ニセモノとホンモノ(ブレゲ1/4リピーター/パラシュートサスペンション)

Breguet Quater Repeater

そっくりの贋作が出ている昨今。

ebayで「本物のつもりで」落札し鑑定依頼をくださった方の落胆に同情する。
腕時計ばかりビットしていて感覚がズレていたそうで。

ebayのものは金無垢といいながら、金が擦りきれて剥がれていますし、
メッキかなと思うのが普通なのに(現物はシルバー製に金メッキだった)。

ムーブメントにはエボーシュトラストマークというのがついていて、
ブレゲにはついているものは無い…。

しかし60万円超で手に入れたそうですが贋作といえども100万円が相場。
「まぁ、何にせよ良かった」と思われれば良いと思う。
(精一杯のフォロー)

例:1997年アンティコルムのブレゲ贋作(BreguetNo.1666)

贋作とした上で、エスティメートがSfr10,000‐12,000(約100万円)

その辺のチャチなニセモノと一緒にしないで頂きたい!!!

←イミテーションとはいえモノが良いのは時代のせいか。

←ハッキリとイミテーションと。説明されなければ本物として流通

←約100万円のエスティメート(落札予想価格帯)ニセモノでも!!!

Breguet & Files No.1666見事です。
とはいえ、ニセモノばかりでは「この世界はダメ」となりそうです。

本物を紹介しましょう。


<ブレゲ・本物>

1999年のアンティコルムで出品された(当時証明書無しで)
エスティメートがSFr.28,000‐32,000のモデル。(300万円ぐらい)

今人気の一針時計「モントレ・ア・タクト」よりも
当時は高くで販売されている。

クオーターリピーター、パラシュートサスペンション、
ハンギングルビーシリンダー脱進器。

エスティメートから推測して最高品質のデラマリーンの中でも、
更に最上級みたいですね。

1999年アンティコルムより

←ホンモノの価格は上の3倍だ。

普通はシルバーのギョーシェダイヤルですが、
金無垢を使い、ブレゲの上級機種となっています。

アンティコルムは稼動するぐらいのOVHで渡しです。

↓証明書はないけど、アンティコルムのキュレーターがブレゲ博物館へ問い合わせ、
本物の鑑定によって出品されているものです。

←当時ですらエスティメートが相当高い。

落札価格に数十パーセントの手数料がかかります。
(支払うお金はエスティメートの落札価格だけじゃないということ)

店頭で並べば、こんな値段で済みませんし、
安くなるフリマでは出ないジャンルのものでしょう。

同じカタログ内から他のエスティメート例

ブレゲだけ出しても漠然とするでしょうから、メジャーどころの価格帯を。
(全て紳士用腕時計)

ローレックス18K無垢腕時計REF2546(1941年)Sfr.1,500-1,800
ローレックス18K無垢腕時計REF8069(1930年)同上
ローレックス9K無垢腕時計REF3140(1930年)同上

ローレックス18K無垢腕時計・デイトジャスト・クロノメーターSfr.4,000‐5,000
ローレックス初期クロノグラフ腕時計REF2508(1930年)Sfr.7,000‐9,000

オーデマピゲ18K無垢腕時計大型オクタゴンNo.26599(1920年)Sfr.3,000‐3,500
(カルティエなんかにある長いフェイスでインデックスがビヨーンの人気のもの)

パテックフィリップ18K無垢ホワイトゴールド”エリプス”腕時計Sfr.2,500-3,000
パテックフィリップ3針REF3483腕時計Sfr.4,000-5,000
パテックフィリップ腕時計”カラトラバ”Sfr.3,500-4,000

店頭に並ぶ値段をスライドさせてイメージすれば、
ブレゲの値段もイメージ出来るのでは。

パテックなんか、その値段では今じゃ買えませんよね。
エスティメートの価格帯を超えるのが普通になっています。
アンティコルムの登録人数が当時より遥かに増えて高騰した為

ロレの初期クロノグラフの4個分、18Kロレの20個分だ。
パテックのカラトラバですら10個近く分。


古いアンティコルムでなく、会員も増えた新しいアンティコルムでは、
ブレゲクオーターリピーターの価格帯はどうなっているだろう?

2001年11月のアンティコルムで見てみよう。

←類似品のデラマリーン。Breguet et files

←Sfr40,000-5,000だ。手数料が入って350万円というところか。

←シルバーダイヤルの標準

←程度もスペックも良いのでSfr.60,000‐80,000だ。

上はビットが上がれば手数料を入れて600万円行きそうな勢いだ!!!

ブレゲの時計は、その意匠から機械まで幅広く時計界を覆いました。

オリジナルがあり、そこから改良したり品質を向上させるのは簡単。

ゼロから作り上げたブレゲの大変さを想像すれば、
その偉大さも感じることが出来ると思います。



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