スタディ模型が出来るまで
スタディ模型とは建物を設計する際に検討用に作る模型のことです。設計図は2次元の世界ですから、なかなか立体的
なイメージが掴みにくいものです。そこで一般的に建築士は模型を作って様々な検討に使用します。
この模型は作製が比較的簡単な為、設計事務所で建築士自ら製作されることが多いですが、多忙な建築士やさらに
クオリティーを求められる設計事務所から当工房に製作依頼があることもけっこうあります。
今回はあるホワイト分解模型を事例として当工房での製作手順を紹介したいと思います。
使用材料
★スチレンボード(薄い発泡スチロールの両側を紙で挟んだボード)
★透明アクリル板(窓部分に使用)
主に必要な物
★図面(平面・立面・断面図のCADデータは必須!)
★スチのり(スチレンボード専用の接着剤)
★カッター(文房具用でよい)
★定規(三角定規は重宝します)
★レーザーカッター(これは無くても作れます)
1. データの整理
まずCADの図面から記号や数値等模型に不必要な
部分を削除していきます。(実際の図面はあらゆる情報が詰まって
いるので間違って肝心な情報を消してしまわないように注意します)
↓
2. データを書き写す
スチレンボードに整理したCADデータを書き写します。
レーザーを弱めに設定して、ボード表面を薄く罫書き
ます。
↓
3. ボードを切り抜く
罫書いた線をカッターでパーツごとに切り抜きます。
これで床板と外壁のパーツが出来上がりました。
↓
4. 組立
まず仮組して寸法が合っているか確認します。問題
なければ接着します。接合部は見た目がキレイにな
る様に中の発泡スチロールをカットします。
↓
5. 屋根
図面の屋根データをそのまま利用出来ないので、まず
CADで模型用データを作成します。パーツにして組立
ます。分解模型の為、接着せず取り外して内部が見え
る様にします。
↓
6. 内部の作製
間取り図を元に内部を作ります。スタディ模型なので
詳細な表現はしませんが、フローリング目地や収納
の扉等ポイントとなる点は表現しています。
↓
7. 窓の作製
透明アクリル板をレーザーで切り抜いて、窓枠は白で
マスキング塗装処理します。さらに外枠を作成して窓本
体に接着し立体感を出します。
↓
8 確認検査
施主にチェックしていただき、不備な部分があれば追加
修正を加えます。 (この物件は関東の設計事務所依頼物件だっ
たので画像でチェックしていただきました)
.
↓
9. 完成納品
完成したら、宅配でお届けします。
これで無事業務終了! 制作日数2日
スタディ模型はカッターと定規さえあれば簡単に出来る模型です。ただし、当工房では展示に耐え得るクオリティー
を目指している為、正確でスピーディーな加工が可能なレーザーカッターを使用しています。
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