| すすきの便利屋、あるいはすすきの探偵、何でも屋、<おれ>という一人称でしか自分を語らないくせに、主義主張だけは頑固に貫き、卑しき街を闊歩する。海外小説の読者を軽く引っ張り込む、日本離れしたハードボイルドのコアにこだわる立脚点。日本の端っこの街札幌すすきのから発信する、探偵のへらず口。豪華で忘れがたい脇役陣を抱えて、素晴らしくピュアな落ちこぼれ探偵の生きざまを描く、国産小説ぴか一の痛快とペーソスとがここにある。 大人の職業探偵・畝原シリーズ、ヒットマン榊原のシリーズと、すべて札幌を舞台にして、東直己世界は裾野を広げている。決して有名な作家ではないかもしれない。しかし強固でかたくなな読者を掴み、離さないでいるのだと思う。深く、濃い、ファンの、ぼくもその一人である。 |
| タイトル | 発行年 |
| 探偵はバーにいる | 1992 |
| バーにかかってきた電話 | 1993 |
| 消えた少年 | 1994 |
| 向こう端にすわった男 | 1996 |
| 探偵はひとりぼっち | 1998 |
| 探偵は吹雪の果てに | 2001 |
| 駆けてきた少女 | 2004 |
| ライト・グッドバイ | 2005 |
| 探偵、暁に走る | 2007 |
| ススキノ、ハーフボイルド | 2003 |
| 後ろ傷 | 2006 |
| 沈黙の橋(サイレント・ブリッジ) | 1994 |
| 探偵くるみ嬢の事件簿 | 1997 |
| 逆襲 | 2001 |
| 死ねばいなくなる | 2001 |
| ライダー定食 | 2004 |
| 立ちすくむとき | 2004 |
| 古傷 | 2004 |
| 義八郎商店街 | 2005 |
| スタンレーの犬 | 2005 |
| 英雄先生 | 2005 |
| 抹殺 | 2007 |
| 札幌刑務所4泊5日 | 1994 |
| 自衛隊おとなの幼稚園 | 1996 |
| すすきのバトルロイヤル | 2000 |
| ススキノハードボイルドナイト | 2001 |