の銀河書道作品展には、今までの李伯嘉墓誌銘を書いた経験を生かして、同じ張即之の金剛般若経に決めました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

昨年の銀河書道作品展の終った直後に高校3年生最後は張即之の金剛般若経と決め、12月から練習に入りました。
今までにない文字の細かさに戸惑い、焦りも感じていましたが、それ以上に私は昨年の作品に対して反省がありました。
行数も文字数も多くしたにもかかわらず、高校1年生と2年生の銀河書道作品展の賞が同じだったのです。なぜ、賞があがらなかったのか、去年会場の自分の作品を見に行き、分かったことがありました。作品の墨色が何となく白っぽく、迫力が出ていませんでした。悔しさと共に道具の大切さを改めて感じました。今年は先生と相談して硯を買い、気持ちを新たに向いました。
受験生のため、とにかく時間との闘いでした。学校、塾が終ったあと、夜9時から朝4時まで書く日が続きました。1行書くのに9時間以上、今年の夏は暑く、墨の濃度にも注意しました。受験勉強で思うようにすすめられない日もあり、また一日一日が貴重だとつくづく感じました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

小学3年の時に朝霞に引っ越してきました。側に地域で有名な銀河会総本部があり入会しました。
はじめは友達がたくさんいたのですが、中学、高校受験などで通いきれず、やむをえずやめていく子もいました。私は進学した中学が比較的近いことや、それ以上に書道が好きだったので続けていこうと思っていました。特に今年は大学受験で友達は出品しませんでしたが、私は母が応援してくれたこともあり必ず書きあげようと心に決めて全力で取り組みました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

書いた作品は必ず思い出と共に残ることだと思います。
私が今まで書いた銀河書道作品展の作品をひらくと先生にどんな筆づかいをならったか、うまく書けなかった場所や一緒にいたお友達のことを思い出します。特に今年の銀河書道作品展は、受験勉強で時間との闘いでした。書き終えられるか不安な中、先生方や母のあたたかい言葉は心に沁みて、勇気となりました。今年、苦しい夏でしたが、全力で書いた銀河書道作品展の作品は喜びに変わり、大切な思い出になると思います。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

今までご指導いただいた総本部の先生方、本当にありがとうございました。
中島司有先生の文字は心に響き、そして品格があると思います。テレビや本で色々な人が書いた作品を目にしますが、やはり司有先生の字が一番美しく、私は好きです。正しい文字、そして書道の楽しさを私たちに教えてくださった先生方に感謝します。

 

指導者(銀河会総本部・佐伯司朗先生)から受賞者(石地裕賀さん)へ

石地裕賀さん、『駐日中国大使館賞』受賞本当におめでとう。
石地裕賀さんは中高一貫校の私立学校に通っているので、通学時間も多くかかり、また大学受験の為に塾通いの日々でした。書道教室にくる時は、制服のまま駆け込んでくることも多い毎日でした。ゆっくり教室で書くということも難しい状況でしたね。小学生の頃から一緒に学んでいた沢山のお友達は部活や学校の勉強が忙しいからという理由で少しずつ書道から離れていきました。そんな中でただ一人、僅かの時間も大切にして教室に通い続け、黙々と学習していました。あなたの姿勢は、周りの生徒達にも模範となるものでした。先生達にとってもあなたの書に対する真摯な姿勢に勇気づけられることが多かったと思います。今回の受賞は、他人と比較することなくひたすら大好きな文字を謙虚に学び、少しでも昨年よりよい作品をつくりたいというあなたの熱意によるものだと思います。さらに今回は、作品のほとんどを家で制作することとなり、それを温かく支えて下さったご家族の力が大きかったことでしょう。
あなたは「『銀河』のお手本の文字はまだまだうまく書くことはできません。でも司有先生のお書きになる文字が大好きです。」と、話してくれましたね。これからも銀河を学ぶことにより、あなたの文字が光を放っていくことを確信しています。大学への受験も頑張ってください。先生達も応援しています。

書道研究銀河会総本部・埼玉県朝霞市三原3-7-15
048-466-5504

 

 

 

 


