ブレゲNo.1527懐中時計18K証明書付き

ブレゲでも特殊なものばかりを紹介している当サイトですが、
ノーマルを知らねば、鑑定の方法価値も伝わりにくい。比較法が科学の第一歩。
ということで、ノーマル(ブレゲの現行懐中時計で250−280万円の価格帯)を見てみましょう。

特殊ではないから、18K無垢のオープンフェイス。コインエッジは無いですし、エナメルもない。
金コンビのような手間の掛かったケース仕様もなく、デテント脱進機やトゥールビヨン脱進機もない。
正統派中の正統派。スペックをまずはどうぞ。

・供給オーデマ・ピゲ(AUDEMARS PIGE)のムーブメントを採用している(ノーマルなので)

・16J(調整は全て温度差までしてある=通常でいうところの8調整)

・金無垢ダイヤル(下地)

・ヘビーな分厚い18K無垢ケースのトリプルサイン

・経45MM(コンビ&コインエッジのNO.912とほぼ同じ大きさ)機械が異なるので比較どうぞ。

・透明度の高い天然ルビー

・プラチナ類の厚いムーブメント装飾貼り

・美しいブレゲのブルースティール針

・リューズ巻き時刻合わせ

・ブレゲ博物館の証明書付き(証明書画像はのちに追加します。鑑定のキモが判るので)

=コインエッジもないノーマル。

<ブレゲ鑑定の背景>

パテック・フィリップを抜き、世界で一番贋作が多いという懐中時計ブランドはBreguetだ。
そんなことは知ってるよ、という読者諸氏だろうけど、時計雑誌を基本とする知識なので、
いざ本番の宝探しになると、見事に贋作をヒッカケる。それは時計店主ですら同様だ。
自分は知識が有ると自負するのは仕方がないが、それは専門家のセリフでも少々危うい。

ブレゲのシークレット・サインが典型的で、類似にカルティエのものがあるが、
小さな、本当に細かい字がインデックスなどにコッソリと書き込まれているというものだ。
現代の腕時計で、高級宝飾ブランドのカルティエでは通用するが、懐中時計はそうはいかない。
ユーザー層が腕時計とは全くレベルが違う。頭に詰め込む知識情報量が天文学的に多く、
国同士の歴史、ケース材質の知識、様々な諸関係を普通に知識として備えているわけで、
騙そうといっても非常に難しいはずだった←過去形に注意

時計雑誌レベルは引っ掛けるための道具扱いで、犯罪グループからはバカにされている。
それが見事に出されているのがebayやヤフオクであり、引っかかるのだから旨味がある。
デカイ懐中時計流用で作った腕時計にブレゲの銘を入れ、「ボクは詳しくない」とすれば、
なぜか多々引っかかってしまう。落札で20万円行けば、犯罪グループにとっては美味しい。
落札した人は20万円で入手したと喜ぶが、調べればハズレという結果となる(ほとんど)。

ブレゲ博物館の鑑定料は約10万円で7ヶ月もかけるのが、悲劇に拍車をかけている。

すぐに鑑定を下さないのは、本物という鑑定ならビットするというバカが殺到したからだ。
気持ちは解らないではないが、相手は依頼の何倍もの労力を使うことは社会人をすれば判るはず。
自分のメリットだけを考え他人を利用する、そういう性質の人間は世界中にいる。
そういう人は逆の立場になったら、決して他人へメリットを提供しない。いるよね、職場にも。

昔のように、写真や現物を博物館に送って”国際輸送”から勉強してやる人間だけなら、
そういった壁を越えてくる依頼だけを受けていれば直ぐに出るのに、ネット時代の弊害です。

下の時計は本物の証明が7ヶ月掛かったアイテムで、私に依頼があったのは2008年7月ごろ。
私は「本物ですから安心してね」と即鑑定して返事をしたものの、不安だったのだろう。
やはり持主は「正式な証明書が欲しい」と再度連絡してきた。・・・面倒だ。
正直、「だったら最初から自分でブレゲへ問い合わせるなりしろよ」と思ったものです。

しかし私が足を向けて寝れない相手だったから、もちろん「お安い御用です!!!」

<シークレット・サインに代わるブレゲの工夫>

その前に、私が鑑定を下すノウハウを少しだけ紹介したい。
当然、そんなのは財産みたいな知識であり、誰かに簡単に話すわけにはいかないし、義理もある。
まず最初に言いたいのは、シークレット・サインは無いことです。逆に付いている方が偽もの。
そこで、秘密のサインを付けなくなってから対策・工夫したのはBreguetNO.そのものです。

「ええっ!?そのものってどういうこと?真似なんて直ぐに出来るじゃない?」

その通り、ブレゲ特集にある通り3通りぐらいのロゴなので、これだけなら真似される。
又、アドレス↑にあるようなBureguetMov.htmのUをコッソリ入れるような姑息なものでもなく、
もっと大胆で、教えれば誰もが「すげぇ、さすが本社じゃなければ出来ねえ!!!」となる方法。
ちなみに特殊なブレゲでは、そんな作為をする必要はなく、誰もが素晴らしいと感じる本体。
真似の出来ない素晴らしい出来栄えがあるので隠しサインも贋作対策も不要だ。

しかし、贋作対策の必要があるのがノーマル、こればかりは施しておかねばならなかった。



つづく…

▼以下、もっとも基本で多く見られるブレゲ。ミントコンデションだ。
これを基準80万円として+査定していくのがショップ(日本外)。格安は要注意です。
しかし、時々本物が混じるので、宝探しはやめられない。

但し、懐中時計を多く扱ってる店でミスはありえない。いわく付きなんだろう、多分。









▲当サイト常連諸氏ならオーデマピゲ製の機械と直ぐに分かるだろう。
特殊モデル以外は、こういった知識は基本中の基本と覚えておこう。

=オリジナル箱



表紙



シリアルナンバー違いはレア

・ブレゲと同様。いい感じです。
これはユリスナルダンの前身「ナルダン社」のシリアルナンバー。