'99もてぎオープン7時間耐久ロードレース

今年で第2回となる「もてぎオープン7時間耐久ロードレース 」が8月29日に行われました。 勝つためだけでなく、楽しむ為のレースに参戦したWithMeプロフェッショナルレージングの参戦記です。
始めに、今大会に於いて 惜しくもご逝去された大島正選手のご冥福をお祈りします。
大島正メモリアルホームページが開設されました。
ブルーファイティング007号機

ブルーファイティング007号機
ツインリンクもてぎ/ロードコース(栃木県)
ブルーファイティング007号機 練習中から好調に飛ばす丸山、木曜日のテストでは2分2秒台にも入れ、マシンの仕 上がりも順調であった。しかし残念ながら今日の予選、丸山はベストラップ更新なら ず。
2分3秒、2におわる。 結局、丸山の予選順位は全出走167台中14番手で終わる。
午後にはセカンドライダーとなる中井が出走。予選でクリアラップが取れないことを 考えた中井は、スタートまでに集中力を高めファーストラップから、激しく攻める が、最終コーナーで痛恨の転倒。タイム計測されずにマシンを大破する。
明日の決勝進出が危ぶまれるが、スタッフの懸命な作業によりマシンを修復。結局最 終グリッドの66番手を得手スタートを待つこととなる。

丸山浩 談 
「いやぁーまいった。まさかこのような展開になるとは。中井選手のケガが心配だ が、マシン自体は完璧に修復出来たはず。ナンとか頑張って、順位を上げ007号機 の速さを見せつけたい。後がないことだし、とにかく全開でいくっきゃないでしょ !」

波乱の決勝
決勝日は良好な天気に恵まれ、朝からピットウォークでにぎわう中、ブルーファイ ティング001号機から007号機まで展示。さらにパレードランでは丸山自らブ ルーファイティングを駆り、ブラックバードのオーナーたちを先導走行するという、 ファンサービスにも手抜かりのないWITH ME。 しかし肝心の007号機の方が決勝スタート前チェックに出遅れ、スタート前から ピットストップ20秒のハンデを背負ってしまった。
11:00に開始されるMOTEGI7時間耐久。 66番という最終グリッドからスタート。さらにその直後に迎える20秒のピットス トップペナルティ。それを承知で、丸山はオープニングラップから、飛ばしに飛ば す。
直線の速さを生かし各ストレート毎に5台ほどパス。さらにブレーキングで5台と牛 蒡抜き。1周目のコントロールラインを通過するときにはすでに30番手くらいまで 追い上げるが、途中の転倒事故により赤旗中断。

11:45分にレースは再スタートとなる。丸山は事故で運ばれた友人のことが頭に残 るものの、再度オープニングラップから飛ばす。しかしすぐに20秒のピットストッ プ。これで65台すべての車輌は、遙か前方に消えてしまう。それでも各ストレート で見えない相手を追い続け、アクセルを開け続けていく。 5周目ぐらいから前方を走る車輌をとらえ、徐々に順位を上げていく。最初のライ ダー交代まで、すでに20数台を交わし、トップグループに追いつくのは時間の問題で あった。しかし、本来丸山が走りきるはずである周回数直前の19周目にアクシデン トは起こる。急激に起きたタイヤトラブルにより、予定外のピットイン。タイヤ交換 を強いられる。
ブルーファイティング007号機

いくつもの試練を乗り越えて
ブルーファイティング007号機 もて耐では決勝中3セットのタイヤ交換が許されているので、1本のタイヤセットは 約2時間20分持たせなくてはならない。しかしいきなり40分そこそこピットイン で、すでに2セット目のタイヤを使用することになってしまう。この時点で中井選手 に交代。中井選手も、昨日の転倒で痛めた体にムチをウチながら徐々にペースをあ げ、自己ベストとなる7秒台を叩き出しながら再び順位を上げていく。 しかし途中入ったフルコースコーションの再スタートで、思わず前車を追い抜いてし まい、またも20秒のピットストップを命じられてしまう。再び50番手へ順位を落 としてしまうが、周回数は予定通りこなし丸山に交代。丸山は予選タイムとほぼ同じ 1分3秒台を連発しながら快進撃を続ける。

しかし悪夢は再び起こった。前回と同じタイヤトラブルに見舞われたのだ。この時点 で周回数を残す丸山は、ライダー交代せず、3セット目のタイヤにチェンジし走り出 す。丸山は、走りながら考えていた。「このまま全開で走らせ、最後のタイヤにもト ラブルがでたら…」その時点でリタイヤしなければならないことは、スタッフたちに も充分に判っていた。もしトラブルがでなくとも残る5時間をたった一本のタイヤで 走らなくてはならない。丸山はアクセルを全開にしたくとも、出来ないと言うジレン マに陥りながらレースを続ける。
しかし天候だけは、この状況に味方してくれた。徐々に広がっていた雨雲は、本格的 な雨を降らせ、レインタイヤへの交換となった。レインタイヤだけは使用制限がない ので、このまま降り続いてくれれば、何とかリタイヤしないで済む。祈る気持ちで雨 の中を走らせる丸山。続いて中井も雨の中を着実に走り抜ける。そしてラストのライ ダーチェンジ。丸山への交代では雨も上がり、再びドライタイヤへ交換してスター ト。「ラスト1時間、何とか持ってくれ…。」順位的には勝負にはならないものの、 もて耐参戦まで、手伝ってくれたスタッフ、スポンサー、そして何より徹夜でエンジ ンを作り続けてきたメカニックたちのことを思うと、丸山はアクセルをゆるめること が出来ず、トップ3と同じタイムを出しながらチェッカーを待つ。 しかしラスト8分。再びタイヤトラブル。緊急ピットインするものの、そこには交換 するタイヤはない。だがチェッカーだけは受けなくては…。残された道はドライ路面 をレインタイヤで走り切るのみ。「今まで抜き去ってきた連中に、道を譲りながら走 らなくてはならないが、チェッカーを受けるためには…」悔しい思いを残しながら、 丸山はメカニックへレインタイヤ装着の指示をくだす。 決勝結果は42位。 半年以上に及ぶMOTEGI耐久への準備。スタッフと共に造り上げてきた長い道のり。し かしそれ以上に長く感じた、今日決勝の一日であった。 ブルーファイティング007号機

ブルーファイティング007号機 丸山浩 談 
「応援していただいたみなさん、本当にありがとうございました。 結果は、さんざんで悔しい思いもたくさんしましたが、チームとしては得るものも大 きく、これをバネに次のレースに向けてチーム、マシン共々戦闘力を上げていきたい と思っています。
もて耐スタッフとして手伝っていただいた、WITH METOKYO、OSAKA、SU ZUKAのみなさんお疲れさまでした。 月刊ヤングマシンの公募で手伝っていただいた、ピットクルーのみなさんお疲れさま でした。MOTEGIに来て、我々WITH MEレーシングを目に留め、応援していただいたみ なさんありがとうございました。 そして何よりも、もて耐参戦にあたって、協力していただいたスポンサーの方々。寝 ずにこのレースの準備をしてくれたスタッフに感謝いたします。」

応援して下さった全ての方に感謝しています。




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