さよなら、アンバサダー |
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新たに背負い込んだ欠陥
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ハンドル基部は約1o厚のアルミプレートにかしめてあるだけ。ここにインスタントアンチリバースのローラーが組み込まれている。スプールとハンドルの逆転をここで止めているわけだから、この部品には強い力がかかる。案の定、ガタが出て、緩んですっぽ抜けたからエポキシ系接着剤で固定してある。 |
ハンドルにもボールベアリングが入っているが、その恩恵であるはずの耐久性を実現する間もなく、ゴムのノブがすっぽ抜けた。ふにゃふにゃのゴム製ノブを、なんと差し込んであっただけである。シャフトもかしめ方が弱く、ぐらぐらになっていた。 |
“インスタントアンチリバース”は、現在のアンバサダーに広く採用されている。4000/5000/6000番台の新型はすべてこの方式である。したがってProMaxで起こったような不具合が、アンバサダーの主力である4000/5000/6000番台にも起こりうる。リールにとって特に過酷なバーチカル・ジギングにさえ使用しなければ大丈夫なのではないのか? アンバサダーの場合、その答えは30年後に明らかになる。それが「AbuGarcia for life」とロゴに謳うことの意味である。私は他のリールにこんな厳しいことを要求しない。
※for life・・・ABU社が潰れてしまった今、そんなことを言っても仕方がないが、かつてABU社は製品に「life time guarantee」、つまり終身保証を約束していた。それを知っているユーザーなら、「for life」がいかに責任の重い約束か、理解している。まちがっても「人生を彩るAbuGarcia」などと翻訳しないように。「for life」とは、明確に「終身の、一生」という意味である。[株式会社三省堂 デイリーコンサイス英和・和英辞典]。
私は旧型の爪式の逆転防止機構になんの不満もなかった。ハンドルの遊びなど、リールを巻いていてそれほど気になるものではない。いわば余計なお節介の“インスタントアンチリバース”のせいで、アンバサダーの耐久性が大きく損なわれたのは残念でならない。
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