少し変な凄腕(?)と呼ばれる古美術商さんより、セリ内で買取したものでしたが、
いやはや、(日差15分ぐらいでも)45万円というので手に入れてしまいました。
でも、ひょっとしたら”存在していたブレゲ・サブ工房”の品物かもしれないと、
宝物発見と期待した自分。その根拠などをお話しましょう。
現存の最高級ブランド銘を持ち、系列の貴重品か?
サブ工房の場所をわざわざ刻み、裏読みをするプロを欺くスーパーウルトラ贋作か?
全く別系列だったとしても、同姓が居て、こんな時計を出したのか?
兎にも角にも、この銘は捨てがたいはずだ!!!
| シルバーフルハンター0.25秒計測/不思議なJ.Breguet銘の懐中時計 |
全てオリジナル状態、完動(このタイプでは珍しいです)。
ミニッツリピーターよりも不正確に動くものが多いのが、このジャンルです。
見てのとおり複雑な歯車が有り、カギ巻き時代がメインのため、
(リューズ式もありますが、そちらは安い相場=大体半額)
微妙に歪んだり、破損したりで、ちゃんと動くものはかなり高くなります。
写真だけで判断するネットの世界にあってこのポイントは、
ハズレを引いて泣く時計店も多く、手の出しにくいジャンルの筆頭でしょう。
リピーターも見た目は良くても、泣きを見るケースが多いため、
キュレーターの介在する良質なものにはオークションハウスも
相場を超えた高値をエスティメートで付けるのがお約束。
今回のものは、ちゃんと動く上に、銘が非常に興味深く、
類似品の無い面白さがあるかなと思いました。
←油揮発防止・金属プレート2箇所
銘では「J.Breguet」までは良いのですが、場所の銘がへんなところ。
たぶんこの時計、この場所のせいで不運な扱いを受けてきたであろうと想像できます。
しかし、私は言いたい。
「ある時期”その場所”にサブ工房が有ったはずだ。
ほとんど知られていないこと事だけど事実だ。」と。
その場所にあったサブ工房の詳しい資料は無いはずだから、
現メーカーですら分からないはずだけど、
そもそも贋物は高いものに似せて、安い時計を使って行うもの。
工房の場所だって、本工房にするでしょう?普通は。
なんでわざわざパリでもない、知られてもいないサブ工房で刻むかなぁ。
それに元々が高い時計ですからね。弟子とか子供が作ったんじゃないの?
日本では有名でも無いアドルフヒュージニンですら、
このタイプは銀ケースだって仕入れ値が高い。
←変なフェイスだが…
奇抜な針は後付けのテキトウかなと思って診た所、驚く事にオリジナルのフィット。
ピカソ系のデザインセンス…と感じたのとは逆に、これって凄く手間かけてるのじゃ…
その後、メンテに出しましたが、複雑な機械で現在まぁまぁ正確に動く為、
簡易的なメンテで済ませて現在に至っています。
ダイヤルに修理痕ありですが、それを凌駕する銘があります。
この時計、J・Breguetという銘、パリじゃない工房の場所のせいで、
値段を上げたり下げたり激しい人生を送ってきたでしょうね。
さて、ブレゲのサブ工房は何処にあったでしょう?
パリが本工房として、2箇所を直ぐに挙げれた人はオークション向けかな。
(たまには、ナゾかけするこんな解説のシメ方もいいかなと…)
●0.25秒は保存状態が悪いものが多く、動きが激しい為でも有りますが
中々正確に動くものが無いです。微妙に動くものは特に心臓に悪い!!!
ちゃんと動くものだと、心臓に悪くないのがOK。
(写真が悪くて申し訳ないです)。
どうも水平ではなく、計測する状態で正確になるように調整されているようで、
吊り下げた状態での精度が良いです。まだ続きます。
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サブ工房など、どうしても教えてくれという方
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お勉強・ブレゲ家系図で同名かもしれない部分を発見。