第34回銀河書道作品展 「駐日中国大使館賞」


第34回銀河書道作品展の「駐日中国大使館賞」は、高校2年生福田寳桜さんが受賞されました。受賞後の感想などをおうかがいしました。

 
Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

夕方、母から「電報が届いたよ」と知らされ緊張しながら筒の中をあけました。
「駐日中国大使館賞」という文字が飛び込んできた瞬間、胸がいっぱいになりました。そして家族みんなで喜び合いました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

中学時代から、「石臺孝経」という古典の一点一画から伝わってくる繊細さや、隷書ならではの波磔の美しさに、とても魅力を感じていました。
昨年もこの古典を臨書させて頂きましたが、最後まで自分に納得のいく作品に仕上げることができませんでした。
今年は、昨年の反省点や経験を活かし、これまで以上にこの古典を極めたいという思いから、先生と相談して再度この作品を選びました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

今までに書いた事のない小さな文字でしたので、柔らかく自然な線が引けるよう心がけました。それに加え、縦・横のバランス、右上がりの強い文字、大小等のバランスを整えながら安定した空間を作り上げるのに大変苦労しました。
勉強や部活動との両立で制作時間をとるのが大変でしたが、精神を集中し神経を研ぎ澄ませながら書き上げました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

姉ふたりが習っていた銀河会鹿沼本部に小学校1年生の時から通い始めました。
渡邉司寳先生や菅沼先生のお稽古が大好きで、毎週1回のお稽古が楽しくて仕方ありませんでした。 

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

自分が心を込め、満足出来る作品を書き上げた時の達成感が、私は大好きです。
特に銀河大会の作品は、何ヶ月もかけて誠心誠意仕上げるため、書き終わった時は何ともいえない感動を覚えます。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

このような大きな栄誉ある賞を頂けたのも、熱心にご指導してくださった渡邉司寳先生・司航先生・菅沼先生のお陰です。
制作中に少しでも字形が乱れると、すぐに的確なアドバイスを頂き、また、常に先生方の優しい励ましの言葉で精神的に支えて頂きました。本当にありがとうございました。
来年は高校生最後の年になるので、更に研鑽し自分も満足でき、すべての人々に認めて頂けるような作品を書き上げたいと思います。
最後に中島裕豊先生、佐伯司朗先生、方舟先生、銀河会の諸先生方に、心よりお礼申し上げます。
今後とも宜しくご指導賜りますようお願い申し上げます。

 

指導者(銀河会鹿沼本部・渡邉司寳先生)から受賞者(福田寳桜さん)へ

福田寳桜さん、『駐日中国大使館賞』おめでとう。よく頑張りましたね。
三姉妹のあなたは、同じ銀河会で書を学ばれ最高賞を受賞された二人のお姉さんとは、また違った個性を持った協調性のある可愛らしいお子さんでした。大らかさと繊細さを兼ね備えた性格は、文字にもよく現れています。中学三年生の時には、出師表を納得いくまで何度も全臨し、「毎日中学生新聞賞」を受賞、また、県内の書道展でも最高賞を受賞するなど持ち前の集中力と精神力の強さは抜きんでていましたね。今年の「石臺孝経」は、3ミリの小さな文字にも起筆から終筆まで神経を研ぎ澄ませ、心のこもった作品に仕上がりました。
来年は高校三年生となり勉強や部活動との両立が一層求められる事になりますが、これまで培った精神力で、さらなる飛躍を期待しています。

書道研究銀河会鹿沼本部・栃木県鹿沼市見野1010-1
0289-65-1886

 

 

 

 


第34回銀河書道作品展 「毎日新聞社賞」


第34回銀河書道作品展「毎日新聞社賞」は、高校3年生坂本英洸さんが受賞されました。受賞後の感想などをおうかがいしました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

受賞を聞いた瞬間は、実を言うと特に何も感じませんでした。しかし、時間がたつにつれて、受賞の実感と賞の重みが増していき、今ではこれからも精進しなければと身のひきしまる思いです。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

題材は、母である故・遠藤司英が書いた、「古事記上巻」の中から抜粋したものです。
昨年、古事記の序文、上巻の頭を書いたので、今回はその続きという形になりました。
幼い頃、古事記の中の物語は両親から読み聞かされていました。それを今、自分の手で書くことができたのをとても嬉しく思います。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

