21世紀を迎えて自分のWANNA−BE端末のシールを張り替えて
気分を新たにしようと思いました。
そしてシールを張り替えて端末を手にした途端、また怪しい電撃が発生しました。
「よっしゃー! きたきたきた!」と心の中で叫んでしまいました。
変身出来そうな予感を感じながら、意識が遠のいていったのでした。
それからどのくらい時間が経ったでしょうか。
気が付くと、ちょっと身体が重く感じます。
「ちょっと疲れているのかな?」
なんか身体がむくんでいるような気分です。
「お酒を飲んだ訳じゃないのに変だなあ??」
おまけに首を動かすことが出来ません。
「寝違えたのかなあ???」
そして頭の上からブーンという音がします。
「もしかして・もしかして・もしかして・・・・・」
しかし首を動かすことが出来ないので確認出来ません。
やむなく鏡のある場所まで移動する事にしました。
[ぴょこりん][ぴょこりん][ぴょこりん][ぴょこりん]
「なんか足音が妙なんですけど、これはやっぱり・・・・・」
鏡を覗き込むとそこには、オレンジ色のおむすび型の姿が映っていたのでした。
「お・お・オムくん?!」
どうやら何らかの拍子にオムくんに変身してしまったようです。
しかしコミックで見るオムくんは、可愛らしいですが
鏡の向こう側に見えるリアルな顔が付いているオムくんもどきは正直言って不気味です。
「ちょっと、これは勘弁して欲しいなあ・・・」
と思わず口にしてしまったその瞬間
シールをはったばかりの自分の携帯の輝きが失せてしまったような気がしました。
「ああっ、もしかしてとんでもないことを口にしてしまったのかも・・・・」
そしてまた意識が遠のいていったのでした。
気が付くと以前と同じように携帯を手にしたまま、うたた寝している自分がそこにいました。
しかし、携帯が以前と違ってどこかくすんだ色になってしまった様に思えるのでした。
[終わり]