「新しく発見されたブレゲ時計の1個」ご紹介。

機械式時計コレクターにとって、ブレゲの時計を新しく見つける事は、
勲章を得るような感覚といいますか、大変素敵な気持ちになります。

今回、その気持を本当に堪能させて頂きました。

ブレゲ懐中時計の魅力は何と言っても世界中でいざとなったら売れる事。
古美術商、時計店、時計コレクター、果ては相場師まで。
希望価格を下げれば即金で払ってもらえるほど持ち歩ける資産。

人気が無くなる事が決してない恒久的・歴史的安定感。

しかし、欲しくても中々無いし、手に入らない価格帯がメインのため、
ディープなコレクターになればなるほど様々な感情が湧きあがる…。

取扱い要注意の懐中時計です。

約100年前のBreguet懐中時計/特殊機械

私はフランス・ブレゲ博物館へ送りました。

「本物と思う。その根拠は…。それはオーナーが作ったタイムピースのはず。是非調べて欲しい。」

サインNoは内蓋のみで、他にはサインもNoもないですから、
普通に調査依頼をしましたらニセモノと返って来たかもしれません。

どんなに詳しい時計店、コレクターに持って行ってもニセモノ、
ブレゲ販売店や百貨店に持って行っても同様でしょう、
たとえスイスの現メーカーBreguetですら。

一旦、そこがどこだったとしても「ニセモノ」と烙印を押されてしまえばお仕舞です。

本物なのに贋物扱いで埋もれて行く……

1個につき8万円、半年掛かる鑑定作業、何個も、何回も頼めません。
自分の主張を熱く訴えた所以です。

時計メーカーへの問い合わせ全3ページの頃は、
パテックフィリップ社ですら無料⇒1万円時代でした。

その後、パテックの鑑定は約2万円(2005年)。
パテック・フィリップの証明書の書類例

如何にブレゲが半端でない凄さか、価格だけでお分かりになる事でしょう。

元々この時計は海外の無名店で本物として高額で売られていました。

しかしケースはくすみ、所々に黒いゴミサビが固まり異様にマダラ模様。
ダイヤルや針は緩み外れやすく、しかも時刻合わせが出来ない!!!
機械もガタガタ揺れ、黒いゴミが入り、見てくれは最悪でした。

初老の紳士・店長さんに「本物の根拠は?」と聞いてみたところ、

「Breguetのサインがあるでしょう」

……それじゃぁローレックスの初心者鑑定じゃないですか。

どうやら店長は当時、高額で買い取った為に値下げも出来ず、
お店の不良在庫と化したソレに諦めがあったようです。

多くのコレクターがこれを見てニセモノとスルーしたそうで、
長期ケチつけられ続けた結果、本来は優しい目をした初老の紳士だけど、
無愛想になったのは無理もあるまい…。

しかしながら、この汚さ。ぞんざいな置きかた(展示)、値段だけが高い。
そしてメンテすらもしてない状態を見れば分りやすい…

”本物”と言いながら店長もまた実際はニセモノと思っているはず、と。

「わたしが買いましょう。」

救世主が現れたかのうような喜びで店長の態度がひるがえり、
今までの”ケチだけつけ買わないコレクター”に対するモードが急飛散。
オマケまで頂きました。

「いや店長さん、これ本物ですってば。」

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1906年に作られ、1907年に販売されたもの。約100年前です。

・大きさ50mm&厚さ11mm

・ダボ押し時刻合わせ式

ホールマークが変わっています。

・ケースの一部、リューズにはゴールドをまぶせてあるタイプです。

・ダイヤルはポコ式の上級物。

・ブルースティールのブレゲ針も良い状態。

・スモールセコンド針はゴールド。

ハイグレード機械、しかもオンリーワンか!!!
ダイヤルにも機械にも銘がないのに本物鑑定された決定打でした。
普通のブレゲ高級品とは一味違う!!!

↑ブレゲにおいて○○が採用されているのを初めて見たからです。
(しかし、この機械のみ非公開ですから+αを説明できません。)

滅多にないけど、リューズ巻き時代のブレゲ懐中時計の相場は、
一般的なもので80万円ぐらいから。
変わってなくてノーマルのミントコンデションを狙うならこの辺りで。

ノーマルでも高級店なら150万円からの設定でしょうか。

一方、50万円前後で販売されている時計店がもしあれば、
充分本物が混じっても良い価格帯なので知識をもって望もう。

ただし、ブレゲは少し変わっていればポーンと撥ね上がります。
天井知らずの超大物ブランドゆえ。
ほぼミントコンデションは無くなりますので、
それなりに修理されたものを選ぶべし…です。

何故か拝みたくなるんですよね。

風防ガラス交換、ケース、ダイヤル、針などを綺麗にし、ルビー注油、
がたつき、歯車部補強チェック等ムーブメントの時計師メンテから帰ってきたあと撮影。

しかし、ミントにするにはダイヤルを作ったり、
色々と部品で30万円ほどかかるようです。

見事に綺麗になりました↓



←50mm

▲写真の内蓋。No.XXXXは個別数字なのでカットしています。

リューズ巻き時代は上の定番サインになりましたが、偽も多い。


ブレゲの”マリーアントワネット”も、イスラエルの博物館から盗難後、
出てきたら10億円は軽く超えるといわれる(20億円ぐらいかな?)、
未だ見つかっていないんですよね。

目指せ、マリーアントワネット入手。買える値段で見つけれたらいいな…

⇒発見されましたマリーアントワネット発見



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