作品を書いていく上で本当に苦労したのは、いかに「下手な自分」と向き合っていくかということです。書けば書くほど、手本通りに書けない自分の字が嫌になりました。その中でどうモチベーションを保っていくかが一番苦労しました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

書を始めたのは、2、3歳のまだ物心のつかないころです。そのときは満足に字も書けず筆で遊んでいるようなものでした。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

僕の今年書いた「古事記」もそうですが、文字の中には「意味」があり、その向こうには「先人の思い」があります。そのメッセージをくみとり、自分の糧としていくことに書の魅力はあると思います。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

病床の中、最後まで気にかけていただいた、田川司孝先生の支えがなければ、僕は最後まで書ききることができなかったと思います。
これからも技術の向上だけでなく、様々な面で自らを高めていきたいと思います。

 

指導者(銀河会岩槻本部・故・田川司孝先生にかわって佐伯方舟理事長)から受賞者(坂本英洸さん)へ

坂本英洸くん、『毎日新聞社賞』受賞おめでとうございます。
本来なら銀河会岩槻本部の田川司孝先生が指導にあたっておられたので、お書きくださるはずでしたが、本年6月5日にお亡くなりになりましたので、私(佐伯方舟)が代って書かせていただきます。
坂本英洸くんは故・遠藤司英先生と坂本司進先生をご両親に持ち、叔母である田川司孝先生が手塩にかけて書の指導にあたられました。銀河書道作品展出品は、今回で出品回数最多の16回になります。毎回の出品にあたっては常に素材を選び英洸くんにふさわしいものをご指導されていました。英洸くんの書の環境は他では考えられない程、素晴らしいのですが、逆にそれがプレッシャーになる事も多かったように思います。
「うまくて当たり前・先生の子だから」と。そんな中でも英洸くんは毎年黙々と作品を書き続けてきました。高校受験の時も休むこと無く作品を書き立派に筑波大付属高校に入学しました。特に昨年から書いている『古事記』は中島司有先生に師事し素晴らしい楷書を書かれた母である故・遠藤司英先生が英洸くんのために書き残した作品です。
司英先生は病気と闘いながらも書にたいしてのエネルギーは決して失くさずにご自分の命の限りを尽くして『古事記』を書き続けました。それはあとに残るかけがえの無い息子への無言の支えに成ると信じていたからだと思います。そしてその心を伝え続けたのが田川先生だったのです。忙しいご両親にかわって赤ちゃんの頃から育てて下さった田川先生もまた、昨年より病が重くなり、今年の作品の完成を見る事なく旅立ってしまいました。英洸くんは、きっと一人で作品と向き合い一心に書き続けたのでしょう。受験勉強をしながら夜遅くまで作品に取り組むことは大変だったでしょう。英洸くんがいうように文字の中には『意味』があり、『先人の思い』があります。ご両親と田川先生に教えていただいたことを大切にして、この銀河書道作品展で培われた事が今後の英洸くんの人生の羅針盤になる事を切にお祈りします。(佐伯方舟記) 

 

 

 


第34回銀河書道作品展 「毎日新聞社賞」


第34回銀河書道作品展「毎日新聞社賞」は、高校3年生中嶋藤祐さんが受賞されました。受賞後の感想などをおうかがいしました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

「電報で〜す」といわれプーさんの電報を見た瞬間すぐに銀河書道作品展の結果だと分かりました。どんな賞を頂いたのかと、緊張しながら筒を開けました。電報には「毎日新聞社賞」と書かれていて、このようなすばらしい賞を頂けたことをとてもうれしく思いました。一緒に結果を見ていた姉や祖母もとても喜んでくれました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

今年は「金剛般若経」を書きました。
この作品は、昨年同じ教室で1つ上の先輩が書いていたもので、とてもすばらしい作品でした。それを見てから、天国にいる両親の供養のためにも、1度書いてみたいと思っていました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

大変だったのは普段の生活との両立です。6月の半ばまでは部活で平日も土日も忙しく、部活が終わってからはすぐに学校の試験、そして7月半ばには文化祭と、学校行事も忙しく、中々作品に時間をとれる日がありませんでした。教室へも思うように通えず、家で書いたものを姉に預けて、先生に途中経過を見ていただくこともありました。作品の半分以上は文化祭が終わった後の2,3週間で集中して書きました。既に、受験のための予備校の授業も始まっていて、帰宅後に夜を徹して書くこともありました。1マス1センチということもあってとても集中力を使いました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

