基本B

さて、次はダイヤルの時刻あわせの仕方です。

腕時計は殆どリューズで巻いてリューズを押し上げて時刻あわせの
状態になります。が、懐中時計では色々なやり方があります。

よく間違えてリューズ時刻合わせ式では無い物をそうだと思って引っ張り、
壊してしまうことがあります。気をつけましょう。

リューズセッティング

新しい形式です。メーカーや時計士によって時代はまちまちですが、
最初のリューズセッティングはパテックフィリップのエイドリアンフィリップが発明(1850年ごろ)、
フィリップが発想を得た元はリューズでぜんまいを巻くという形にしたルイ・オーデマの発明、
ルクルトが発明の2種類(1820年ごろ)があったようです。

一般的に広がるのは1910年ごろ以降ですネ。



ダボ押し

ダイヤルの1時の横にひょこっと出っ張り(ボタン)あるのがこれの
特徴です。指で押しながらリューズを回して時間を合わせます。

年代的に多いのは、1870年から1920年です。下のケン引きとは
同じような時代にあります。オープンフェイスにこのタイプが多くあります。



ケン引き

上と同じ時期に多く作られたケン引きの時刻合わせです。
ダイヤルの4時位置のケンを引いてリューズを回します。

フルハンターに多いですが、時々オープンフェイスにもありますので、
一応、簡単にリューズが引っ張れないと思った場合はガラスを開けて
”ケン”が無いかどうか調べるほうがいいです。



かぎ合わせ@(ダイヤル側で)

古い初期タイプの懐中時計(一般には1840年ごろまで)はダイヤル側での
操作が多いです。真中の軸にカギを合わせて時分針を動かして時間を合わせます。

下の時計にはダイヤルにもうひとつ穴が開いていますが、違うかぎで
ぜんまいを巻くためのものです。

かぎの大きさが2種類要るものと一種類で両方こなすものがあります。
2種類のほうが古いと考えられます。



かぎ合わせA(裏から)

裏ブタを開けてかぎを突っ込んで動かします。中央の穴が普通ですが、
中央でない場合もありその場合は裏ブタに絵などで書いてあります。



↓この写真がいい例ですが、中心に針の絵が描いてありますね。写真の
かぎが刺さっている位置はぜんまい巻きの穴です。







Part4に続く


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