| スーパークオリティ エナメル装飾懐中時計18K無垢 |
<追加資料>
=約400万円を落札者は支払った。
この同じアンティコルムのオークションで、パテック・フィリップがSfr800〜900であることから、
現在は400万円でも買えないことが想像できます。合言葉は”Fleurier”作出のエナメルという事。
ボベであろうが何だろうが、それ以外のエナメルでは、レベルが落ちるので注意点です。
●経45mm、ヘビー18K無垢&装飾ケース
●ヘビー金無垢ダイヤル
●19J、5調整。アンクルクロノメーター級ハイグレードムーブ採用。
●姿勢差なし、1日数十秒の誤差。
ウイットナーロンジン社がオーデマピゲ社に発注、Superior EnamelをFleurierへ発注。
この時計にもトゥールビヨンと同じドラマが私にあります。
15年ぐらい過去、名古屋市の栄にあるアンティーク街で、
100万円前後で2個売れてたのを思い出しました。
懐中時計が安かった頃の話。ユリスナルダンのクロノグラフ懐中が3万円、
その価格で買おうかどうか悩んでいたレベルだ。今なら即買いの価格です。
アンティークショップが何軒も集まるビルで、そこに懐中時計ではなく、
”美術品”という扱いで特別に飾られていたのが、この草木エナメル装飾でした。
2つ展示され、価格は100万円を超えていましたが、全く別の世界のアイテムと思えました。
銘はBOVETだった。今ならエナメル装飾で100万円を切らない高品質と有名だけど、
当時はBOVETって無名なマイナーブランド。ただ、ブランドではなく品質で見る人は、
凄さで価値判断するので、知らなくても肌で素晴らしいと判断する。
1個100万円。60万円でメンテもされてない、動くかどうかも分からないトゥールビヨンより
更に上を行く価格帯であります。中々勇気が出ない。
交渉して1個98万円(ここに私のセコさが出るが)に値切り、お金を掴んで次の日に行くと、
なんと、なんと!またもや売れてしまっていた。こともあろうに2個ともだ。
店主さんいわく、値引き無しで購入されるというので、売らざるを得なかったという。
仕方が無かった。しかし、このトゥールビヨンとエナメル装飾の2件は、
値引きをしていると逃すことがあること、オリジナル価格で買われたら決して怒らないこと。
そんな基本を教えられたのです。
それゆえ、個人的にまた出会えたと思い、少々しめっぽくなりました。
▲特別製。ゴツゴツしてるように見えますが、表面はツルツルで驚きです。
色彩がまた凄く、いったい何色使われているのか数えてもキリがないほど。
250万円〜350万円がレギュラーな破格な素晴らしさ
一般的にジュネーブ・エナメルが最上級と言われているが、最上級を超える最上がFleurier。
このスーパークオリティのエナメルは、通称「Superior Enamel」と呼ばれ、
Fleurierで作出されていた。ジュネーブをはじめとするエナメル産地の最高品質の場所。
先に書いたBOVETが高い理由はコレにある。
そのボベでも、普通のジュネーブエナメルが使われている懐中時計は安い。
当たり前の話だが、ブランドではなく、そのSuperiorエナメルになってるかどうかが問われる。
その美術品の中でも最高品質のエナメル装飾は、誰が見ても感動を与える、
どれだけ手間を掛けているのか。金に糸目をつけない高品質なので、
上手くオークションで入手した人は本当にラッキーといわれるし、
現代ではコストが掛かりすぎて、製品として成り立たない。ゆえに廃れてしまっている。
一部、腕時計で復活しているものの、最高品質レベルには至っていないようだ。
骨董美術品としてFleurierは仕入れ価格が大体”欠損・破壊”が100万円以上なので、
懐中時計として欠陥があったり、時計機能がダメとか、内フタが欠損しているとか、
そういう理由がある安いものを狙おう。ちなみにコレは内フタが無い。
金無垢で内蓋を作っても、エナメル欠損の値下がりに比べ微々たるレベルなものなので、