幼稚園年長の冬からです。姉がすでに松藤春蝉先生の教室に通っていて、いつもお稽古から帰ると大きな飴を貰ってきていました。小さいときの私には、姉が毎週貰ってくるその飴がとても羨ましく、時々、姉から貰う飴がとても美味しかったのを覚えています。きっと、その飴欲しさに、父に書道を習わせてくれるよう頼んだのだと思います。そして、姉と共に松藤書道塾へ通うようになりました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

自分の今の気持ちが字に現れるところです。私の場合、心配事や苛々しているときなどは、うまく書けなかったりします。そういうとき、書道をしていると自分の今の気持ちが乱れてるんだなぁと感じたりします。また、良い事があるとうまく書けたりと、同じ人が書いていても文字が色々な顔を見せてくれるところにとても魅力があると思います。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

幼稚園のときから13年間、幼いころは一緒に筆を持って書くところから始まり、今は書道だけでなく、色々な質問に答えてもらい、感謝の気持ちでいっぱいです。
松藤書道塾の先生方はいつも明るく、生徒たちも年齢を越えてとても仲が良く、教室はアットホームな雰囲気でとても居心地の良い場所です。司曄先生のお母さんは、姉妹で通っている私たちのことを何時も心にかけていてくれて、お稽古の合間にお菓子やお茶を用意していてくれます。松藤春蝉先生、司曄先生の指導だけでなく、教室の先輩方の助言や励ましがあり最後の銀河書道作品展で「毎日新聞社賞」を頂けました。松藤書道塾の皆さんに心より御礼申し上げます。そして、これからも書道の向上を目指して行こうと思うので、ご指導のほどよろしくお願いします。

 

指導者(銀河会千葉本部・松藤春蝉先生)から受賞者(中嶋藤祐さん)へ

中嶋藤祐さん、毎日新聞社賞受賞おめでとう。本当によく頑張りましたね。
お父さんとお姉ちゃんに連れられて教室にやってきた日から、あっという間の13年でしたね。幼少期のあなたは、とてもおとなしい子で、小学生になってもその姿は変わらず、黙々と字を書いている印象が強い子でした。2歳のときにお母さんを亡くし、おばあさまに面倒をみていただいていたことからなのでしょう、礼儀正しくおとなしい子供でしたね。そんなあなたが、中学生になったころから、お稽古の後に色々な話を私たちにしてくれるようになり、何時間も教室にいて、私たちだけでなく他の生徒たちとも話をしている姿がありました。しかし、お稽古が夜遅くなると必ず、車で迎えに来てくれたお父さまが、中学生のあなたと高校生のお姉さんを残して、ご病気で亡くなられたのは、とてもとても辛い出来事でした。お母さまだけでなく、お父さままでもが早くに旅立たれてしまうということは、私たちには計り知れない深い悲しみと苦悩があったことだろうと思います。ところが、教室ではその事など微塵も見せず、楽しそうにみんなと過ごしている姿に、あなたの芯の強さを感じています。あなたにとって最後の銀河書道作品展となる今回、ご両親の供養のためにもと考えて、「金剛般若経」を書くことを勧めました。3000文字を超える大作をスポーツと学業の合間にみごとにこなし、このような賞をいただけたことは、あなたの忍耐と努力のたまものだと思います。そしてあなたの側でいつも応援していてくれる、おばあさまとお姉ちゃん、そして、遠い空の上から見守っていてくださるご両親がいることを忘れないでください。
銀河書道展を卒業し、これからは現代書道研究所の一員として、中島司有先生の目指された書の世界に一歩でも近づけるように、佐伯司朗先生・方舟先生、諸先生方のご指導もいただき、松藤書道塾の先輩たちと共に毎日展や日本書展などにも挑戦し、更なる学習を続けていきましょう。

書道研究銀河会千葉本部・千葉県千葉市中央区川戸町481-7
043-261-4567

 

 

 


