おすすめ書籍!



「ハプスブルク家かく戦えり」
久保田正志、錦正社、2001 定価7000円
 中世末期から近代に至るまで、ヨーロッパの戦争のほとんどに関与してきた中欧の大国、ハプスブルク帝国。その戦歴を克明にたどった力作。スペイン家・メキシコ家まで含んだ記述は、本邦唯一のものといえよう。
 図版多数を含み、資料的価値も高い。

 私は、校正と地名・人名の表記について協力しました。
 読めばいろいろ新しい発見がありますよ。
 くわしくは版元のHPより、こちらを参照。


「日本の軍事革命」
久保田正志、錦正社、2008 定価3400円
 鉄砲・大砲の出現により、ヨーロッパでは軍隊のみならず社会そのものが大きく変わった。このような「軍事革命」は日本にはあったのか?
――というのが軍事史研究者向けのあおり文句。より一般的に書くならば、「鉄砲を軸にして見た戦国時代史」というところだろうか。
 このテーマは著者のライフワークとも言うべきもので、最初に文字になって現れたのは、東京大学戦史研究会会報第11号、1987年駒場祭の時のことである。
 それ以降、「鉄砲」「戦国大名」「城郭」をテーマに書き続けられた記事に磨きをかけて天下に問うたのがこの本である。
 通説を排し、丹念に資料を足がかりにしながら書かれた「戦国」の姿は、われわれに新しい視点を与えてくれる。
 特に私がおすすめしたいのが「第六章 兵農分離の進展とその要因」(初出:東京大学戦史研究会会報第24号:1994年五月祭号)である。目から鱗がぼろぼろ音を立ててはがれること請け合いである。
 また、城郭・築城に関する諸章では、筆者の長年の城郭探訪の経験(筆者は東京大学戦史研究会城郭班最高顧問・兼・NPO「城塞史跡協会」理事長である)が遺憾なく生かされており必読である。
 私は本書の刊行に力を貸したわけではないが、長年会報で読んできた記事がこうして天下に公開されるのを大変うれしく思い、ここに皆さんにおすすめする次第である。
 くわしくは、版元のHPより、こちらを参照。




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