第1章 英語の歴史とラテン語・ギリシア語・フランス語


1.英語の歴史

 <英語の始まり=ドイツ語の方言>

英語の土台は今のイギリス人の祖先である人々(アングロ・サクソン人)の話していた言葉です。

この言葉はドイツ語の方言の一つで、それゆえ現在も英語はドイツ語に似ています。

この時代に使われていた単語は形を変えて今も残っており、中学で習う基本的な単語の多くがこれに当たります。

日本語で言えば、万葉集などに出てくる日本語本来の言葉です。

 

 <11世紀以後、フランス語が流入>

 11世紀後半(日本の平安時代)、イギリス歴史上、大事件が起こります。

 1066年のノルマン征服です。これはフランス語を話すノルマン王が英国王になった事件です。これを契機に英語の文法は著しく変わり、また大量のフランス語の語彙が英語に入り込みました。なお後述しますが、フランス語はラテン語から生まれた言葉です。それゆえラテン語の要素を多く含んでいます。その結果として英語の語彙は「フランス語のような風味のラテン語・ギリシア語」を多く有することとなります。

 

 <ルネサンス期を経てラテン語・ギリシア語との結びつきがより強固に>

 14世紀以後のルネサンス期に、英語はフランス語を経ずに直接ラテン語・ギリシア語から多くの語彙を取り入れました。新しい概念・事物が現れたとき、ラテン語・ギリシア語を組み合わせて新造語を作る試みは現在も行われています。

 こうした語彙の二重構造すなわち高度な概念を外来の古典語が占め、日常語をその言語本来の言葉で表すという点において、英語は日本語と似た構造をしているといえます。

 

2.ラテン語・ギリシア語・フランス語について

 <ラテン語とは>

 ラテン語はローマ帝国で語られた言葉です。ギリシア文化の影響で、ラテン語にもギリシア語が取り入れられました。ローマ帝国は成立以来領土拡張を続け、ラテン語が欧州各地に広まります。そして各地に広まったラテン語は土地ごとに独自の変化をするようになります。その独自に変化したラテン語が今日のフランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語などの言葉です。その後ローマ帝国分裂等により、ラテン語は「発展的消滅」をとげます。

 <ギリシア語とは>

 ギリシア語は古代以来、様々な変化を経て、今なおギリシアの地で語られています。α、β、γなどのギリシア文字はすでにおなじみです。ギリシア語で書かれたものとしては、ソクラテス・プラトンなどの哲学者の著作、新約聖書、イソップ寓話など多数あります。後のローマ帝国の文化にも大きな影響を与えました。


 <フランス語とは>

 フランス語はラテン語から生まれ、今もフランスで語られています。英語がラテン語・ギリシア語の語彙を抱えるきっかけを作った言語です。



    


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