第34回銀河書道作品展 「毎日新聞社賞」


第34回銀河書道作品展・中学生の部・第一席「毎日新聞社賞」は、中学2年生堀之内祐香さんが受賞されました。受賞後の感想などをおうかがいしました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

夕食の時、突然電報が届きました。何だろうと思いながら開けてみると『毎日新聞社賞受賞』と書いてあり、佐伯司朗先生からでした。
思いもよらなかったので、うれしさと信じられないという気持ちで佐伯先生のご自宅へお礼の電話をしました。「おめでとう、よかったね」とあたたかい言葉をいただき、胸がいっぱいになりました。家族みんなで喜び、その日は興奮で夜もねられませんでした。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

楷書千字文を8行書きました。
去年は3行だったのですが、今年はもう少したくさん書いてがんばってみたいと思い、先生方と相談して8行にしました。行書にしようか迷いましたが、自分の好きな楷書にしました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

作品全体の統一感を出すことはとても難しいと思いました。
文字をマスの中心に入れること、そして太くなりすぎたり、どこかが小さく見えたりしないように常に途中の作品を壁にはって、遠くから見たりしました。1時間で、5、6文字しか進まず、楷書は時間がかかるものだと実感しました。書いていて気持ちがおちつかない日は、教室で司有先生の作品集をひらきました。小さい頃お会いした司有先生のことを思いだし、また先生の本物の作品を見た時は美しさだけでなく緊張さえ感じるものでした。

Q4 ところで、書を書き始めたのはいつですか?

小学1年の春に総本部三原教室に入会しました。
字が上手になるようにと母が銀河会をさがしてくれました。総本部では「銀河」の毛筆・硬筆、銀河書道作品展の作品づくりだけでなく、学校の硬筆展・書初め展などの練習もあり、とても励みになります。時には練習が夜おそくなる日もありますが少しもやめたいと思ったことはありません。やればやるほど、上達し、また賞状をもらえた時はとても嬉しいです。私は書道を通して一生懸命やることの大切さを学びました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

文字には、その人その人の良さが出ることだと思います。
毎年、銀河書道作品展を見にいきますが、小さな子が書いた作品は、かわいい子供らしさがあると感じます。また高校生の作品は行数が細かく、いろいろな書体があります。学校活動や受験勉強をしながら書きあげた作品をみると、緊迫感のようなものを感じ、私もまた来年頑張ろうと身が引き締まります。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

総本部の先生方ありがとうございました。小さな頃から三原教室に通い、先生方から書道の楽しさ、文字を大切に書くことを教わりました。教室からもらう先生からの手紙の文字をみると、ていねいに書いてあり、心がこもっているように見えます。私も、中島司有先生の文字を勉強し、いつか心に響くような作品が書けたらいいなと思います。これからもご指導よろしくお願いします。

 

指導者(銀河会総本部の先生方)から受賞者(堀之内祐香さん)へ

堀之内祐香さん、『毎日新聞社賞』おめでとうございます。総本部指導者一同とても嬉しく思います。
祐香さんは小学校1年生で入会しました。お行儀もよくしっかりとした話し方が印象的でした。落ち着きもあり、お手本をしっかり見て一点一画に注意しながら学んでいました。書くことが本当に好きで、やり始めたら決して諦めず、自分が納得いくまで書き続けていましたね。小学校高学年になると幼い頃から頑張っていた水泳クラブを中止し、習い事を書道一つにして時間をつくり、なお一層励んできました。水泳をやめたと聞いた時は正直驚きましたが、祐香さんの書道に対する揺るぎない想いが伝わり、こちらも胸が熱くなりました。小さな頃は物静かでしたが、意欲的に全力を尽くして物事に取り組むところは、今も変わっていないと思います。また、どんな遠方でも自分の出品した展覧会を必ずご家族で見に行き“あの作品の墨色と線がとてもきれいだった”など、話を聞かせてくれましたね。多くの作品を見ることで、自分の作品を客観的に冷静に見直せる学習態度が養われていたと思います。それはご家族の方々の温かい応援によって培われたものと思いますが、自分の作品の悪い所を見るのではなく、他作品の良い所つまり自分に欠けている所を取り入れようとする熱意の表れでした。
また、教室にはいつも一緒に学んできた沢山の仲間がいて、お互いに励まし合ったり、良い部分は見習うことでここまで共に向上してこられたのだと思っています。
今回の作品は練習にしっかり時間をかけ、慎重に書き進めていました。ソフトボール部の部活動を終えてから来ると、どうしても指の感覚がつかみづらかったこともあったでしょう。1時間書いても10文字も進まず、総本部の3つの教室を毎日行き来しながら家でもできる限り筆を持っていました。おととし、小学生最高賞を受賞し、それに恥じないように努力したことも立派なことです。これからも自分を高め、高校生になっても更に頑張っていってほしいと願っています。