気にしてはいけないし、気にならなくなるようになろう。
スーパーエナメル自体に欠損があるものは、当然暴落するので、そういうものは狙ってはダメ。
あくまでも、エナメル自体が大丈夫なもので、時計機能や他のケースが悪いから安いという、
それが狙い目ですから宝探しの頂点として、どうぞ頭の隅に。
ただ、エナメル装飾が素晴らしいものは、知らない人だって「素晴らしい」と判ります。
現代で腕時計のダイヤルに描かれる素晴らしいエナメルと言われている装飾は、
この本物を持った人には安いエナメルに見えてしまう筈です。
しかし、腕時計しか知らなければ、その腕時計エナメルが最上級と思ってしまうものなので、
まさに「上には上がある」ということを実践していると言えましょう。
エナメル装飾には二つとして同じものはありません。くれぐれも扱いはお気をつけを。
パテック社には、毎年毎年、エナメルの修復依頼が飛び込んでくるそうです。
万能な芸術家を抱え、時計の修復なら何でも来いというパテックやオーデマらでも、
エナメル装飾だけは回復不能なのです。
=大きいので感激だ。
「表面はツルツル」というのが分かるように撮影を繰り返してみました。
美術価値の高いエナメル装飾を堪能してください。
色んな角度でチャレンジしました。貴方が骨董市やネットオークションで物色する際にご参考に。
質感が悪いものとか、デザインが似ていても安っぽいものとか、多々あります。
写真によっては、良い物でも安っぽく見える場合もあり、安く落とすなら下手な写真のもの。
但し、届いたら写真と一緒で安っぽかった…という場合は、責任持てませんが。
機械がハイグレードで、エナメル画が素晴らしいというのは必ずセットですから、
バランス感覚を持って、一般市場では選ぶ必要があります。
エナメルを見たことがない人はハズレを引きやすいので(安いものは大概安物)、
先輩に教えてもらいながら徐々に入手すること。
その先輩が口だけじゃなかったら、快く協力してくれるはずだ。コレクター同士として。
↓金無垢輪列、19J、5調整は有名ブランド製のハイクオリティ。
=BOVETの最高品質の画と一緒。
ウイットナーロンジン社がオーデマピゲに発注、「Superior Enamel」をFleurierへ発注。
ここで、各会社の繋がりが垣間見えるが、それは別の機会に語りましょう。
<金無垢ダイヤルも凄い>
通常、金ダイヤルと言うと金張りが殆ど。現代のダイヤルでは金メッキが主流です。
銀行が金行と言わないのは、シルバーがゴールドより高価だった名残だそうで
(某Bank役員に聞かされた話)、金無垢に銀が貼られているものも古いものではあります。
シルバーは加工が難しかったですからね。
さて、この時計のダイヤルは金無垢です。
非常に分厚く、重く、特注というのがありありと判断できます。
これを知れば、金ダイヤルとして差が抜きん出ていることが分かるので、
只者じゃないと、ブランド名が関係ない世界へ突入です。
金無垢なのか金貼りのダイヤルなのか微妙に判らないものは、大体、金貼り。
ロールゴールド、ゴールドプレート、ゴールドフィールドと数種類の呼び方があるが、
メッキの数十倍の厚いゴールドを貼り付けたもの。
しかし、ソリッドゴールド、金無垢のダイヤルは重さがあり、観察だけでも、
重厚な輝きが「これは金無垢に違いない」と感じる。実際、外せば裏に無垢ホールマークが、
ホールマークがなくても重さで明らかなものです。
刻印がない理由はプラチナ時計の解説に多少詳しく書いているので参照下さい。
フランスの「フクロウ」と「ワシ頭」の用途の違いは、ブレゲ鑑定でも重宝します。
気付いた読者も多く居て、さすが当サイトを読み込んだだけの事はある、なんて思う。
▲ブレゲの宝飾&エナメル装飾ならフクロウ18K、ノーマルケースならワシ頭18Kだ。
ノーマルケースでフクロウ刻印なら、18K無垢であっても贋物と言える(=確率かなり高い)。
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