☆シティ・ヌルハリザ
直撃インタビューのこぼれ話
熱い視線の主は?、無礼なオバさんとチャック全開男にも優しいシティ!
6月6日、今年最大の話題作『E.M.A.S』を発表したシティ・ヌルハリザとのインタビューが実現した。インタビューは、NHK−FM局の『アジア・ポップス・ウィンド』用のもの。昨年の『Sanggar Mustika』リリース時に引き続き、深井信&アサ・ネギシのコンビが行った。
インタビュー本編の内容は、放送を聴いてもらうとして、シティ・ファンには特別にいち早くこぼれ話を披露したい。
SRCの事務所
 |
――インタビューは、チェラス地区にある彼女の所属レーベル、スリアレコードの事務所で行われた。チェラスは、KL市内から20分ほど離れた郊外の住宅地。スリアレコードのある場所も住人の生活の臭いがプンプンするショップロットにあり、色あせた所属アーティストのポスターが貼ってあるのが唯一の目印。何度となくスリアレコードを訪れた深井とアサ両氏は、毎回「なんでこんなところに…」と思うことしきり。
――深井とアサは、近くのベーカリーでゼリーのケーキを買って手土産にし、約束の11時3分前ぐらいに到着。勧められた事務所の椅子が暖まる間もなく、グレーと黒のシャツにジーンズと普段着でシティが定刻に到着。この時ちょっとシティの表情が硬く、深井とアサは不安に…。
――事務所内の一室に録音機材をセットし、マネージャー氏の立会いでインタビューを開始。「始める前に携帯電話をオフに…」という前に、シティは、「もうサイレント・モードにしているわ」と場慣れしていところをみせる。さらにマネージャー氏の「暑いよ」という声もさえぎってシティ自らエアコンの電源もオフに。電波メディアの経験では素人の深井とアサよりも、シティの方がプロフェショナル。
――はじめは硬かったシティも録音が始まるにつれ、舌も滑らかに。途中、深井とアサを驚かせるような発言(番組でチェック!!)まで飛び出すほど、快活になっていく。
――予定した質問も無事終わると、地声で番組名をアナウンスしてくれるサービスも(地元では普通のことらしい)。なにか簡単な日本語をいれた方がいい、というマネージャー氏のアイディアで、シティは「みなさん、こんばんわ」を何回か練習。深井は、「こんばんわ」に何回か手入れをする。
――番組名のアナウンスをいろいろ試しているうちに、なんとシティが2曲のアカペラ(どの曲かは番組で!!)で歌うバージョンも披露。至宝の声を独占した深井とアサは、感激の至り。
――録音が終わった後も、シティはマネージャー氏を交えて深井とアサと雑談。話題は主に日本のことなど。1年前のインタビューでは、途中で仕切りが入ったので、不完全燃焼感があった深井とアサは、初めてシティのプライベートな一面も感じさせる機会に。
――シティは、この日の朝食は「ナシ・ゴレン」。なんでもお母さんが上京(上KLかな?)しているとか。家族のことを話すときは、普通の女の子に。
――雑談に興じていると、妹シティ・ヌルサエラさんが部屋のドアを開けて覗きこみ、黒目がちの視線が遠慮無く降り注いだ。「なんだか妹さんから熱い視線を送っていましたよ」というアサを、深井は「我々が珍しいのでしょ」とクールにかわす。「でも彼女、インタビュー中もブラインド越しに見てましたよ…」と引き下がるアサ。
――そのヌルサエラさんがデビューするという噂についてシティに尋ねると、「もし、勤勉ならばいいけど、頑固だったらダメ」とのこと。やはり、苦労して今の地位を築いたシティは、姉として妹を甘やかす気はない様子。"偉大な姉"の姿にも感心。
――シティは、深井とアサが持参した手土産を受けとって、「チーズケーキ!?」と尋ねる。その天真爛漫な笑顔に深井とアサは、一瞬年の差を忘れて目じりを下げてしまう。アサは、「あらー、ご免ね。今度はHPにお土産はチーズケーキにしてと書いておくから」と必死にフォロー。
内容とは関係ないんですが...(^_^)
 |
――次に写真撮影に。事務所の入り口で撮影場所を物色していると、中国系のオバさんが声をかけてきて、なんと一番近くにいたシティが対応。オバさんは、自分のクルマの後ろに駐車してあったクルマがスリアレコードの誰かの物ではないかを尋ねたらしい。それにしても、話し掛けているのがテレビをひねればいつでも目にする大スターと知らずに…。オバさんは強し!
――撮影といってもスリアレコードは、恐ろしいほど殺風景なので、入り口の「SRC」の金文字ロゴの前ぐらいしか背景がない。撮影中に靴下を売っている路上セールスマンがシティを見留めて「あんたシティでしょ」と声をかける。シティは、いたずらっぽく「違うわよ、あたしはシティのお姉さんよ」とかわす。それでもセールスマンは「サバにも来てくれ。みんな待ちわびているよ」と続けるので、シティは優しく「いいわよ」とうけがっていた。そのやりとりを見ていたアサはが「あの人、ズボンのチャック開いていたよ」というと、シティは大爆笑。
――すべてが終わった後、マネージャー氏は「(インタビュー時間がアレンジできなくて)本当にご免」と謝ってきた。実はインタビューを申し込んだのが3月の下旬で、半分以上諦めていたのも事実。マネージャー氏は、「すぐ近くにある地元雑誌のインタビュー申し込みも3カ月待ちで、文句いわれていたんだ」と苦しい事情を打ち明けてくれた。
――シティがインタビューに応じてくれたこの日は、珍しくオフだったことを知り、深井とアサは恐縮。実際に3月3日のアルバムリリース後は、本当に多忙でスポンサーやテレビ局がらみのイベントで各地を飛び回っているらしい。「あのスポンサーがらみで忙しいんでしょ」と尋ねると、シティは無言の頷きに意味を込めていた。
深井とアサは、シティが商業主義の犠牲にならないことを切に願って、スリアレコードを後にした。
深井信&アサ・ネギシ
|