書道研究銀河会総本部・埼玉県朝霞市三原3-7-15
048-466-5504

 

 

 


第34回銀河書道作品展 「毎日小学生新聞賞」


第34回銀河書道作品展・小学生の部・第一席「毎日小学生新聞賞」は、小学6年生矢部彩夏さんが受賞されました。受賞後の感想などをおうかがいしました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

突然、プーさんの電報が届きました。中をあけてみると佐伯司朗先生からでした。
中に書いてあったお手紙を読んでびっくりしました。家族みんなでとても喜びました。プーさんの電報はわたしの宝物です。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

「法隆寺五重塔」と書きました。
いつも毛筆のお清書の線が細くなってしまうので、先生方と相談して細い線のある6文字のお手本に決めました。書いてみるととてもむずかしかったです。画数の多い字はにじまないように墨のつけ方に気をつけました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

6文字が紙の中に入らなくなったり、まがったりもして大変でした。特に「隆」の字が大きくなってバランスが悪くなることが多かったです。夏休み中は、何枚も何枚も朝から夕方まで書いていた日もありました。

Q4 ところで、書を書き始めたのはいつですか?

幼稚園年長の秋です。お父さんとお母さんが、総本部溝沼教室で中島裕豊先生と佐伯司朗先生に習っていて、銀河大会にも出していたそうです。私も字が上手になるようにとお母さんが習わせてくれました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

私はお習字がすきなので毎週休まず通っています。
字は一生書いていくもので大切に書きなさいと先生が教えてくれました。学校のノートやお手紙の字も硬筆で習っているようにていねいに書きたいと思います。教室には1つ年上の兄やお友達がたくさんいます。私もみんなといっしょにがんばっていきたいです。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

いつもやさしい総本部の先生方、本当にありがとうございました。
応援してくれる家族にもお礼を言いたいです。これからも休まずがんばっていきたいと思います。

 

指導者(銀河会総本部の先生方)から受賞者(矢部彩夏さん)へ

矢部彩夏ちゃん、『毎日小学生新聞賞』おめでとうございます。総本部指導者一同とても嬉しく思います。
彩夏ちゃんが総本部溝沼教室に入会したのは、幼稚園の年長さんからでした。ひらがなを読み、正しく書くお勉強から始まり、毎週楽しそうに通っていましたね。その後すぐお兄さんも入会し、夜遅くなり私達が心配になるほど、二人とも何時間もおけいこをしていました。小学生になり、埼玉県硬筆展・書初め展にも選ばれることも多く、入賞できるまでの実力がついてきました。そして彩夏ちゃんの普段学校で書くノートの文字がきれいだから私もそうなりたいと、沢山のお友達が入会してきてくれました。月日がたつのは早いもので彩夏ちゃんも小学校最高学年。入会した時から出品していた銀河書道作品展で小学校最高賞をいただけたことに総本部の先生達は皆、感激しています。この作品制作では、いつにも増して幾度も教室に通い、先生からの注意点を熱心に聞きながら、一枚一枚ていねいに書いていましたね。そんな彩夏ちゃんの素直で大らかな性格はお父さんに、また明るく前向きなのはお母さんに似たのではないでしょうか。どんなに帰りが遅くても、お習字のことならいつも協力して下さったご家族と中学になり運動部などの間をぬって通っている優しいお兄さんの存在がいつも励みになっているのだと思います。中学生になっても沢山のお友達と一緒に心をこめて文字を書き続けていってくださいね。

書道研究銀河会総本部・埼玉県朝霞市三原3-7-15
048-466-5504